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花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

一日中小企業庁in三重

2010年05月28日 | 諏訪商店街振興組合のこと
5月26日三重県・中小企業庁・中部経済産業省主催の「一日中小企業庁in三重」に、外羽理事長と二人で津まで出かけた。
まる一日盛りだくさんの内容で、私たちが参加させていただいたのは、その中のひとつ「中小企業フォーラム」だった。
三重県総合文化センターの中ホールが会場だったが、そこで中部経済産業局の青山部長にお会いすることができた。今回組合が取り組んだ「中小商業活力向上事業」では、大変お世話になった方の一人だ。
「その後、いかがですか?」の問に、「おかげさまで、順調に取り組んでおります」と二人は平身低頭にお答えした次第。「来ておいて、良かったね」とは、その後の二人の会話である。
さて、野呂知事の挨拶があり、つづいて長谷川榮一中小企業長長官の「中小企業を巡る状況と最新の中小企業施策」のお話があった。
睡魔が襲う。県下の中小企業の状況と、それに対するさまざまな支援策が述べられた。しかし、睡魔は容赦なく襲う。
ところが、「くらしを支えて、地域にうるおいを」の説明が最後のほうにあった。地域に役立つ取り組みを地域商店街活性化法で応援します、ということで当組合の取り組んでいるエキサイトバザールが写真入りで紹介された。
          
「来ておいて、良かったね」とは、そのときの二人の会話である。
その後、支援事業の紹介では、旭鍍金の藤川勝彦社長の報告があった。これが面白かった。
金属メッキは、下地にニッケルメッキを施しその上に金をかぶせる。ところがニッケルは腐食しやすいため、金の膜のわずかな点(ホール)から表面に腐食が出てくる。当然、ホールが出ないよう金も厚くかけなくてはならない。
そこで、旭メッキさんは、まずイオウレスニッケルめっきをかけ、その上に薄いスズニッケルとパラジウムめっきを乗せることで、表面の金の量が三分の一以下で済むようにしたとのこと。大きなコストダウンだ。
          
研究開発にはご苦労があったことだろう。もちろん助成をいただいて進めたそうだ。
ところが助成を申告する際に、この技術を秘密にしておきたかった。他の企業に盗まれては大変、と気持ちは分かる。その為、内容が不備ということで一回目は不採用だった。気持ちは分かる。で、正直に申告して二回目はパスした。
それから、今度は完成した技術を商品化、お金に換えなければ意味がない。技術開発と商品化のふたつの仕事をクリアしなくてはならないのだ。
県内のメッキ屋さんを回ってこの技術を売り込もうとしたが、下請けでは親会社の製造仕様に従わなければならない為、取り入れてはくれなかった。
ようやく東京の企業展出品で活路が見出されたそうだ。
われわれ小売業は売ることだけに専念すればいい。発明には、商品化とふたつの重荷がある。トイウオハナシデシタ。
コメント
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