我が家に久しぶりにクジラ肉と皮がやってきました。
奥のやつが赤身焼肉、手前が皮です。
クジラ肉は私よりも少し上の世代の方々ならば、「給食ででたよ」などという方もおられるでしょう。しかし今はモラトリアムによりクジラそのものの捕獲に制限がかかってしまい、なかなか食べられるものではなくなってしまいました。(商業捕鯨禁止、調査捕鯨は認められ、今回食べたクジラ肉はその調査捕鯨の副産物という形式になる。南氷洋産のクジラ肉は、すべて調査捕鯨の副産物)
味は焼肉のほうはやや臭みがありましたが、焼いて塩コショウすると臭みが消えて美味しくいただけました。もうひとつ皮は刺身にしていただきました。いずれも美味しいのですが、私は皮のほうが好きです。
クジラって魚か・・・?
このフライ・・・ではなく、片栗粉をまぶして唐揚げ風になっているのは、深海性のアカタチ科魚類ソコアマダイOwstonia totomiensis Tanakaの切り身です。
この魚は八幡浜の昭和水産様からおくっていただいた魚です。もちろん、耳石も無事、採取することが出来ました。あまりにも大きくて、採取は難しくはありません。
味も非常によく、美味しくいただきました。しかし、以前お世話になった底曳網船の漁労長さんいわく「売れない」のだそうです。
この魚は頭でっかちで尻尾がひょろながという奇妙な姿をしています。頭はでっかいですが、キンメダイににています。姿かたちはその和名が示すように「アマダイ」によく似ています。
で、やっぱり肉は白身。切り身やフライ用など、色々と利用価値があるもののように思います。魚体も大きいですし。
沖縄在住の知人のご厚意により、耳石採取用の魚(淡水魚・汽水魚)を送っていただきました。この魚はウナギ目・ウナギ科のオオウナギAnguilla marmorata Quoy and Gaimardです。
本種は日本に生息する在来の3種の中では最大種でその全長は2mにもなるようです。もっとも沖縄といえどそのような巨大な個体にはなかなかお目にかかれないのでしょうが。
ちゃんと耳石も採取することができました。送っていただき、ありがとうございました。