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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■戦場で歌われたクリスマスソング / 岩井基雄

2023年12月23日 | Weblog

2023/12/16放送

 「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 今年も世界から様々な争いや悲しみのニュースが聞こえてきました。
 しかし、戦争の中でその争いが止まった時があったのです。1914年12月24日、第一次世界大戦が始まって初めてのクリスマスでした。

 イギリス・フランスの連合軍とドイツ軍とが塹壕を掘って対峙し、熾烈な闘いを続けていました。双方の陣地は100メートルほどしか離れておらず、銃弾が飛び交う中、寒さと疲労が両方の兵士を襲っていたのです。

 しかし、クリスマスの夜、ドイツ軍の陣地から突然、明かりが高く掲げられました。イギリス軍が警戒する中、『きよしこの夜』の歌声が戦場に響き渡ったのです。歌ったのはドイツのテノール歌手ヴァルター・キルヒホフでした。彼はクリスマスの慰問に来ていたのです。

 このキルヒホフの美しい歌声に戦場にいたすべての兵士たちは戦いを忘れ、深い喜びを覚えました。フランスの将校の一人はキルヒホフのアリアをパリで聴いたことがありました。彼に始まった拍手は大きな拍手となって届けられたのです。その拍手はキルヒホフに留まらず、ドイツ軍全体に励ましを与えました。
 その直後です。双方の兵士たちが次々と銃を置き、中間地帯に出てきました。互いに「クリスマスおめでとう」と挨拶を交わし、食料や飲み物を交換し、家族の写真を見せ合いました。空き缶などを使ったサッカーも始まりました。この間、国籍や敵味方の壁は存在せず、ただクリスマスの喜び、神様に愛されている者としての喜びが彼らを包んだのです。

 キリストを受け入れた人々について聖書はこう語ります。
  「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の望むところでも人の意志によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである」
           新約聖書 ヨハネの福音書1章12節、13節

 クリスマスの喜びこそ、敵対する者たちさえ人間の思いを超えた喜びをともに味わう愛の証です。真の平和をもたらす謙遜とへりくだりの大切さがクリスマスに示されているのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.12.16でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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