魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ヨロイイタチウオ

2024年05月24日 15時26分57秒 | 魚紹介

魚紹介の更新も久しぶりとなる。アシロ目・アシロ科・ヨロイイタチウオ属のヨロイイタチウオという種である。

実はヨロイイタチウオはこれまでも紹介していたものと思っていたのだが、今回「写真」ではぶろぐ初登場だったらしい。以前にイラストでは登場していたが。底曳網漁船「海幸丸」に乗せて頂いたときに紹介していたのだが、シオイタチウオの誤同定であったのだ。

2012年のヨロイイタチウオ

もちろん、ヨロイイタチウオの入手も、これが初めてではない。2008年以降断続的に入手している。2012年にはわざわざ購入して食している。残念ながら写真についてはイマイチであるが。下にいるのはヒメダイ。日本産アシロ科の魚は「日本産魚類検索第三版」に収録されているのだけでも36種いるし、毎年のように日本初記録や新種が出ているので50種くらいいるのではないかと思うのだが、残念ながらその中で食用になっているのは、このヨロイイタチウオと、イタチウオの2種くらいではないかと思う。まあ、アシロ科の魚は深海性のものが多いので仕方がない気もするが、ソコボウズやオオイタチウオなど大型になる種はぜひとも食してみたいと思っているのである。

日本国内における分布域は「日本産魚類検索」においては、「青森県~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、宮城県南三陸、遠州灘~九州南岸の太平洋沿岸。東シナ海大陸棚、大陸斜面上部」とされているが、2020年に出た新しい図鑑「北海道の魚類 全種図鑑」においては、北海道積丹半島以南に分布する、とあり、どうやら北海道でも獲れているようだ。

ヨロイイタチウオは美味しい魚で、刺身や鍋物、汁物、煮物などにして美味である。しかし身に味が薄いように思うので、味をつけるようなものが美味しいのかもしれない。ちなみに今回はポン酢で食したが非常に美味であった。また、肝についてもやはりポン酢がよく似合う。ちなみに、日本には浅場に大型のアシロ科の魚はいないのであるが、オーストラリア、ニュージーランド、南アなどでは同じように大型のアシロ類がわんさかいて食用として重要なものとなっている。味わいたいところだが。

今回のヨロイイタチウオは、マルホウ水産 石田拓治さんより。何気に5月の半ば過ぎで、今シーズン初の購入である。いつもありがとうございます。


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