名古屋の面白いところは、スーパーでさまざまな種類の淡水魚を売っているところでしょう。オイカワ、モロコ、ワカサギ、ヨシノボリ、ぶつ切りにされたコイなどが見られますが、今日は淡水に生息するサケの仲間です。
日本産のサケ科魚類としては異端なイトウHucho perryi (Brevoort)の刺身です。
イトウは日本産のサケの仲間では大型で体長1mを超えるものも見られるといいます。国内では東北地方 (青森県) と北海道に分布しているのですが、青森では野生の個体がいなくなり、北海道でもあまりよい状態にはないそうです。
青森では現在養殖が進められ、これが最近市場に流通しているようです。また飼育や遊漁 (釣り) の対象としても人気があり、今では各地の釣り堀で見られるそうです。絶滅しそうなサケの仲間が釣れるのは一見よい風潮に思えるのですが、その反面ニジマスやブラウントラウトなどのように放流されて増えないか、放流された地域の生物多様性を損なわないか、という危惧もあります。
ちなみに味は他のサケと違い淡白な感じでした。ただ価格がこれで500円ほど、実際にはその半額で購入したのですが、原価では買わないかなあ。
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