♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■恵みの受け取り方 / 山中直義

2011年11月15日 | Weblog
2011/11/15放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。
 
 せっかくの神様からの恵みも受け取り方を間違ってしまうと台無しになることがあります。旧約聖書創世記29章に、夫に嫌われて苦しんでいたレアという女性が登場します。聖書は、主はレアが嫌われているのをご覧になって彼女の胎を開かれた、と言います。こうしてレアは身ごもって男の子を産むのですが、残念なことが起こります。彼女はその子をルベンと名付け言いました。「主が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう。」(創世記 29章32節) このルベンという名前には「息子を見て」という意味があります。神様からの恵みをいただいたレアでしたが、恵みを受け取るやいなや夫の愛を手繰り寄せることだけに関心が向けられ、恵みを与えてくださった神様には目を向けようとしなかった、そのことが示されています。

 そしてこのあとレアには三人の子供が生まれるのですが、彼女は同じ失敗を繰り返します。二度目に子供が与えられた時には、恵みを恵みとして感謝することもなく当然の権利のように考えてしまいました。三人目の時には「神様」とも「主」とも口にすることさえなく、まるですべて自分の功績であるかのように自分を誇ってしまいました。そして四人目の時には少しだけ夫の関心を得ることができたので、「今度は主を誉めたたえよう」と言いました。ですが、自分の願いが叶ったから主を誉めたたえるというこの姿は本当の喜びや満足に満ちたものなのでしょうか。実際この後レアは再び不平不満で心がいっぱいになり、喜び満足を失った日々を過ごすことになりました。

 せっかくの神様の恵みも受け取り方を間違うと台無しになってしまいます。では一体どうすれば本当の喜び・満足に満たされて生きることができるのでしょうか。それは神様が必要な恵みを与えてくださった時には神様ご自身にしっかりと目を向け、神様に耳を傾け、神様に結びついて生きることだ、と聖書は教えています。

 神様は今もあなたを見つめておられます。そして必要な恵みを与えてくださいます。神様の恵みをしっかりと受けとめ、神様と結びついて歩んでください。

    (PBA制作「世の光」2011.11.15放送でのお話しより )

******

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

***

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする