♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■五千人の給食 その二 人生のテスト / 板倉邦雄

2024年04月18日 | Weblog

2023/11/30放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「五千人の給食 その二 人生のテスト」という題でお話ししましょう。

 私たちの人生は苦しみや楽しみだけではありません。神様は私たちにテストを課すようです。それは私たちの人生が苦楽だけではなく、神様の素晴らしさを味わうためでもあります。ヨハネ福音書の6章5節から9節です。五千人の給食の続きです。

 さてイエス様は目を上げて大勢の群衆が自分の方に集まって来るのを見ました。イエス様のことばや教えを聞きたい、また病める人は癒してもらいたい。人々は朝、自分の家を出てこの日の夕方まで山のふもとまでイエス様について来ました。昼食はどうしたでしょうか。夕食はどうするのでしょうか。帰りはどうするの? そんな後先は考えずに、人々はイエス様の後を我を忘れてついてきたのです。

 するとイエス様は弟子のピリポを試そうとしてこう言われました。
 「ピリポ、どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」
 
 するとピリポは、イエス様に即答します。
 「200デナリ --約200万円-- のパンがあっても、めいめいが少しずついただいても足りません」
 
 群衆を解散させて人々を家へ帰らせることだ。ピリポをはじめ弟子たちにとっては常識的であり、合理的な考えでした。

 そこへペテロの兄弟アンデレが口を挟みました。
 「ここに大麦のパン五つと魚二匹を持っている子どもがいます。
  しかし、こんなに大勢の人ではそれが何の足しになるでしょう」

 とにかく、弟子のアンデレもピリポと同じように、自分たちの常識と合理的な考えからはみ出すことはできませんでした。私たちにはとても無理です。

 さてひるがえって、神の子イエス様は時々、私たちの人生にテストをされるということです。私たちの目には不可能で無理なことをチャレンジさせようとされるのではないでしょうか。
 それは人の常識や思いをはるかに超えた神の国の世界を経験させたいからです。私たちの人生をただ苦しみと楽しみだけで終わらせたくないのです。天の父なる神様を信じる人生がいかに驚異的であり、不思議なことであり、素晴らしいものであるか、ということを味わってもらいたいのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.11.30でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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