魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

クルマダイ

2013年09月14日 22時51分43秒 | 魚紹介

 

 
この赤色の綺麗な魚は、クルマダイという種類の魚です。キントキダイ科の魚の一種で、丸い体と、大きな丸い眼が特徴です。

クルマダイはやや深い岩礁域に生息し、各種底曳網漁業や、釣りなどによって漁獲され、ほかのキントキダイ科の魚と同じく食用になっております。大きいもので25cmほどでしょうか。この個体は底曳網漁業によって漁獲されました。やや深海性の魚で、成魚は水深100~200mの場所に多くみられる種類です。

クルマダイにそっくりな魚に、ミナミクルマダイというのがいますが、このミナミクルマダイはその名の通り南方の種類で、尾鰭、臀鰭、背鰭軟条部後縁が黒く縁どられているのが特徴です。また鱗の様子も異なります。クルマダイは鱗の縁辺に針のような細い突起がみられますが、ミナミクルマダイではあまり発達しません。
 
 
上記個体の鱗です。頭を右に置いたときの鱗の様子、縁辺に小さな棘がめだちます。下の目盛は1mm単位です。
 
 
 
 
今回は成魚のほか、体長6cm前後の幼魚も入りました。幼魚は体が黒っぽく、親よりもさらに丸い体をしています。幼魚は背鰭と臀鰭の軟条部、尾鰭に小さな黒色点が入ります。また生息水深も親魚より浅く、ダイバーによって水中写真も撮影されています。
 
 
上記個体の鱗です。やはり目盛は1mm。小さくても、鱗の棘は明瞭です。ミナミクルマダイの幼魚については、私はよくわかりません。
 
こちらがクルマダイの刺身。意外ととれる身の量は少なかったのですが、美味でしたー!!
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 意外な初物 | トップ | ニセダルマガレイ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

魚紹介」カテゴリの最新記事