熱帯のカワハギ科魚類は種類が豊富。
写真のカワハギはタテジマカワハギPervagor nigrolineatus (Herre)という種で、日本(琉球列島)にも分布する魚です。
フィリピンにはカワハギ科魚類が約30種分布し(日本産は32種、共通種は約23種)、本種の含まれるニシキカワハギ属は4種が知られています。世界ではニシキカワハギ属はインド・太平洋海域に8種が知られています。いずれもサンゴ礁域や岩礁域に生息します。
本種の特徴は、体側に小さな暗色線が多数あり、胸鰭基部に暗色部がない、体側は前と後で2色に分かれない、ことなどがあげられます。
この仲間の雄の尾柄部側面には鱗に小棘があり、外見から雌雄の判別ができます、また、腰骨後端の鞘状鱗は大きく強い棘をもつのも特徴です。トゲカワハギ属とは良く似ていますが、雄の尾柄部の棘は帯状になりません。
本種は先ほどものべましたように、奄美諸島以南の浅い海にすむのですが、やや深い海底からトロール漁業でも漁獲されてるようです。
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