洋風建築めぐり講座そのものは、ゆったりと旧グッゲンハイム邸の見学を終えた後に流れ解散となりましたが、約半数の人は川島先生に案内して頂いて海沿いに建つ旧ジョネス邸(T8年築)へ向かいました。和風+洋風+中国風といった趣の不思議な建物です。寄棟屋根の反りや棟飾りの欄干状のデザインもユニークです。
すぐ南は海岸です。のーんびりとした景色が気持ちいいです。
うだるような暑さとなったこの日、健脚?の有志5名は更に西に歩を進め、旧ジェームス邸(旧・井植邸、現・三洋電機の迎賓館「望淡閣」)を目指しました。途中、年配の男性に道を尋ねたところ、この方はジェームス山のあたりに住んでおられる方で、色々と興味深いお話を聞くことができて面白かったです。
さて、途中でお茶した後、道が分からず何度か急坂を上ったり下ったりした我々ですが、ようやく坂の上から木々の間に塔を発見。海を背景に見事な眺めです(電柱と電線がちと邪魔ですけれど)。旧ジェームス邸(S9年築 竹中工務店)は傾斜のついた広大な敷地にすっくと建つスパニッシュ建築で、明るい色のスペイン瓦がとても印象的です。デジカメをズームアップして見てみると、小さな窓にもステンドグラスがあるのが分かりました。
また、お庭も手入れの行き届いた樹木と芝生が素晴らしいです。茶室?あるいは離れでしょうか、茅葺き屋根の和風の建物までありました。
私は以前、TVで「白い巨塔」が放映されると聞いたとき、万俵本家の建物にはこのジェームス邸がピッタリなのではなんて考えたことを思い出しました。それにしても素晴らしいロケーション&素晴らしい建物です。門扉まわりも味わいあり。恐らく凄いであろう建物内部にももちろん興味がありますが、そこまでの贅沢は言いません。一度でいいですから、お庭にちょこっと入らせて頂いて建物の全景を眺めてみたいものです。
これだけの素晴らしい敷地と建物、会社としても維持は大変でしょうが、地域のランドマークでしょうし、ずっとこの環境と風景を守っていってほしいものです。思わずみんなでガンバレ三洋電機!と祈ってしまいました。
※2007年1月に旧グッゲンハイム邸・旧ジェームス邸を訪れていました。
旧グッゲンハイム邸はその状態からよくぞ現在の美しい姿に生まれ変わった
たものです。
旧ジェームス邸、こんなすごい外観を見てしまうとつい、庭にも、
内部にも入ってみたい衝動に駆られてしまいますよね!
ますます行ってみたくなりました。
そうですね。この辺りはとにかくロケーションが抜群です。
旧ジェームス邸の内部は写真でも見た記憶がないです。さぞかし凄いんでしょうねえ。しかし、まずは外観&全景からです。
ただ、この辺りは坂がとても急なので、道を間違えていったん下ってしまうと再び上るのはキツイです。坂道も魅力の一つではあるのですが。