世の光の時間です。 お元気ですか? 安海靖郎です。
今日のお話しのテーマは「私たちを試みに会わせないでください」という祈りです。
「試み」とは「試練」とか「誘惑」という意味です。 ですから「私たちを誘惑に遭わせないでください」(新共同訳聖書 マタイ6章13節参照)と訳している聖書もあります。 ちなみに「誘惑」とは辞書によりますと「人を迷わせて悪い道に誘い込むこと」とあります。
今私たちの身近な所で誘惑に負けてしまって大切な地位や立場、仕事や家族すら一瞬のうちに失ってしまうということがたくさん起こっていますねえ。 今の時代が特にそうなのでしょうか。 情報化時代の時代性ということもあるでしょう。
でも聖書によりますと、人間の歴史の草創期から人間を悪い道に誘惑する力が人間に襲いかかるように働いていることを説明しています。 最初の人アダムとエバを蛇つまりサタンは甘いことばで誘惑しました。 「神様なんてたいしたことない。 神の言うことよりも私の言うことを聞きなさい。 あなたは神のようになれるんだ。」 そんなことばで陥れました。
それ以来、主に三つの分野でこの誘惑の力は人間に襲いかかるようになりました。
一つは精神的・霊的な領域です。 苦しい時にこそまことの神を求め、頼れるはずです。 それがどうでしょう、怪し気な、人を惑わす宗教がしつこく勧誘してきます。 今の日本の宗教の混乱はそれをよく表しているのではないでしょうか。
二つめは人間の本能の領域です。 知恵と勇気に満ちたダビデ王も、成功して油断したとき誘惑に陥りました。 美しい、部下の奥さんを奪ってしまったのです。 とてつもない大きな犠牲と刈り取りをしなければなりませんでした。
三つめはいろいろな欲望です。 金銭欲・所有欲・地位・名誉欲などです。 イエス・キリストの弟子の一人・ユダはイエス様を銀三十枚で売り渡しました。 使い込みをしていたのです。 金銭欲に囚われてしまったのです。
さあ、それでは私たちはどうしてこのような様々な誘惑に勝利することのできるのでしょうか。
それは神の子イエス・キリスト様が、この悪の力・サタンを退け、勝利してくださった。 だから「私たちを試みに会わせないでください」と祈れ、というのです。 イエス・キリストによってのみ勝利することができる、というのです。
( PBA制作「世の光」2009.2.18放送でのお話しより )
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