魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ハナグロフサアンコウ

2021年09月14日 10時48分47秒 | 魚紹介

先日久しぶりにはじめて食する魚をいただいた。ハナグロフサアンコウという魚である。ハナグロフサアンコウはアンコウ目フサアンコウ科・フサアンコウ属の深海魚である。フサアンコウ科は日本に4種類もいるのだが、残念ながら私はミドリフサアンコウ以外はこれまで食してきたどころか、入手したこともなかった。のこりはホンフサアンコウとアカフウセンなのだが、アカフウセンは体に模様がほとんどない珍種、ホンフサアンコウはたまに水揚げがあるもののなかなか縁のない種類である。

体には黄色っぽいまだら模様があり、アカフウセンと見分けられるが、ミドリフサアンコウと見分けるのであれば、誘引突起と眼の位置関係に注目したい。ハナグロフサアンコウの誘引突起のあるくぼみの後端は眼の前縁を結ぶ線に達しない。一方でミドリフサアンコウやホンフサアンコウでがくぼみ後端が眼の前縁を結ぶ線に達する(または超える)。下にミドリフサアンコウの写真を掲載しておく。これにより同定しやすくなるだろう。

ミドリフサアンコウ

フサアンコウの仲間は意外といろいろな用途に使うことができる。今回はアオメエソ(通称メヒカリ)も大量にとれたのでほかの魚といっしょに唐揚げに。アオメエソは唐揚げにされることがほとんど(一部刺身などもある)だが。フサアンコウの仲間は唐揚げ、鍋物、汁物、干し物などいろいろな用途に使用できるのだ。基本的に沖合底曳網などで深い海から漁獲され市場にも出ることがあるので、ぜひとも食べてみてほしい魚である。

なお以前入手したミドリフサアンコウはウミヘビ科の幼魚を捕食していたので、今回も探してみたが、残念ながら今回は胃の中には何も入っていなかった。今回のハナグロフサアンコウは「ヘンテコ深海魚便」の青山沙織さんより。ありがとうございました。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キンメヒメダイ | トップ | バケスミクイウオ »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ケン)
2021-09-19 09:07:56
いままでアンコウ科の魚を釣ったことがないのですが、アンコウって釣りで釣れるんですかね?
釣れますよね?
小魚がえさのやつもいますから。
いつか「いかにもアンコウ」という魚を釣ってみたいです。
返信する
Unknown (SHIINA Masato)
2021-09-19 09:35:14
ケンさんおはようございます。

フサアンコウ系はどうやら普通に口で餌を追いかけるというよりも引っかかって釣れてくるパターンが多いみたいですね!
返信する
Unknown (ケン)
2021-09-19 13:56:36
引っかかるのかぁ。
自分からエサをとるわけではないですものね。
エサが来るのを待っているタイプですよね。
という事は確かに滅多に釣れませんね…
でもいつか釣ってみたいです。
返信する

コメントを投稿

魚紹介」カテゴリの最新記事