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表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

黒澤明監督の「七人の侍」

2009年09月30日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
黒澤明監督の「七人の侍」をDVDで観る。
3時間ほどの映画だから中ほどで休憩が入る。当時はそういう映画がよくあった。豪華な感じがしたものだ。
「七人の侍」で休憩の字幕が出る前に、こんなすばらしいシーンがあった。
野武士から村を守るためには、村はずれの三軒の家は見捨てねばならない。団結が必要なときに村人の中から離反者が出る。
          
          
          
「こんなこと、やってられねぇ」竹ヤリを捨てて去って行うとする村人に、島田勘兵衛(志村喬)は刀を抜いて追いかける。
そして、勘兵衛は村人を前に激するのです。
          
離れ屋は三つ
の家は二十だ
三軒の為に
二十軒は危うくは出来ぬ
また
このを踏みにじられて
離れ屋の生きる道はない
いいか
戦とはそういうものだ
人を守ってこそ自分も守れる
己のことばかり考えるやつは
己をも滅ぼすやつだ
今後 そういうやつは・・・・
          
刀をしまって 去る
そして休憩・・・・・後半の戦闘シーンに入ります
          
余談
黒澤監督は、完璧な映画作りを目指していました。
今気づいたのですが、はじめと二枚目の写真を見てください。
逃げる村人たちの姿勢はそのままですが、立ち尽くす志村喬が真ん中に入ると、村人すべてが見えなくなります。
そこで、左の二人を後ろにさがらせ、登場人物すべてが画面に収まるようにしたと思われます。
こういった完璧な構図は、映画のあちこちに見受けられます。
「左の二人、そのままの姿勢で後ろに下がって!右の四人は動かない!そのままで。そのままで。ハイ、カット!」
さぞかし役者もやりにくかったでしょう。
コメント (2)
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