この盆休み、次男のクラブの試合などもあって家族旅行は2年連続でなし(キャンセル)となりました。残念というか巨額の出費を免れたというか・・・(笑)。息子たちも大学1年・高校1年となり、運動部やサークル活動で忙しくなり、家族そろっての旅行もますます難しくなってきました。
で、この夏は遠出はなく、近場をウロウロしています。
テーマは一応、村野藤吾建築探訪で、まずは尼崎市庁舎(1962年/1984年(増築))を訪れました。平日なので内部も心置きなく見ることができます。
低層棟と高層棟です。
低層棟は池の中に配置されています。
「村野藤吾 建築案内」(TOTO出版)によると、”折れ壁、板状の梁や柱、バルコニーなどが組み合わされた繊細な立面は、P・ジョンソンやM・ヤマサキの影響が指摘されてきた”とのことです。確かに柱や壁面を眺めていると楽しいです。
白く塗装された柱などがリズミカル&軽やかです。
柱や装飾が生み出す陰影も良いです。
低層棟から高層棟へリズミカルに繰り返される柱や窓まわりのデザインがとても印象的です。
渡り廊下で結ばれている議会棟。
パッと見には体育館のようにも見えますね(笑)。
下図で、左上が高層棟、左下が低層棟で、右側の細長い六角形の建物が議会棟です。この議会棟の配置と形状は珍しいですね。
議会棟の両端にも池が配されています。
このバルコニーの用途は何なんでしょうね。
ちょっとした気分転換にここで佇むとか?
高さ方向の中ほどにあるデザインがユニークで、いかにも村野建築といった感じがします。
この眺めを見ても、形状も単純ではないことが分かります。
ガラスブロックを用いたこの部分がアクセントとして効いています。
前掲の参考本には、”3棟は、さまざまな意味で表情の相違が対比し合うが、柱の両端に開口を配するという点では共通するのが巧みなやり方だ”とありました。なるほど!
※以下、インテリア・ディーテール編に続く予定。
低層棟と議会棟の周囲にある池、いつもは干からびて
いるのに(笑)、大雨のあとだからでしょうか、
いい具合に水が入って、本来の意図通りの魅力が
でていますね(笑)。
夏休み中のサービスでしょうか(爆)
お暑うございます。
尼崎市役所は初めての訪問でした。
池はいつもは干からびているのですか。
この日、低層棟まわりの池は水草というかアオコ?というか、
ちょっと凄い色になっていましたが、議会棟のまわりは
ええ感じでした。