風が強く吹いている(新潮社)
★★★★★’:95点
now reading としても紹介した”三浦しをん”さんの近著を熱烈感動のうちに読了しました(実際の読了は1週間前)。→その後、映画も観ました。こちらも素晴らしかったです。映画の感想はこちら。
箱根駅伝を真正面からとらえた小説は日本初でしょうか?約500ページの長編ですが、何と終盤、全体の1/3以上が箱根駅伝本番2日間の描写に割かれています。全編でランニングのシーンがしっかり描かれているのはもちろんですが、人物描写や情景描写も手抜かりなしです。
走ることの苦しさ・つらさ、その反面の凄さ・素晴らしさを直球勝負で描ききった痛快さが見事なのですが、ユーモア感もまた抜群!これが作品に潤いを与えています。
今にも崩れ落ちそうな木造二階建てアパート「竹青荘」に集まった10人の寛政大生。それまで各自が自由気ままに、それなりに楽しく暮らしてきた。そして、9人しかいなかった住人に超高校級ランナーであった蔵原走(かける)が訳あって加わることになり・・・。
そこから、寛政大学-丸秘(?)陸上部主将・清瀬灰二(ハイジ)が、あるいはハイジをきっかけに10人が起こした奇跡の物語が始まる。
こんなことあるかー? とか こんな奴おるかー? などと思ってはいけません。
思った時点で奇跡の芽は摘み取られていますよ。
ランニングをやったことがある人、マラソンや駅伝に興味がある人はもちろん、そうでない人も十分に楽しめる作品です。そこが作者の力量ですね。
「DIVE!!」同様、書きたいことは山のようにあるのですが、感動本ほど感想を書きにくい状態です。と言うことで、とりあえず感想その1です。
し・か・し、読中夢中 一気読破 読後感涙 で、
熱血感動 抱腹絶倒 私的絶賛 熱烈推薦 断固支持 不読不死(読まずに死ねるか by内藤陳)です。
この本に出会えて幸福でした。
更に、
古竹青荘 懐古住宅 倒壊寸前 環境劣悪 朝夕自炊 時々宴会
鯨飲粗食 清貧亦楽 無印良人 灰二待望 遠大計画 長期戦略
計画発表 全員唖然 全員拒否 深慮遠謀 性格把握 拒否不能
目標箱根 意志強固 全員決心 監督大家 住人十人 欠員不可
練習開始 前途多難 五里霧中 疑心暗鬼 信念不動 合宿亦楽
隣人応援 差入歓迎 奇跡必達 断固結束 節制精進 打倒六道
全員良奴 静謐年末 願掛初詣
葉菜子愛 恋心些少(ちょこっと胸キュン) 恋々乙女 告白時刻
呼吸困難 酸素欠乏 心臓破裂 筋肉悲鳴 身体鈍重 脚亦鈍重
頭不回転 風邪苦痛 寒風劣悪 疲労困憊 感覚麻痺 眼前霞白
走行不能 昏倒寸前 満身創痍 絶体絶命 自己責任 出遅焦燥
刻限目前 待人不来 待人到着 無念遅刻 繰上出走
襷汗激重 責任重大 諦感不可 以心伝心 韋駄天魂 猪突猛進
走酔嬉々 颯爽快走 健脚披露 健脚英雄 走酔快感 才能開花
一心不乱 奮闘努力 報友頑張 信頼絶大 区間最高 大願成就
感謝甚大 狂喜乱舞
至福時間 勇気凛々 万歳三唱 努力必報 友情永遠 友情不滅
感涙滂沱 青春短日 生涯走者
何やこれ?
でも、こんな感じなのですよ(^_^;
<参考ブログ>
uririnさんの”ほんだらけ”
iniさんの”のんびりかな打ち日記”
hitoriさんの”ひとりが好き♪”
shimoさんの”ランシモ”(2007.2.2追加)
エビノートさんの”まったり読書日記”(2007.2.13追加)
ゆめさんの”ゆめcafe”(2007.8.5追加)
そらさんの”日だまりで読書”(2007.8.6追加)