もはや旧聞に属する話だが、WBCの2連覇には興奮した。
所用があって、テレビ中継は見ていなかった。しかし、その瞬間は感得することができた。
路上を歩いていると、アチコチで「ワーッ」と声があがった。携帯電話で見ていた通行人が、いち早く知って喜んだのだ。
「ヒョットすると、韓国戦で勝ったのかな?」
内心はそう思った。だが、誰彼なく質問するのも憚れた。
用事を済ませてタクシーに乗った。
「お客さん、やっぱり勝ちましたねえ!」
ドライバー氏が言った。こちらから訊ねるまでもなかった。
「勝ったの?」
一昨日の午後なのだ。こんな私の反応は、非国民かもしれない。
「イチローが打ったんですよ!やっぱりイチローは凄いねえー!」
ドライバー氏の興奮は、まだ醒めていなかった。試合経過をコマゴマと説明してくれた。
家に着いて玄関を入ったとたん、
「イチローが打ったわよ!神が降りたンですって!」
と、わが家のカミさんが言った。涙を流さんばかりの感激。
どこかのテレビでは、2時間以上が経過したのに、繰り返し試合模様を説明していた。
老人施設の火災、小沢代表秘書の起訴、成田空港の事故など、気分が優れない話が多かった。なんともやりきれない毎日だった。
そんな中、侍ジャパンの活躍は嬉しかった。元気をくれていた。ハラハラさせられたり、安堵したりの連続だったが、それだけに、最後の感激はひとしおだったのだ。
久しぶりに元気になれたWBCだった。
ありがとう、侍ジャパン!
今日の写真はタンポポ。元気を振 りまいてくれます。
別館の写真俳句ブログ「いのちの囁き」は、本日、次のところへ引っ越しました。
引っ越しに際し、デザインも一新しました。気分を新たに再出発のつもりです。
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