世の光の時間です。 お元気ですか? 安海靖郎です。
イエス・キリストが祈りの模範として教えた『主の祈り』のことばを一つずつ取り上げています。
今日は「私たちの日ごとの糧を今日もお与えください。」という一節です。
今、食べ物が溢れている日本では何かピンとこない感じもしない訳でもありません。 ではこの祈りのことばにはどんな今日的な意味があるのでしょうか。
それはまず食べ物・食料は人間の労力や工夫の収穫として手に入る訳ですけど、究極的には天の父なる神の守りもまた恵みによるものであることを覚えるためなのです。
私がまだ小さかった頃、東北地方では米の不作で、農家では娘を売りに出したという話を聞きました。 いいえ、10年ほど前にも天候の不都合で米の不作、タイ米を大量に輸入したっていうこと身近な出来事でしたね。
作物に必要な十分な光や適度な降水、天候の具合、単なる偶然・自然なのでしょうか。
この祈りのことばは、天地を創造し守り支え地上に祝福を与えてくださる天の父なる神を覚え、謙虚に祈ることを教えているのです。
また「私たちの日ごとの糧」。ですから、私のまた私たちの日本だけではなく全世界の人々の食べる糧のための祈りでもあるのです。 今日も戦争や内戦、災害や貧困で実際に食べるものを求める人が何億と世界にはいます。 そのような人々にも天の父が日ごとの糧を今日も与えてください、と祈ることです。 そしてそのように祈る所に私たちも何かできることをする。 決心を促すことです。
最後に、日ごとの食べ物を手に入れるために働く私たちの体・健康そしてその源であるいのち、それはどんなに私たちが頑張っても大切にしても限界があります。 それを守ってくださるのは神様だということを自覚する訳です。 健康な時はなかなか自覚できませんね。 病気になった時はじめて自覚するのではないでしょうか。 この祈りは私たちにいのちを与え、それを守り、豊かに祝福してくださる創造主なる神の存在と愛を知り、謙遜に祈れと教えているのです。
( PBA制作「世の光」2009.2.4放送でのお話しより )
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