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花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

中日春秋と映画「母べぇ」

2008年02月17日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
中日春秋を見ていたらこんな記事があった。
横浜市内の小学生が、空き缶を集めて車椅子を寄付しようということになった。
ある子供は、コンビニの横に回収箱を置くことを思いつく。
ところが、回収箱は風に飛ばされたり、いっぱいになるとあふれ出た缶があたりに飛び散ったりした。
いろんな苦労はあったが、夏休みの終わりには車椅子を4台寄付することが出来た。
この授業で学んだことを、ある児童が詩に書いた。
「小さいものでも積み重ねると大きなものになること
責任を持って生きていかなくては、いけないこと
人と人とは絆で結ばれていること・・・・」
これを読んで胸がいっぱいになってしまった。
小さな子供が、人と人とのつながりが大切だといっている。
商店街のどれだけの大人たちが、つながりの大切さを感じているだろう。
先日、おっかあに連れられ映画「母べぇ」を観にいった。
太平洋戦争前夜、思想犯で夫を失った家族の苦労を描いたものだ。
さすが山田洋次監督。脇役に良い役者が揃っていた。
東京の下町に住む人々の、人を思いやる人情に触れては泣かされっぱなしだった。
組長である炭屋の親父は、父親の居ない野上家族を思いやる。
戦争というくらい世相で、上京してきた藤岡仙吉(笑福亭鶴瓶)の奔放な生き方にはほっとさせる。
          
野上佳代(吉永小百合)の父親(中村梅之助)は、娘を思う気持ちと、自分が警察官である立場の狭間で苦しむ様子がよく出ていた。
          
特高役の墨田耕平は、憎まれ役を見事にこなしながら、すこし人情味を見せる。
          
町医者の大滝秀治は「厭な世の中に、なったもんだねぇ」と嘆く。
          
人はみんな、お互いを思いやりながら、戦争という狂気の時代に押し流されていく。
今、北朝鮮の状況を笑っているが、ついこないだまで同じようなことを日本はやっていたのだ。
ひとりでも多くの人に、子供たちにも観て欲しい映画だ。
コメント
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