「湖国のモダン建築」を手に入れてから滋賀県の近代建築探訪によく出かけています。一昨日も出かけ、GWのときと同様に朝早くから夕方まで鉄道・バス・徒歩での大移動となりました。今回の探訪ルートは下記の通りです。
大阪→(JR)→能登川→(バス)→金堂・近江商人屋敷~藤井彦四郎邸、松居家住宅洋館~五個荘→(近江鉄道)→八日市(ここで昼食)~宮路医院~太郎坊宮前→(近江鉄道)→近江八幡→(JR)→石山・京阪石山→(京阪)→瓦ケ浜~蘆花浅水荘~カトリック大津教会~膳所→(JR)→大阪
~印が歩いたところです。
ほぼ丸一日がかりとなったものの、実際に探訪できたのは、①藤井彦四郎邸(再訪)、②松居家住宅洋館、③宮路医院、④蘆花浅水荘、⑤元銭湯建築(ぷにょさんの”まちかど逍遙”参照)、⑥カトリック大津教会(再訪) などでした。
最初、金堂の近江商人屋敷(中江邸・外村邸など大物が3つ並んでいます)をじっくり内部見学することも考えたのですが、GWに訪れたものの無念の休館だった①藤井彦四郎邸を早く見たくて、風情のある街並みを一とおりさーっと歩いて①を目指しました。途中にあった大城神社なども素晴らしい佇まいです。
①藤井彦四郎邸は本にも紹介されていた山小屋風である洋館の見学が主目的だったのですが、さすがは近江商人屋敷の1つです。民家造の主屋・書院造の客殿や庭園なども素晴らしく、結局ここだけで1時間30分近く滞在しました。
洋館は想像していたよりも大空間でした。格天井や照明などが味わいあり。木とレンガを組み合わせた暖炉はちょっと珍しいかもしれません。洋館自体が展示室となっていたため、内部にあった家具・調度品が元々ここにあったものか、藤井氏が収集されたものかなどが若干分かりにくかったです。
客殿は総檜造で、節のない真っ直ぐな檜がふんだんに使われていました。おそらく現在ではもう造ることはできないであろうとのこと。床の間の格天井、花頭窓を設けた付書院なども素晴らしいです。
主屋の方には旧宮家からの拝領品や家具や民具、農具などが多数展示されており、これらも興味深かったです。
広大な庭、豪壮な和館、山小屋風の洋館などのバランスが素晴らしく、恐らくは金堂にある他の近江商人屋敷とは雰囲気がかなり違うものと思われます。見学に来られた方でここが一番良かったと言われる方も多いそうです。大阪からここまで行くのは遠かったですが、再訪で内部を見学することができて良かったです。
この後、前回探訪の際に時間切れもあって見つけることができなかった松居家住宅洋館を目指しました。
◎参考ブログ
yumeさんの”京都ひとり歩き - yume_cafe -”