♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■加賀における右近の嘆きの祈り / 岩井基雄

2014年09月26日 | Weblog
2014/9/26放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。先月は長崎の二十六聖人の一人・パウロ三木の信仰について学びました。今日はその殉教者の名簿に一度は載りながらも、石田三成(みつなり)の知恵によって殉教を免れ、加賀藩、今の石川県で26年間を過ごした高山右近(うこん)の祈りについて学んでみましょう。

 12才の時に洗礼を受け、幼な馴染みの和田 惟長(これなが)親子から生命を狙われるという危機からも脱出できた右近は、神への信仰を深め、どのような弾圧にも屈することはありませんでした。彼は豊臣秀吉が天正16年に発令したバテレン追放令でも改宗しなかったので、領地を召し上げられた後、キリシタン大名の小西行長(ゆきなが)などの助けで小豆島や肥後などに隠れ、最終的には前田利家により加賀藩に引き取られ、マニラに流されるまで26年間をそこで過ごしました。

 右近は加賀で前田利家、利長、利常と三代の藩主に仕えます。特に二代利長は彼を大変重んじたとされています。右近は加賀藩内でかなりの優遇を受け、キリスト教の布教活動も認められていたようです。

 先日、私は石川(県)での集会の時に、七尾市の本行寺(ほんぎょうじ)というお寺に行く機会がありました。そこには今も高山右近が建設したセミナリオ--神学校--の跡地や、彼がキリストの十字架を仰ぎ見ながら日本で迫害に苦しむキリスト者たちや当時の日本のために涙の祈りを下げたと考えられている右近の嘆きの階段という階段があります。

 右近を始めとする多くのキリシタンの涙の祈りによって、激しい迫害の中にあっても福音は宣べ伝えられていったのですね。

 その祈りの背後には救い主イエス・キリストのすべての人々への祈りがあります。イエス・キリストはご自身を通して神に近づく者を完全に救うことがお出来になります。それはキリストが私たちの罪の裁きを身代わりに受け、ご自身のいのちを懸けて救いの道を開かれたからです。そして今は、神のもとにあって、あなたのために祈っていてくださるのです。

 聖書のことば

 「キリストは永遠に存在されるのであって、・・・ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。」(ヘブル 7章24-25 節より抜粋)

 (PBA制作「世の光」2014.9.26放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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