魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

クマノミ飼育の歴史

2022年02月04日 20時05分55秒 | 魚介類飼育(海水)

私にとってクマノミの仲間の飼育は、標準和名クマノミの飼育からスタートした。今から15年ほど前に高知県の海でサビキ釣りで釣れた全長10cm弱の個体。しかしこの個体はやや深い場所から一気に引き上げたために長生きさせることはできなかった。

そのあともう1個体、短期間飼育しているがこれも長生きさせることはできなかった。そのあとは2010年にカクレクマノミを購入、2018年に事故で死んでしまうまで、長期飼育に成功していた。2018年の夏にはもう一つオーバーフロー水槽を購入、新たに海水魚のみの水槽を立ち上げ、2018年にはクマノミを釣ってきて、その水槽で飼育した。

2018年に採集した直後。尾鰭は薄い黄色だが、現在は真っ白になっている。体色には薄く黒い斑点が入っている。日焼けかもしれない。メタハラでもないのに・・・。クマノミはよく「体側に白い横帯が~」などと語られるが、実際には白ではなく、うっすらと青い。このころから餌はよく食べていた。今では固形のペレットフード数種をメインに、イカの足や魚の切り身などもたまに与えている。釣りで採集した個体は傷つきやすい、というイメージがあるが、実際には網のスレなどもないので、針さえ飲まれなければ、非常に良い状態で飼育することができる。ただし釣りで採集した魚を飼育するのであれば、そのための作法というものがある。釣れた魚を飼育する、というよりも、飼育するための魚を釣りで採集する、と考えるべきだろう。

2019年には雄のクマノミも釣り採集。全身が黒く、尾鰭だけ黄色で美しい。体側の横帯も太いし、太いだけでなく青白い。クマノミは雌のほうが大きいことが多いようだが、この雄のクマノミは雌のクマノミよりもだいぶ大きい。我が家で産卵しないのはそういう理由だろうか。年齢もだいぶいっているのかもしれない。クマノミは長寿な魚として知られ、カクレクマノミなど20年以上も飼育しているアクアリストもいる。

ただし、初心者アクアリストは釣ってきたクマノミを飼育しないほうがよい。ほかのワイルドのクマノミ類にも手を出さないほうがよいだろう。これはクマノミのワイルドものはトリコディナやウーディニウムなどにかかりやすいためである。筆者も2019年に釣りで採集したクマノミ(上記個体)が採集1か月も経たないうちにウーディニウムにかかり、強力な薬で薬浴して何とか治したという経験がある。またクマノミといえば、イソギンチャクとの共生を思い浮かべるであろうが、イソギンチャクもまた初心者には向かない生き物である。

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