魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

バラムツ

2015年06月26日 23時52分57秒 | 魚紹介

(バラムツやアブラソコムツにつきましては沖縄県の南大東島の「隠れた名産」となっておりますが、原則として食用が禁止されている魚種となっておりますのでご注意ください。運よく召し上がる機会がありましても、食べすぎないようにお願いいたします)




お久しぶりに魚を食べた投稿。
クロタチカマス科の大型種、バラムツです。

バラムツは1属1種で、全長は一説によれば最大で3mにも達するといわれていますが、ふつうはもっと小さい。この個体は全長で70cmを少し超える程度。外洋域に生息し、たまにマグロの延縄などで獲れたりします。深海に生息し夜間は浅い場所にも上がってくるようです。肉にはワックスが多量に含まれており、食べると下痢をする恐れがあるため販売が禁止されております。しかしながら今回運よく我が家にやってきたのでした。

口には鋭い歯が並び、顔つきはいかついです。ある意味深海魚らしい深海魚と言えるでしょう。顔がいかつく、鋭い歯を備え、体は一番上の写真からもわかるように黒い。さらに言えばワックスを体の中に大量に含んでいるというのも深海魚らしい。餌を追って浮上するのだとは思います。ちなみにこの個体をさばいてみましたが胃内容物は痩せたマイワシが1匹のみでした。

と、さっそくさばいてみましょう。


魚の写真を撮る際の「ルール」として、魚の頭を左に向けるというものがありますが、今回は右に体の前の方を向けた写真でさっそくお茶を濁すことに。肉は見ての通りで黒い体に似合わず真っ白です。


ということでお刺身。白い身がとても美しいものです。味も良いものでした。クロシビカマスなど、他のこの科の魚は刺身にすると小骨に悩まされることもあるのですが、今回はそのようなこともなくいただけました。


こちらは中骨を煮たもの。煮つけでも美味しい魚ですが、食べ過ぎないようにしなければなりません。しかしながら今回食したのは小さ目の個体であったからか、刺身をたくさん食べてもおなかの調子は悪くならずでした。ただ個人差があるので、その辺は一応注意。

●バラムツを食する

沖縄県の南大東島では本種を食することがあるようです。沖縄ではバラムツと、近縁種のアブラソコムツをあわせて「インガンダラメ」、もしくは「インガンタルミ」などと呼びますがその呼び名は「胃が緩み下痢をする」ことからきたとか・・・。ネットサーフィンをしているといくつか食べさせてくれる場所があるそうだ。ちなみに韓国ではやはりアブラソコムツとともに寿司屋でもでるというが、今もあるのかは不明だ。このほか静岡などで本種専門に狙う釣りがあるという話もある。

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