沿岸の浅所にすむハタ科のキジハタEpinephelus akaara (Temminck and Schlegel)です。
キジハタの特徴は何と言ってもその橙色の斑点が体側にあること。また体側中央に暗色斑があるのも本種の特徴です。
尾鰭は斑紋が見られません。よく似たもので、正体が不明なのもいますが、それは尾鰭の色彩や形状が異なります。ここではまだ申し上げられませんが・・・
キジハタは私にとっては初めて釣る魚でした。同様に初釣果となったのは他、カエルアンコウ。久しぶりに釣ったのはマアジで、5年ぶりのものでした。
キジハタは味噌汁に入れて食べました。京都ではあこうと呼ばれる高級魚ですが、九州では小ぶりなものなら結構釣れます。ただ宮崎では少ないのだというお話をお伺いしました。。
逆に宮崎県の沿岸ではこのオオモンハタEpinephelus areolatus (Forsskål)が勢力を伸ばしているそうです。この種は近年なぜか多いのですが、これはもう全国的に多くなってるのでしょう。今回天草ではみなこれの小ぶりのものを釣っていました。キジハタは日本~香港までの東アジア固有種ですがこのオオモンハタはインド・太平洋に広く分布します。
もっともこのオオモンハタも古くから日本にいたもので、「最近は多い」という程度ですので特に問題視はされていないようです。オオモンハタは大きいのでは50cmを超え、成長すると深みにうつります。
以前、キジハタをいただいたので、酒蒸にして食べました。小ぶりだったのですが、身にうまみがあって、美味しかったです。