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ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

ミノタウロスの皿(藤子・F・不二雄)

2006-04-03 23:07:51 | アニメ・コミック・ゲーム

Minotaurosu1 ミノタウロスの皿(小学館文庫)
★★★☆:70点(~65点)

「じじぬき」「自分会議」「ミノタウロスの皿」がベストスリー。次いで、「劇画・オバQ」「一千年後の再開」あたりか。「じじぬき」は日本的なストーリーで適度な毒もあるのですが、タッチが軽妙でラストのひねりも素晴らしい。「自分会議」は幼い少年の悲しみが切ない。「ミノタウロスの皿」、不時着した星で発展している文化にビックリ。ズン類とウスの奇妙な関係(人類と牛のようでいて・・・)。

*************** Amazonから *************

藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!

同居する息子夫婦と孫から、あからさまに邪険に扱われ、家での居場所もない老人の穴黒厳三は、そんな家族へのあてつけに雨の中、釣りに出かけてそのまま死んでしまう。やってきた天国で、亡き妻と再会した厳三だったが、「下界テレビ」で自分の通夜を見ているうちに家族のことが恋しくなり・・・(「じじぬき」)

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「間引き」「わが子スーパーマン」「コロリころげた木の根っ子」はブラックユーモアの不気味さ満点。

その他、「オヤジ・ロック」「3万3千平米」「ドジ田ドジ郎の幸運」「T・Mは絶対に」「ヒョンヒョロ」。それぞれ異なった味わいあり。


少年SF短編集1「未来ドロボウ」(藤子・F・不二雄)

2006-03-20 12:59:38 | アニメ・コミック・ゲーム

4091407013091 少年SF短編集1「未来ドロボウ」(小学館コロコロ文庫)
★★★☆:70点

(表紙写真は実際に読んだものとは異なります)

最近3冊読んだ藤子・F・不二雄の短編集を評価すると、収録各編の個別評価も考慮して

箱舟はいっぱい > 未来ドロボウ(本作) > パラレル同窓会

といった感じでしょうか。

●あらすじ●日本一のストーリーテラー藤子・F・不二雄先生の珠玉の短篇集。▼第4話/未来ドロボウ▼人生の勝利者をめざし、わき目もふらず勉強する少年、学は父の工場がつぶれ、高校進学を断念しなければならなくなる。そんなとき、人生に成功した大金持ちの老人と知りあう。自分の未来の不幸をなげき、老人をうらやましがる学に、老人は自分の全財産と学の未来を取りかえてもいいともちかけた。それを老人のじょうだんだと思った学は軽い気持ちで契約書にサインしてしまうが、本当に体を入れかえられてしまう!そして、老人の余命は半年だった!!はたして、学の未来はどうなるのか!?▼第1話/ひとりぼっちの宇宙戦争▼第2話/コマーさる▼第3話/なくな! ゆうれい▼第5話/四畳半SL旅行▼第6話/恋人製造法▼第7話/ニューイヤー星調査行▼第8話/宇宙船製造法▼解説/大林宣彦 

「ひとりぼっちの宇宙戦争」「未来ドロボウ」「恋人製造法」の3篇がベスト3。次いで、「コマーさる」「四畳半SL旅行」「宇宙船製造法」かな?

○「ひとりぼっちの宇宙戦争」

地球代表として地球の命運をかけて異星人代表(何と自らのクローンロボット)と戦うはめになった少年。敵は自分のクローンであり実力的には差がないものの、冷酷無比なロボットに次第に劣勢に追い込まれる。もはやこれまでかと思われたが・・・必ず最後に愛は勝つ!

○「未来ドロボウ」

貧しいばかりに高校進学を断念した少年が、大富豪の老人と身体を交換した。ところが、老人の余命は数ヶ月だという。若い身体を得た老人は、おいしい食事に感激し、思いきり野球のプレーを楽しみ、幸せをかみしめる。何十年もたってから気づいたかつての光輝く青春の日々。しかし、父親の再就職先が決まり、高校進学がかなうことを知った”老人”は・・・。 一日一日を一生懸命生きることの大切さ、素晴らしさを描いた秀作。

○「恋人製造法」

憧れのクラスメートの女の子(麻理)にどうしても声がかけられない少年・内男は、ひょんなことで助けた宇宙人からインスタント・クローニング装置を授けられる。彼女の髪の毛から自分だけのコピー人間をつくるが、できたての彼女は知能・運動機能ともにまったくの白紙、つまり赤ん坊同然だった。友達がほしかったのに、できたのは親子のような関係。しかし、内男は家の自分の部屋の中で彼女を一生懸命育てる。彼女の成長は早く、それが内男の生きがいにもなる。だが、彼女をこのまま外に出さずに育て続けることはできない。宇宙人からの指摘で、それが彼女のためにならないことにも気づいた内男は、遂に一大決心をする。愛するがゆえについた嘘、そして別れ。それは少年が成長した証でもあった。


パラレル同窓会(藤子・F・不二雄)

2006-02-28 23:08:00 | アニメ・コミック・ゲーム

Parareru1パラレル同窓会(小学館文庫)
★★★☆:60点

1つ前に読んだ「箱舟はいっぱい」と比べるとだいぶ落ちます。中では、パラレルワールドを生きている自分の分身たちが勢揃いするというアイデアのユニークさで「パラレル同窓会」がベスト。ただし○クラスで、もうちょっと深みを与えてほしかったところです。同じ会社に勤めることになっても、一人は社長、別の一人(同一人物ですが・・・)は窓際社員など人生の悲喜こもごも。でも、どちらが幸せかは考え方次第です。

他では、「値ぶみカメラ」「親子とりかえばら」「鉄人をひろったよ」が△です。「鉄人を~」は、一国が命運をかけて開発し、三つの国が大いなる犠牲を払って追い求めた鉄人のあっけない最期がとぼけていて面白かったです。


箱舟はいっぱい(藤子・F・不二雄)

2006-02-23 21:44:00 | アニメ・コミック・ゲーム

Hakobune1 箱舟はいっぱい(小学館文庫)
★★★☆:70点

小松左京のSF長編「さよならジュピター」(感想はまだ書いていません)の後に読んだコミックス。なかなか面白かったです。藤子・F・不二雄はSF的な短編を数多く描いているようですが、これまで殆ど読んだことがありませんでした。

◎:箱舟はいっぱい、◎’:ノスタル爺(じい)、○:カンビュセスの籤(くじ) の3編がベスト3。他に、△:どことなくなんとなく、ミニチュア製造カメラ など全12編。ベ
スト3作品だけを取り上げれば90点クラスですが、全12編トータルの評価では70点です。

読んだ直後は、もう少しボリューム&読み応えがほしかったなとも思いましたが、各編とも短い話の中にきっちりとSF的エッセンスを盛り込んだ手腕が見事といえるでしょう。特に上で掲げた3編は特筆もの!作品によってかなり味わいは異なりましたが、これまた素晴らしい。

*********************** Amazon より ***********************

藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!

終戦を知らぬまま孤島のジャングルに隠れ住んでいた男が、30年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、村はダムの底に沈み、妻もすでに死んでしまっていた。思い出の木の下で回想にふけるうちに、男はある予感にかられて走り出す! そして彼が踏み込んだのは、失われたはずの30年前の世界だった!(第7話:ノスタル爺)。

****************** 【以下、詳細:ネタバレあり】 ******************

「箱舟はいっぱい」

3年前、地球と彗星が衝突するという騒動が発生したものの、すぐに世界天文学会議が否定して騒ぎは収まった。それから3年後、今度は地球脱出用ジャンボロケット建設が秘密裏に進められているという噂が。しかしこれも関係者が検挙され、デマ&詐欺だと分かった。なーんだ、これで一安心。だが、実は・・・このどんでん返しが見事。ラストは不気味な明るさが漂う。

「ノスタル爺」

幼馴染でいいなずけの太吉と里子。学徒動員による出征前夜の挙式。だが、里子の祈りもむなしく、孤島のジャングルに潜んでいた太吉が帰還したのは30年後だった。村はダムの底に沈み、里子も既に死んでいた・・・。そこから始まる日本情緒あふれるタイムスリップもの。謎の土蔵の爺さんが泣かせます。

「カンビュセスの籤」

終末戦争で食料の自給が不可能になった地球。数少ない生き残った人々は人工冬眠を繰り返しながら地球外生命に向けてSOSを送り続ける。そして23万年。たったひとりぼっちになってしまった娘の前に現れた過去からの人物。おそるべきくじ引き。人類のわずかな希望を守ろうとする”不気味さ”と”悲しさ”と”明るさ”が入り混じった珠玉のラストシーン。


PLUTO(2)

2005-05-19 22:38:00 | アニメ・コミック・ゲーム
PLUTO-2PLUTO(2)【豪華版】(小学館)
※ネタバレあり
今回も豪華版を買ってしまいました。
付録の(おまけの?)マーブルチョコも目当てのひとつ。
こんな凝ったことをするのだからシールがたくさん入っているに違いないと期待大(チョコレートが入っているはずはないし)

ですが、な、なんと、たったの4枚ですか。。。
しかも、復刻版は2枚のみ。これにはガッカリでした。

まあ、それはさておいて、本体では浦沢ワールドの魅力全開。
手塚アトムより遙かにサスペンス&ミステリーの要素が強いですね。
苦悩する刑事・ゲジヒト。
暗めのストーリーとタッチはあまり私好みではないのですが、手塚アトムをモチーフにしながらも良い意味で見事に決別して独自の浦沢アトムを作り上げていると思います。
凄い力ですよこれは。

闘神・ヘラクレス登場!
競技用パンクラチオンスーツや戦争用コンバットスーツの着用なども面白い。
ロボットが更にパワーアップする訳ですか。

モンブランも回想シーンで出てきて嬉しいかぎりでした。ただ、戦場のシーンだったのでちょっともの悲しかったですが。
本作品では外見は殆ど人間と同じロボットが多いのですが、その中ではモンブランが一番ロボットらしいですね。
モンブラン・ブランド・ヘラクレス、みんな同じ戦場に赴いたのか・・・。
ロボット同士の友情や心のつながりも実に丁寧に描かれています。

ブランド、最後のデータ送信が痛切でした。
敵の分析データを送ったつもりなのに、「あれ、おかしいな・・・」の声と共に届いたのは家族の画像だった・・・。
人間の想い出と完全に同じじゃないですか。これは泣けますよ。
ノース2号のときも泣けましたが。

第1巻のラストでアトム登場に驚いたら、今度はウランですか。うわー。
週刊誌の方ではエプシロンも登場したみたいですね。
プルートウはいつ登場するのか?
今のところ鬼のようなイメージが濃厚なのですが、本当に登場するのかな。

いったいこれからどのような展開になっていくのか、全然先が読めません。
ほんと、凄い作品です。