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正義の時代だ!少年探偵団

2025年07月21日 | レモン色の町

中学校1年生の時、柔道部に入った。なぜあんな無謀なクラブに入ったのか、よく分からなかったが、母者は喜んでいたように見えた。1年生のうちは投げられ人生である。まず“受け身”を徹底的に練習させられて、つぎは上級生との“乱取り”でひたすら投げられた。やがて放課後の脱走を覚える。2年生が屋上で帰宅する1年生に目を光らせる。見つかると即、追手がかかる。三滝川の斜面を這うように逃げ帰った。夏休みになると、ほぼ毎日“休暇練習”があった。大きなやかんに氷の塊と水道水を一杯まで入れ、麦茶の袋を放り込んでおく。のどが渇くと口を大きく開けて麦茶を流し込む。家に帰ると、体力を使ったせいか甘いものが無性に食べたくなった。そこで近所のサンシへ大きくて安いチョコレートを買いに行く。私が選んだのは不二家のダブルチョコレートだった。

チョコレートをがつがつ食べるのを姉が見て不審に思い、検査したら回虫が沸いていた。

ご存じ“少年探偵団”は、江戸川乱歩の原作だが、雑誌“少年”には、少年探偵手帳やBDバッジ、ペン型顕微鏡の付録があって、気分はすっかり少年探偵団だった。

『少年探偵手帳より“君も探偵になれる こうすれば事件が解決できる‼”より

名探偵シャーロックホームズは「犯罪の容疑者が何人もいるときは、そのひとりひとりのおこないを、くわしくしらべて、犯人でないという証拠のある人の名を、つぎつぎと消していくと、最後に、どうしても、消せない人がのこるはずだ。その人が、どんなに犯人らしくなくても、それが真犯人なのだ。」と、いっています。このやりかたを、エリミネーション(消去法)というのです。これは、犯罪がいがいにも、ひろく利用できる方法です。まちがった答えを。ひとつひとつ消していくと、最後に、ただしいい答えがのこるのです。このい探偵手帳をよんで、ただしい答えのだしかたを、おぼえてください。(江戸川乱歩)』

戦う相手は怪人二十面相である。不審な人物を尾行するときは、木の枝を折ったり小石を撒いたりして足跡を残していく必要があった。それをしないと夕方になって家に帰れないからだ。しかし、実際に、二十面相らしき人物が現れることはなかった。

少年探偵団 名探偵明智小五郎 1955年

少し大きくなって知ったことだが、江戸川乱歩先生は子供向けの“少年探偵団”などの他に“パノラマ島奇談”や“D坂の殺人事件”“人間椅子”や“陰獣”など、少し助平な小説も書いていたのだ。図書館に先生の作品が充実しているのは三重県伊賀市の生まれだからだ。

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