魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

オジロスズメダイ

2022年05月08日 21時25分37秒 | 魚紹介

喜界島の磯で見られる小型の黒いスズメダイの一種。それがこのオジロスズメダイである。スズメダイ科・ソラスズメダイ属の魚で、幼魚は伊豆半島下田以南の太平洋岸で見られるが、成魚が周年見られるのは奄美諸島以南の琉球列島であろう。全身真っ黒なスズメダイの同定は難しいが、このオジロスズメダイは尾鰭が白っぽいため、ある程度ほかのスズメダイとの見分けはつく。ただしよく似たメガネスズメダイをのぞいて、ではあるが。

問題は背鰭。背鰭に小さな目玉模様みたいなのがあり、これだとメガネスズメダイとの見分けがつきにくい。ただしメガネスズメダイのものよりも不明瞭なような気がする。

オジロスズメダイでは眼下骨下縁が円滑で鋸歯状にならないという特徴があり、メガネスズメダイと見分けられる。しかしこれは写真だけでは難しい。実際にオジロスズメダイとメガネスズメダイの両種を多数触ってみないとわからないと思う。このように似ている2種ではあるが、オジロスズメダイのほうが体の輪郭が丸みを帯びているような気がする。幼魚のうちは見分けるのは簡単、メガネスズメダイは頭部や体前半に青い線が入るが、オジロスズメダイは入らないのだ。黒っぽい体に背中が赤みを帯びきれいではあるが、やがて上の写真のような色彩になってしまう。さらに性格もきつくなることを考えると、飼育するのは躊躇ってしまうというものである。主に藻類を食うが動物プランクトンや甲殻類もよく食う。今回の喜界島での釣りではのべ3個体を見ている。


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