遅ればせながら少しずつ探訪記をアップします。
GW2日目は滋賀県(甲賀市・東近江市・大津市)の近代建築探訪に出かけました。参考にしたのは最近発刊された好著「湖国のモダン建築」です。私は毎日、大阪から京都の会社に通っているのですが、いつもより早い時刻の電車で出発。
この日の探訪ルートは、鉄道でいうと下記のような大移動となりました。滋賀県は大阪からは遠いですし、草津線と近江鉄道は本数が少なく、あらかじめ調べておいた時刻表とにらめっこしながらのとても慌ただしい探訪でした。この沿線には他にも訪れたい近代建築が幾つかあったのですが、点在していることもあって、とても1日では回りきれません。車利用であれば別でしょうけれど。
大阪→(JR)→草津→(草津線)→寺庄*→甲南*→貴生川→(近江鉄道)→水口石橋*→五箇荘*→八日市→近江八幡(ここでは昼食のみ)→(JR)→石山→(京阪石山坂本線)→唐橋前*→膳所*→(JR)→大阪
*印は、下車して探訪をした駅です。
これだけ移動したのに、多少なりとも探訪できたメジャーな建物は以下のようなもので、効率が悪かったです。ただ、近江鉄道沿線は風情があり、景色もいかにも遠くまで来たなあといった感じで面白かったですね。電車の車両も可愛らしいものが多く良かったです。
①滋賀銀行旧甲南支店、②仁木家住宅洋館、③旧水口図書館、④日本基督教団水口教会、⑤藤井彦四郎邸、⑥住友活機園(伊庭貞剛記念館)----背面上部のみチラッと、⑦カトリック大津教会
①滋賀銀行旧甲南支店 大正14年 ヴォーリズ建築事務所
①を見に行く途中にあった洋館付き住宅
②仁木家住宅洋館 大正12年 不詳
単線の近江鉄道 黄色い1両だけの車両が一番可愛らしかったです。
③旧水口図書館 昭和3年 ヴォーリズ建築事務所
④日本基督教団水口教会 昭和5年 ヴォーリズ建築事務所
⑤藤井彦四郎邸 昭和9年 不詳
青木医院 藤井彦四郎邸に向かう途中で見つけました。
滋賀県はやはりヴォーリズ建築が多いですね。今回見たものは比較的シンプルなデザインで優しい表情をしたものが多かったように思います。
仁木家住宅は凄いです。町屋が多い中に、こんな建物がすっくと建っている姿は圧巻。アイストップ的な位置にあるのも良いです。
この日は快晴でとても暑くなりました。五箇荘着は13時頃で、まだ昼食をとっておらず、駅前に食堂やコンビニくらいあるだろうと思っていたら、全く見当たりません。仕方なく暑~い中をフラフラしながら内部見学を最大の目標にしていた旧藤井彦四郎邸を目指しました。が、何と休館のカンバンが。一抹の不安を抱いていたのが現実となって大ショック。結局、旧藤井彦四郎邸は門扉のすき間からの苦しい撮影となりました。山小屋風でユニークですね。ここは周囲も含めてよく整備されており、再訪必至です。時間の関係もあって旧五箇荘郵便局にも行くことができなかったですしね。
途中で青木医院という医院建築のお宅を見つけました。逆光で撮影が厳しかったのですが、煉瓦の門柱、下見板張りの外壁などなかなか味わいがありました。
※以下、続く予定