花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

諏訪神社のご神体とは???

2011年08月21日 | おいらの商店街
毎月、朔日恵比寿の日は、揃って諏訪神社へ参拝します。
いつも思うのですが、神聖な拝殿の向こうにオワスご神体とはどんなものが祭ってあるのか?何に向かって頭をたれているのか?ひょっとしたら中は空っぽで、神社とは神の降臨する「場」のことなのか、疑問でした。そこで再び、前田憲司様に、質問をぶつけてみることにしました。
ご親切にも、翌日、即、回答がゴザイマシタ。謹んで御礼申し上げます。
雪の諏訪神社
諏訪神社さんのHPの四日市祭のところの「神輿(西町)」の動画に、宮司が御神体を神輿に移すシーンがあります。
あの白い包みの中が何なのか????
四日市の諏訪神社の御神体が何であるのか、私は存じません。
また、御神体は「見たら目が潰れ、聞いたら耳が聞こえなくなる」と俗に言われるほど神聖なものですから、宮司でさえ見たことが無いという例もけっこうあるようですよ(笑)。だから、知らないほうがいいのかもですね。
自分自身もはっきりわからないので、整理する意味で参考の本などからちょっとまとめてみました。長くなりましたが、参考までに・・・・
ただ、そもそも御神体というのは、それそのものが神様ではなくて、神霊の宿る物体のことです。
しかし、神が宿っているのですから、それは神そのもの、神の本体として礼拝の対象物となり、神聖なものとして厳重に扱われてきたのです。
では、その神が宿る具体的な物体は何なのか?
大昔は、自然界にあるものに神霊を招いたようで、それを礼拝の対象物として祭祀を行っていたようです。
岩や石などが多く、神籬(ひもろぎ)と呼ばれるものは椿大神社さんの境内に今も残っていますし、磐座(いわくら)と呼ばれるものは、椿大神社の奥にある山に点在するいくつかの巨岩がそうだとされています。山や滝など、もっとスケールの大きなものもあります。
いっぽうで社殿内の御神体にもさまざまなものがあります。
代表的なものは鏡ですよね。他に玉や石もあります。また、弓、矢、剣、矛などの兵器、さらには絵画などで表した神像や、神仏習合の考えから仏・菩薩や沙門像を御神体とした場合もあります。
特殊な例では釜や枕、鈴、笏などを御神体としている神社もあるようです。
このようにさまざまなものがありますが、明治の神仏分離令以後は、御幣を神体とする神社が増えたそうです。
仏教的な信仰と結びついていた御神体が廃棄されたり仏教のほうに隔離されたりして、かわりに御神体を定めねばならず、そのおりに御幣にしたところがたくさんあったようです。
さまざまな神体があるなかで、とりわけ鏡は代表的なものです。
なぜ、鏡が多いのかは諸説ありますが、邇邇芸尊(ににぎのみこと)が天から降臨するときに、天照大神が「これを我と思え」と手渡したのが鏡であり、それをお祀りしているのが伊勢神宮です。こんなことから鏡は最高神「天照大神」を現す意味があるそうです。
したがって、神社を新たに勧請するときには、神霊の宿る物体(拠り代)を拵えて、そこへご祭神の神霊をお招きし、それを御神体としてお祀りをすることになります。新たに仏壇を作るときも同じですか?
諏訪大社から祭神を勧請する際には、「薙鎌(ないがま/なぎがま)」に神霊が移されると古くから伝えられています。武神である諏訪神らしい御神体ですね。
おそらく、現在、信州から諏訪神社を勧請すると、御神体は「薙鎌」になるのではないでしょうか。
しかし、その昔、四日市へお祀りするときにはどうであったのか・・・・・・
西行法師が伊勢神宮の神殿前で詠んだといわれる
「何事のおはしますをばしらねどもかたじけなさに涙こぼるる」
何がいらっしゃるのかは知らないけれど、ここにこうしていると、ただありがたさに涙がこぼれてきます、というように昔も今も「何がいらっしゃるのか知らない」ほうがありがたいようですね。

さすが!名回答ありがとうござりました。
これからは、謹んで参拝することにいたします。
前田憲司様 ありがとうございました


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