先月末~今月頭の九州遠征で出会えた淡水魚。何種かお持ち帰りしたのだが、その中でも久々に採集した子。ナマズ目・ギギ科・ギバチ属のアリアケギバチ。アリアケギバチは九州にのみ生息する希少種で、なかなかお目に罹れない。採集・飼育するのは今回がはじめてではないが、今回採集した個体は昔採集して飼育していたのとは別水系の個体になる。いずれにせよ、格好いい体つきとかわいい顔が特徴的である。
飼育の際のポイントはいくつかあるが、(繁殖を狙うとき以外)同種同士の混泳は避けるべきということ。また小型水槽での飼育ではほかの魚との混泳も避けるべきである。ヤマトシマドジョウやアブラボテを一緒に入れたら捕食されてしまった。ムギツクは捕食されずに済んだが、鰭をかじられたりしていたため、別水槽に移しての飼育となった。今度ムギツクも紹介したいと思うのだが、鰭を完治させるまで登場はなし。また流木など魚が落ち着けるような隠れ家を入れておくようにしたい。
なお、日本にはギギ科の魚は5種類知られているが、私はアリアケギバチ以外ギギ科魚類を一切採集したことはない。コウライギギは特定外来生物、ネコギギも国の天然記念物であるので飼育するには困難な道を渡る必要がある。しかしあとの2種、関東地方と東北など東日本にしかいないギバチは見たことがないのは当然であるが、西日本に多く生息するギギもまだ一切網の中にはおさめていない。シャープな顔つきで格好いいギギは大型になるが、巨大な水槽で飼育してみたい憧れの魚の一種である。
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