家なんか建てなきゃよかった(講談社)
★★★☆’:65点
家の新築やリフォームにまつわる悲喜こもごもの物語(短編集)。
家をつくるって大変なことですね。私は家を建てたことはないのですが、マンション購入やリフォームで似たようなことを経験しました。それが新築一戸建てで、しかも建築家に設計を依頼するとなると、それはもう大変!----先に書いておきますが、でも無事に望み通りの家ができたときの喜びもひとしおですよ。
著者あとがきより
家を建てると決めた時には瞳を輝かせていた人が、家を建て終えて
しばらくすると、ぐったり疲れきっているという様子を間々見かける。
彼らは異口同音に呟く。
「家なんか建てなきゃよかった」と。
この小説に深みはありませんが、思わずニヤリとするエピソードがてんこ盛り。
とくに、「窓」に出てくる建築家のセンセイが傑作。
「(窓を)低くしたことに、特別な理由なんてありませんよ。
強いていうなら、まあ、僕の気分みたいなものでしょうね」
「センセイの気分?」
洋子は二の句が継げなかった。
家はセンセイの作品なので、現場の責任者もセンセイの許可がないと
おいそれと施主の要望にそって変更も出来ないとのこと。
しかし、センセイも根っからの悪人ではなく、さわやかな大工の言葉にも救われる。
いやはや、家づくりは面白い。
さて、次は「それでも建てたい家」でも読むとするかな。
※今読んでいる本:
雫井脩介「犯人に告ぐ」
面白いです!
★★★☆’:65点
家の新築やリフォームにまつわる悲喜こもごもの物語(短編集)。
家をつくるって大変なことですね。私は家を建てたことはないのですが、マンション購入やリフォームで似たようなことを経験しました。それが新築一戸建てで、しかも建築家に設計を依頼するとなると、それはもう大変!----先に書いておきますが、でも無事に望み通りの家ができたときの喜びもひとしおですよ。
著者あとがきより
家を建てると決めた時には瞳を輝かせていた人が、家を建て終えて
しばらくすると、ぐったり疲れきっているという様子を間々見かける。
彼らは異口同音に呟く。
「家なんか建てなきゃよかった」と。
この小説に深みはありませんが、思わずニヤリとするエピソードがてんこ盛り。
とくに、「窓」に出てくる建築家のセンセイが傑作。
「(窓を)低くしたことに、特別な理由なんてありませんよ。
強いていうなら、まあ、僕の気分みたいなものでしょうね」
「センセイの気分?」
洋子は二の句が継げなかった。
家はセンセイの作品なので、現場の責任者もセンセイの許可がないと
おいそれと施主の要望にそって変更も出来ないとのこと。
しかし、センセイも根っからの悪人ではなく、さわやかな大工の言葉にも救われる。
いやはや、家づくりは面白い。
さて、次は「それでも建てたい家」でも読むとするかな。
※今読んでいる本:
雫井脩介「犯人に告ぐ」
面白いです!