魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

シールズカージナルフィッシュ

2016年07月09日 21時36分30秒 | 魚介類飼育(海水)

一昨日インターネットをチェックしていて、B-Boxアクアリウム八潮店のサイトをチェックしていたら、「フタスジイシモチ」が入荷したという報をうけて昨日出かけました。さらに途中松戸店でもお買い物を行い、B-Boxのダブルヘッダー。

るんるん気分で八潮へ到着。そこにいた「フタスジイシモチ」は予想通りシールズカージナルフィッシュ。この種は2014年にも入荷していたが、混じりでしか来ないようで、なかなか入手は難しいのだ。この種には呼び名がいくつかあり、ほかの種と区別されずに扱われていたり、「チークバーカージナル」などの別名で呼ばれていることもある。もちろんどの英名が正しく、どの英名が正しくないなんていうことはない。標準和名がないのでこの種の唯一の正しい名前は学名の「Ostrhinchus sealei」となる。従来Apogon属とされていたが、テンジクダイの仲間の分類は最近大きく変わっているので注意が必要。これは以前にもぶろぐの記事にした通りである。分布域は西太平洋で、フィリピンやソロモン諸島、マレーシアからパラオ、ミクロネシア方面にまで分布している。なお、Fishbaseでは日本にも分布するとあるが、日本にはいないと思われる。


シールズカージナルフィッシュは鰓蓋にあるオレンジ色の横帯が特徴。体側には2本の縦帯があるが、これは点状になることもあり、尾柄部には黒い斑点がある(上の写真)。体は黄色っぽいというか、オレンジ色っぽいというか微妙な色であるが、これはまた綺麗である。よくにたものに西太平洋やマレー近海に生息するスポッテッドギルカージナルフィッシュというのがいるが、これは鰓蓋の模様がことなっている。シールズカーディナルフィッシュではオレンジ色の横帯になるのに対し、スポッテッドギルカージナルフィッシュではオレンジ色の斑点となっている。特徴そのままの英名である。

テンジクダイ科の魚はきれいで概ねおとなしいし、口腔内で卵を保護する様子も観察できるなど、観賞魚としての魅力がたくさん詰まった魚のはずなのだが、あまり人気はない。海水魚の仲間ではどうしても人気は小型ヤッコなどに集まってしまう傾向がある。

到着してすぐの魚は本来は購入を避けるのがベターなのだが、今回のシールズカージナルフィッシュは水槽導入後すぐに「クリーンコペポーダ」「メガバイトレッド」を口の中に含むのを確認出来て一安心。しかしながらテンジクダイの仲間は輸送によわい面があるので、この仲間の魚を初めて飼育するならばお店に長く在庫され配合飼料もばくばく食うような個体が安心だ。体表にすれ傷がある個体や、鰭が溶けてしまっているような個体は絶対に避ける。また薬にもあまり強くないのに白点病が出ることもあるため、安定してかつ綺麗な水質を保つように心がけたい。ミドリイシの水槽ももちろんよい。ミドリイシの合間を泳ぐテンジクダイの仲間はとてもきれいであろう。

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