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魚のぶろぐ

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ツノハタタテダイ

2024年01月23日 04時05分55秒 | 水中写真

先日紹介した「ブダイの保育園」近辺で見られたチョウチョウウオ科・ハタタテダイ属のツノハタタテダイの幼魚を発見した。ツノハタタテダイはこの属の中では珍しいと思っているが、琉球列島ではそれなりに見られるし、高知はもちろん和歌山でも獲れる。もっと珍しいのはシマハタタテダイで、これだけはどこでも見たことはない。この近辺ではハタタテダイ科はハタタテダイ、ムレハタタテダイ、オニハタタテダイを確認しており、これで4種目、ということになるだろうか。

体は全体的にチョコレート色で、体側の2本の白色帯がオシャレである。食性は雑食性と思われ、この個体は岩に突いている付着生物を啄むように食していた。ソラスズメダイなど強そうな魚がやって来ると、棘をたてて防御のカマエをする。ツノハタタテダイの特徴である、眼上の棘はこのサイズではまだ顕著ではないのだろう。

このポイントは、この撮影場所付近ではチョウチョウウオ類の魚影が濃い。トゲチョウチョウウオやフウライチョウチョウウオなどはほぼ周年見られる。ただし1月ごろになるとかなり大きめのギンガメアジやカスミアジなどが回遊してくるのでこのチョウチョウウオの小さいのは食べられてしまう可能性もある。

奥からやって来るのがツノダシ。ハタタテダイ属とツノダシは、しばしば間違えられるのだが、本種に関しては色彩的にあまり間違えられることはないのかもしれない。ツノダシはこの港周辺であれば周年どこでもいる。

ツノハタタテダイは美味しい魚としても知られている。2021年の2月に石垣島からの大濱さんから届いたツノハタタテダイは刺身にして美味であった。観賞魚としても知られているが、ハタタテダイほど飼育しやすいものではなさそうである。

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ミナミハコフグ

2024年01月22日 07時26分54秒 | 水中写真

動画に移りこんでいたフグ目・ハコフグ科の魚。ずっと、このあたりのハコフグ属はハコフグだとばかり思っていた。しかし...

写真からでは見えにくいが、褐色の体色に、黒く縁どられた白色斑。ミナミハコフグである。このあたりではハコフグは成魚をよく見るが、幼魚はほとんど見られない。2007年に1個体採集したのみである。ミナミハコフグは幼魚さえ見たことがない。もっとも、ハコフグと誤認している可能性はあるが。ハコフグは実際には釣ったことがなく、網ですくったことがあるだけ。大型の雄の個体は青と黄色で某氏の帽子(駄洒落ではない!)そのものの色彩である。

ミナミハコフグも雌雄で色が若干ことなるらしく、雄はやはりハコフグと同じく青い色彩になるが、パターン的には大きく異なるので見分けは難しくないだろう。分布域はひろく、モーリシャス、南ア~ハワイ諸島まで達するが、西インド洋や紅海のものは色彩が大きく異なり別種とされることもあるようだ。日本では北海道から琉球列島まで記録があるが、幼魚のみの記録に基づく記録はハコフグの幼魚と混同されている可能性があり、怪しいかもしれない。観賞魚として人気はあるが、フグの仲間は皮膚から毒を出すし、餌も配合飼料を食うまでは時間がかかるし、あまり初心者向けとはいえない。

これと同じ場所で2010年に撮影したハコフグ。白色点は黒く縁どられず、数が多い。これは結構大型の個体である。2023年はハコフグは高知で見ることがなかった。たまたま見えるところにいなかっただけ、と信じたい。

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アオブダイ属のベイビーズ

2024年01月21日 07時57分48秒 | 水中写真

前回までの動画で、水中カメラで写真や動画を撮影した場所とは少し離れた場所であるが、ここでは先ほどご紹介したような大きなチョウチョウウオ類やカワハギなどは少ない場所である。その代わりこのポイントではベラやブダイといった、やや小型の魚が多数群れている。このぶろぐの読者であれば、昨2023年の秋にカミナリベラを撮影した場所、といえば通りが早いだろうか。大きなツノダシやオヤビッチャが群れているが、これらの魚はこのあたりではどこにでもいる。

2021年にこの場所を訪れたときには、この場所はブダイ科アオブダイ属の幼魚がたくさんいた。まずは上の写真のニシキブダイの幼魚。黄色い吻端と白い尾柄が特徴である。成魚の雌相は褐色であるが、雄相はこの属のほかの種と同様に鮮やかなグリーンになる。余談であるがこの場所はカミナリベラが多い。この時もこのニシキブダイの後方にカミナリベラの雌相の姿が見える。なお筆者はカミナリベラは釣ったことがなく、当然幼魚以外は網にも水槽にも入れたことがない。なお、高知県からは本種によくにたイトヒキブダイの幼魚が柏島から出ている、というけど、本当かな?

中央はアミメブダイ、左の方でキンセンイシモチとにらみ合っているのはおそらくまた別のアオブダイ属の幼魚である。一番左は、先ほど紹介したニシキブダイの子。アミメブダイの幼魚は尾柄が青白く輝く。頭部には2本の金色の縦縞が輝く美しいブダイである。キンセンイシモチとにらみ合っている茶褐色のブダイは種不明であるが、アオブダイ属ではあるだろう。イチモンジブダイやヒブダイあたりの可能性もある。

高速遊泳しているアミメブダイの幼魚。尾柄付近の色がこれほど青いと、水中写真でもニシキブダイとの違いが分かりやすいといえる。

そして最後にブチブダイ(右上)。写真は酷いものになってしまっているが、尾鰭の基部に大きな二つの黒色点と白い横帯が特徴である。体側には青い点がならび、ベラ科のホクトベラを思わせる美しい色彩である。成魚はかつてこのぶろぐでご紹介したように、紫色の体にグリーンの点という色彩になる。下の「魚のぶろぐ」の文字の上あたりに写っているのはおそらく先ほどのアオブダイ属の幼魚と同一個体である。これら4種のブダイが、このあたりの浅いコケの生えた岩を更地にしていく。2023年に同じ場所でカメラを沈めたときは、残念ながらブダイの姿はなく、アカハタやヒメフエダイ、バラフエダイがたくさん見られた。これらの魚の餌になってしまったのかもしれない。

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スミツキベラ

2024年01月20日 11時42分56秒 | 水中写真

ベラ科の中でも、タキベラ亜科の水中写真を紹介するのはおそらくこのぶろぐでははじめてだろう。写真のタキベラ属の種であるスミツキベラは10年以上前からこの近辺をうろうろしている(同一個体かは不明)が、なぜかなかなか釣れてくれない魚である。一度だけ釣れた個体を見せてもらい入手したことがあるが、それっきりである。好奇心が強く、水中カメラには近寄って来るのだが、おそらくこのカメラにうつった自分の姿を同種だと勘違いしているのかもしれない。餌には興味を見せるのだが、警戒心は極めて強く、なかなかハリにかからない。その様は警戒心が強いがときに貪欲になるという、防波堤からの落とし込みでつれるクロダイをほうふつとさせるものだ。

この近辺ではこのスミツキベラのほか、モンツキベラやキツネベラが見られる。このスミツキベラはこの2種と違い、体の前半分と後半分が別の色で塗分けられていること、背鰭と臀鰭に黒色斑があること、背中に白い斑点がないこと、体側後方に大きな黒色斑を有さないことなどで見分けられる。この属のフタホシキツネベラやモンツキベラなどは飼育したことがあるのだが、このスミツキベラは釣れたことがない。いつか元気な個体を採集して飼育したいものである。もっとも、タキベラ亜科の魚は動物食性が強く、また性格はややきつめ、混泳する魚はよく吟味する必要があるのだが。

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トゲチョウチョウウオ&フウライチョウチョウウオ

2024年01月19日 08時13分52秒 | 水中写真

高知県の海といえば、チョウチョウウオ科をはじめとして熱帯性の海水魚も多くみられる。しかし、このポイントはチョウチョウウオ科・チョウチョウウオ属は多くはない。写真のトゲチョウチョウウオとフウライチョウチョウウオであれば、毎年見ることができるのはもちろん、真冬でさえぴんぴんしているのを見ることができるのだが、このほかにはチョウチョウウオ、トノサマダイしか見られない。年によってはミゾレチョウチョウウオ、アケボノチョウチョウウオ、ミスジチョウチョウウオ、チョウハンを見ることができるという程度である。この周りにはサンゴ礁が存在しないので、ポリプ食性のチョウチョウウオがほとんど見られないのもチョウチョウウオが少ない理由であろうか。

沖縄ではトゲチョウチョウウオは餌をよく食い釣ることができるのに、九州以北ではある程度のサイズでも釣ることができないのは何故なのだろうか。泳いでチョウチョウウオ属を採集する技術がない私には、高知のチョウチョウウオ属魚類をなかなか「採集した魚一覧」に追加できない。2匹ともよく太っていて釣り餌も少しは食っているのかもしれないが。

 

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