花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

小津安二郎監督「彼岸花」

2011年09月04日 | 諏訪商店街振興組合のこと
文化の駅サテライトステーション事業「小津安二郎再発見」の第3回は「彼岸花」です。
昭和33年の小津監督始めて挑戦したカーラー作品で、綺麗な画面が楽しめます。
今回は、佐分利信が娘(有馬稲子)の結婚に、駄々っ子のように反対。妻の田中絹代や山本富士子、そして中村伸郎の後押しで、佐田啓二との結婚にこぎつくというおはなしです。
浪速千栄子の面白さ。田中絹代の控えめな妻の役どころ。山本富士子がなんともきれいです。それから、最後には笠智衆の詩吟が披露され、見どころ聞きどころ満載でゴザイマス。
上映は9月30日金曜日午後6時30分より 是非お越しください
     
「どうも」
「なんぞ ご用おありになるンと違いますか」
「ううん あんたのお話し きっとまた長くなると思って ちょいとお手洗い行っといたの」
     
「あたし」
「なんだ」
「自分で自分の幸せをさがしちゃ いけないんでしょうか」
「ウン?」
「あたし 自分の幸せは自分で探します」
     
「小父様」
「ウン?」
「今の話 皆 嘘どすのや トリックどすのや」
「トリック?」
「へえ お芝居どすのや 節子さんの結婚 小父様 OKやって知らせてあげますのや
     
「節子のことよ」
「あいつのことは知らん」
「いいの 責任はあの子たちが持ちます そう云ってたじゃありませんか」
     
「オオ 三上あれやってくれ 久しぶりに」
「何を」
「ホラ あれだよ 呉でやった正行(まさつら)の」
「アア ありゃいかん」
「詩吟だよ」
「アア そいつア聞きたいな」


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