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ジャズミュージシャンによるギター系ロックバンドの二作目

2012-08-13 07:16:37 | 音盤ノート
Marc Johnson's Bass Desires "Second Sight" ECM, 1987.

  ジャズ。マーク・ジョンソン率いるBass Desiresの二作目。メンバーは前作(参考)と同じ──ジョンソン、フリゼル、ジョンスコ、アースキンの四人──である。

  大きく変わった点は無いもの、前作より神経質度が後退した感がある。冒頭のtrack1‘Crossing the Corpus Callosum’とtrack5の‘Thrill Seekers’がへヴィで緊張感のある楽曲でクオリティが高く、track4の‘Twister’がノリノリのロックンロール曲で楽しめる。しかし、他の曲ではギター二台がお互いを尊重しすぎというか、寄り添うようになってしまい、あまり盛り上がらない。前作でもギタリスト二人に一応の役割分担がなされていたが、お互いの距離加減をうかがっているかのような打ち解けなさがかすかな緊張感をもたらしていた。この二作目となると、適正な距離感覚を理解してリラックスした間柄になってしまったようだ。とはいえ、上に曲名を記した3曲の完成度は高く、うまくかみ合った時のこのバンドの凄さがわかる。

  Bass Desiresでの録音は前作とこのアルバムの二枚のみ。珍しい編成なので、もう数枚録音を残してくれても良かったと思う。
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