今週末は宇和島近郊の河川に出てみたいと思う。河川上流及び河口の汽水域、狙うは多種多様な淡水魚。
口が下向きにつくビワヒガイ、植物食のワタカ、ソウギョ、肉食のカムルチー、ため池にすむ寸詰まりのカラドジョウ、そして貝に産卵するタイリクバラタナゴ・・・しかし!
これら全部移入種・・・
ブラックバス
ブラックバスは代表的な移入種。こいつを飼育するには外来生物法により許可が必要らしい。というか飼育禁止、その前にキャッチ&リリースを禁止してほしい。
メダカ
メダカの個体数が最近減少気味、ということで各地で盛んにメダカを放流することが行われた。しかしメダカはその河川や池によって遺伝的に隔離されているらしい。そのため、A河川のメダカと、その近くにあるB河川のメダカはまったくの別モノといえそうだ。すなわちA河川にB河川のメダカを入れることは、移入種を入れることとまったく同じといえる。もちろん、メダカだけに限らず、すべての淡水魚のほか、海水魚にも同様の問題が起こりえると思われる。
沖縄ではハブ退治のためにマングースを入れたんだが、そのマングースがまさか生態系に大きな影響を与えるとは思ってもみなかっただろう。人間は、人間に危害がある生物を根絶するのに一生懸命だ。しかし、近年ようやく改めたようだ。沖縄や奄美では国がマングースの保護をはじめたという。
国が総力を挙げても、ブラックバスなどの移入種駆除や放流をやめさせるのは困難だろう。ブラックバスの場合はバサーからの反発が起こりえるし、放流は様々な自治体で「いいこと」「教育のため」と捕らえているからだ。これはもう自治体に警鐘を鳴らすしかない!バサーは何とかなるとしても!
今回はとりあえず、放流について長々と書いてみた。これを様々な自治体や放流しようと考える個人の方々に見ていただきたいと思う。そして、週末は楽しく採集できることを期待したい。
いつまでも在来の魚を採集したいものだ。