樟徳館の定期一般公開は今日で終了しました。銘木をふんだんに用いて贅をこらした建物、華やかさと落ち着き、そして緻密さが見事に調和した和洋折衷の意匠を堪能された方が多数おられることと思います。
「光と影」編で記事を2つアップしましたが、もう少し各部屋をふり返ってみます。
まずは「応接室」です。和と洋が見事に融合した空間の凄いこと。ステンドグラス、磨りガラス、色ガラス、暖炉、壁紙、一枚板の天井、テーブル・椅子、テーブルクロス・・・。小さな棚などにもしっかりとデザインが施されています。目に入るもの全てが素晴らしく、ため息の連続です。この豊饒の空間を目と肌で感じることができて幸せでした。写真は「光と影」編を合わせてもごく一部です。
和室(客間)です。網代天井、照明、出窓に設けられた1/4円状の障子などが見事です。近代和風も素晴らしいですね。
広縁です。ここの梁が長さ数mの一木ものだったのでしょうか。解説などを聞かなかったのでよく分からなかったのですけれど。まさに広縁で、明るくとても心地よい空間になっています。正面奥に「光と影」編その2で写真の2枚目にアップした切り子状(?)磨りガラスが填っています。
洋風居間です。ここも全景をおさめるのはちょっと無理です。欄間、石とタイルで造られた暖炉と両脇の棚、寄せ木細工&象嵌細工の床、刺繍で鳳凰が描かれた小さな天井画、テーブルと椅子など様々な意匠があふれています。ここに写真はアップしていないのですが、床の間も見事です。
食堂です。洋風建築ファンにはここも嬉しい部屋でした。寄せ木細工の床、暖炉(シンプルなアールデコかな?)、格子状の木組も見事なのですが、出色はやはり照明と欄間の磨りガラスでしょうか。他ではあまり見かけない独特の雰囲気でした。
えー、庭からの眺めなどを含めてまだもう1回書きます。
何せ4年に1度ですから。