今回の旅ではルリスズメダイを釣ることができた。沖縄や喜界島などの浅い潮だまりや漁港ではほとんど毎度見る魚ではあったのだが、釣って写真を残したのは初めてであった。
ルリスズメダイといえば、体全体が青く染まる非常に美しいスズメダイである。和歌山や高知県などでも確認はされているものの、主な分布域は鹿児島県以南、琉球列島。海外では西太平洋に限定分布し、インド洋や大西洋でも青いスズメダイは確認されているものの、それは本種ではない。
このようなスズメダイを釣るのには「赤虫針」が役に立つ。針の先端にオキアミの殻をむいたものをつければ、このような小型のスズメダイが釣りあげられる確率が高くなる。一方サヨリ針を使うと赤虫針ほどは釣りにくくなるが、それよりも大きなベラの仲間やイスズミの仲間などがかかっても(ある程度は)対応することができる。
しかし、今回の釣りはほかのスズメダイとの戦いであった。餌をめがけてヤノリボンスズメダイが、ロクセンスズメダイが、クラカオスズメダイが群がってくる。沖縄では魚の種類が多いのだが、狙ったら必ず釣れる、とは限らないのだ。そんな中で唯一釣りあげたこの1尾は、自身にとって価値ある1尾となった。しかし写真をよく見てみたら背鰭、臀鰭の軟条部がうまく広がっていない。また挑戦するしかない。なおこの個体は雌である。雌は尾鰭が透明なのだ。一方雄の個体は尾鰭も鮮やかな青色になる。
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