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魚のぶろぐ

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モクズショイ

2022年05月16日 21時48分15秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

夜のタイドプール「いざり」は楽しい。もちろん注意しなければならないこともあるが、面白い生き物に出会うチャンスがある。

このカニはクモガニの仲間でモクズショイという種類である。名前の通り、イソギンチャクやカイメン、海藻などを体にくっつけ、浅いサンゴ礁を徘徊するのである。昼の海で本種を見つけてもほとんど動くことがないのでわからないが、夕方から夜には磯をはい回るのでわかる。

サンゴ礁の夜間の磯では様々な甲殻類に出会うことができ、中にはこのような甲殻類を食用とする人もいるというが、とくにカニの仲間はやめたほうがよいだろう(毒化しやすい)。実際に奄美諸島では過去にウモレオウギガニという、大きく食するのによさそうなサイズのカニにより多くの人が命を落としているのである。

今回の種のアドバイスもHirayama Shoさんより。ありがとうございます!

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トゲオウギガニ

2022年02月27日 16時57分20秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

久しぶりのぶろぐ更新。ネタもないので、以前採集した生物の紹介でも。

2020年の秋にカキ殻の中に潜んでいたのを採集したオウギガニの仲間。トゲオウギガニという種類だそう。相模湾から八重山諸島、インド—西太平洋域に広く生息するらしい。なかなか重厚な鉗脚をもち、挟まれると痛そうである。残念ながら自力では同定できなかったのでHirayama shoさんに見て頂いた。いつも、ありがとうございます。

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アサヒガニを食べる

2022年02月21日 17時13分17秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

昨日は日曜日でしたがお仕事でした。最近は非常に忙しくぶろぐを書いていく暇もなくそもそもネタもなかったのですが、きのうの仕事帰りにトライアルに寄った際に発見したアサヒガニ。冷凍品が山積みになっていて、ひとパック購入してみました。小ぶりで身は少なかったのですが、それでも内子も身も非常に美味しかったです。ただミャンマー産ということで、若干後ろめたい。

ということで今日もお仕事~。

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イッカクガニ

2022年01月28日 22時50分51秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

写真のカニは2006年に福岡の潮だまりで採集されたカニの仲間。クモガニの仲間で、緑色が美しい種類。最初はコノハガニかと思ったが、最近図鑑などでコノハガニを見ていると、コノハガニとは別種のように思えた。そのためお友達お二人から意見をお伺いすると、イッカクガニという種類らしい。中西千枝子さん、Hirayama Shoさん。いつも、ありがとうございます。緑色がきれいであるが、アオサが多く生える場所に住んでいるため、海ではそれほど目立たない。

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ケブカガニ

2022年01月12日 15時25分29秒 | 甲殻類(昆虫等をのぞく)

前回のイワガニに続いてカニシリーズ。

写真のカニは高知で採集したケブカガニ。高知県の海の潮だまりには多数のカニが潜んでいる。このケブカガニは早朝の磯遊びで出会うことができたもの。その体毛?のせいで見つけにくい(そもそも擬態のためにこのような毛がはえているのだから当然といえるが)。沖縄でも夜の潮だまりで本種を確認した。沖縄においてはカニの種類も多いが、ほかの有毒生物の種類も多く、夜磯採集は注意が必要。分布域は相模湾以南の太平洋岸、九州北西岸、琉球列島で、海外ではインド—西太平洋のサンゴ礁域にひろくすむ。

ケブカガニは昔はオウギガニ科とされたが、現在はケブカガニ科とされている。手元にあった1980年代の本とはだいぶ分類が変わってしまっていて難しい。もちろん魚類もそうなのだが、カニなどは魚類ほどにはいい本が手に入れやすくないからか、古い80年代の本が今でも重要な文献となる。

沖縄においては「ハサミの先端が黒いのは毒ガニ」であるという言い伝えがある。もちろん実際にはハサミの先端が黒くても毒がないもの、逆に黒くなくても有毒のものがいるが、このケブカガニの場合は残念ながらこの言い伝えが当てはまってしまっているようだ。もちろん毒性は餌によって左右されると思われるが、琉球列島でカニを食べる際は市場で売っているものだけを食べるのが安心である。

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