久しぶりのぶろぐ更新です。先週(5/31~6/2)に沖縄へ行ってきました。到着してすぐ「泊いゆまち」の偵察、その後は本島中部で釣りをしていたが、変わった魚が釣れた。ヤノリボンスズメダイという魚である。
ヤノリボンスズメダイはスズキ目・スズメダイ科・リボンスズメダイ属の魚である。魚類検索の第二版ではリボンスズメダイ・クロリボンスズメダイ・スミレスズメダイの3種しか掲載されていなかったのだがその後新たに日本から2種が記録された。そのうちの1種がこのヤノリボンスズメダイである。
英語ではシルバードゥモワゼルと呼ばれるが、釣りあげるとシルバーというよりはブルーメタリックの体が美しいものであった。また鰓蓋の後方にある暗色斑や「ネコ目」も特徴といえるだろう。鰭は黄色っぽくなく、コーラルドゥモワゼルという種と区別できるようだ。オキナワスズメダイというのにもよく似ているが、こちらは全くの別属である。
私は「大変珍しいスズメダイを釣った」と小躍りしたのだが、その後も同じ場所で何匹も釣れたのが意外であった。底のほうにいる別のスズメダイを釣ろうとしても本種、クラカオスズメダイ、ロクセンスズメダイがガンガン餌をとっていく。この場所は比較的釣りやすく、また沖縄本島を訪れた際には釣りたいポイントである。
このヤノリボンスズメダイは無事生かして持ち帰ることができた。無理言ってパッキングしていただいた観賞魚店の女性スタッフに感謝。分布域は西太平洋で、日本では宮古諸島や八重山諸島にすむとされていたが、沖縄本島でもダイバーにより確認されたようだ。さらに幼魚は「魚類写真資料データベース」によれば伊豆半島でも確認されているとのこと。生息場所はサンゴ礁や内湾で、リボンスズメダイと異なり汽水域では見られないようだ。
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