昭和32年11月15日、60年ほど前になる。諏訪神社の七五三風景。なんと大勢の人が諏訪神社に詣でたことか。拝殿前は人でごった返している。政成稲荷の前に人だかりがある。香具師でも居るのか。
その中を堂々と帰る小学生。右側が同級生の茂知野君。諏訪神社の南が住まいだったから家に帰る途中だろう。いつもは自分たちの遊び場だが、今日は少し勝手が違う。
この頃、ホッピングという玩具が爆発的に売れ始めていた。両手でハンドルを握り、両足をペダルにかけてピョンピョン飛びあがる単純な遊び。しかし、胃下垂や足の骨膜炎を起こす子供が続出し、翌年夏には下火となった。昭和32年の元日。兄が、店の前で飛んでいるところを撮ってやろうということになったが「シャッターを押すのが遅い!」と怒りながら飛んでいた記憶がある。ホッピング、フラフープ、ダッコちゃんと流行の玩具は一通り買ってもらった。