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ひろの東本西走!?

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中学受験、無事終了 桜咲く

2008-01-21 22:50:00 | 受験・学校

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長男の中学受験が終了しました。

昨日(1/20)受験した2校目・K中学の合格発表が今日の午後にあり、S理数合格・理数A合格・理数B合格という3ランクの内、長男は真ん中の理数A合格で無事突破しました。

既に19日にM中学に合格していたので親子とも気持ちに余裕はありましたが、合格発表を見に行く直前まで、もしK中学も合格の場合(勝手に合格と仮定していたのですが(汗))にM中学とK中学のどちらを選ぶか迷っていました。

詳細は省略しますが、2校は校風・歴史・教育メニュー・クラブ活動の熱心さ・環境(グラウンドの広さ、施設、通学路や学校周辺の環境)などが大きく異なります。どちらの学校も良い学校と思っているのですが、互いに無い魅力を持っています。

K中学がS理数合格の場合→K中学、理数B合格or不合格の場合→M中学まではすんなりと決めることができるのですが、中間の理数A合格の場合にどちらにするかの判断が難しかったですね。

定刻通り13時からの発表ですぐに長男の番号を発見。まずは掲示板の前で記念の写真を撮った後、合格証明書を貰いました。封筒の中を見ると・・・書かれていた文字は”理数A合格”でした。「うーん、S理数には惜しくも届かなかったか。良し、M中学やな!」と銀行を目指すことにしました。実はK中学の合格発表が13時から、M中学の入学手続き締め切り(まずは銀行振り込み)が15時まで、実質的には安全をみて14時までに振り込みと時間的な余裕が無いのでした。ところが何とここへきて長男が「友達と一緒にK中学に行きたい~」と言い出しました。友達の何人かも2日目にK中学を受けたのですが、第一志望は他の学校&その結果不明なのでK中学に行くことになるかどうかも分かりません。そのことを説明し、M中学の良いところをざーっと並べたところ本人も「良し、考え振り切った!」と一応納得してくれました。その後はすっかり上機嫌に。

13時40分頃、M中学の入学金振り込み完了。予定していたことではあるのですが、バタバタでした。合格者登校日などはありますが、とにもかくにもこれで長男の中学受験は今日でいったん終了です。受験を意識し出したのが昨年の冬、それまで算数・国語のみ習っていた塾で理科・社会を含む4教科の授業を受け出したのが3月頃でした。4年生くらいから大手進学塾に通っているお子さんに比べて遅めのスタートでしたが、あの”お気楽クン”がお試し受験(四国のT中学)を含む3校全てに合格するなど、よくぞここまで頑張ってくれました。

なかなか集中力が持続せず、どうも必死さに乏しいと思っていた長男ですが、本人なりのペースでリラックスしながらも一生懸命やったということですね。やったらできるんや!本人にとっても良い経験になったと思います。もう少し前から受験勉強させてたら、もう1ランク上の学校も目指せたか?なーんてこともチラッと考えましたが、基本的に小学生はよく遊ばないとダメですよね。結果的には受験一本やりになることなく、ある程度色んなことも楽しみながらの受験でした。そういう意味では効率的だったかな?

終わってみれば、私も妻も学校説明会や文化祭・体育祭見学などで多数の学校を見て楽しんだ面もあります。その中でもM中学とK中学には昨年度から夫婦で延べで各10回くらいは行きましたね。また、小3の次男も兄ちゃんと遊ぶ時間が減った上に、できるだけゲームやTVを我慢し、ときには一人で留守番をしたりでよく協力してくれました。取っ組み合いの喧嘩と和解の繰り返しはまあ変わらずでしたが(^_^;よく中学受験は親の受験とか家族の受験と言われますが、まさしくその通りだと思います。一大プロジェクト的な面もありましたし、私も色々勉強になりました。

そうそう、塾の仲間や学校の友達とはお互いに激励メールや祝福メールを送り合ってなかなか微笑ましかったです。

結局、どの学校に進んでも今後の本人の努力次第で良い学校になるかそうでなくなるか決まります。自分の(親の)選んだ学校が最高の学校と信じて、色んなことを学び、チャレンジしてほしいですね。4月からはこれまでの友達と学校が別々になりますが、弟同士も友達であったり、親同士もよく知っている友達がたくさんいるので、友情が続けば良いなと思います。もちろん、新たな環境で新しい友達がたくさんできるでしょうし、素晴らしい中学生活を送ってほしいものです。 

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中学入試・本番

2008-01-19 23:58:00 | 受験・学校

近畿の私立中学・統一入試日の初日となった19日、長男の中学入試・本番が始まりました。

この日受けたのは伝統校の1つでもあるM中学校。ここは(確か大阪で唯一)当日の夜7時に合格者を発表するという学校です。試験を受けたその日に結果が出るのは、良い結果が出れば一安心ですが、逆の目が出ると気持ち的にもつらく、翌日以降の試験にも影響が出かねません。初日にもう一つの志望校を受験するか、偏差値的にやや上となるここを受験するか直前までかなり迷いましたが(本人も親も迷ったし、塾の先生も迷った・・・)、最後の模試の結果を信じてM中学校を選択しました。

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↑これは昨年の写真です(1年前に中学受験の雰囲気がどんなものか偵察に
  行っておりました)。今年もそうですが、さすがに本番直前に写真を撮って
  いる人はおられなかったように思います。

そして結果は・・・見事合格でした!

最後まで自宅で流行の歌をしょっちゅう歌って”お気楽”受験生ぶりを発揮していた長男も、さすがに試験前夜は緊張してきたのか「寝られへん・・・」と言っていたのですが、本番では実力を遺憾なく発揮して(?)頑張ってくれました。受験は2日目も続きますが、まずは一安心で良かった、良かった。お疲れさま!&よく頑張った!

↓長男の○○○番がありました!実質の倍率は1.9倍くらいだったようです。

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大阪天満宮で合格祈願

2008-01-06 17:54:00 | 受験・学校

毎年、初詣は実家から我が家の4人と母の5人で住吉大社に行きます。受験生のいる今年は元日に出かけ、例年以上のお賽銭を投入し、お札や合格お守りを買っておみくじも引いたのですが(長男は”吉”、私は”小吉”でした。ちなみに次男が”大吉”)、更に4日には「学問の神様」で知られる大阪天満宮にも合格祈願に行きました。

私は前日(3日)の夕方、探訪帰りに一度様子を見にいったのですが、その日はもの凄い人出でした。そこで再度、翌4日の朝、塾の冬期講習が始まる前に私・妻・長男の3人で行くことにしました。ここは絵馬で有名なのですが、長男も絵馬に「◎◎中学校 ○○中学校 合格しますように!!」と書いてぶら下げました。他の絵馬を眺めても結構面白いです。受験合格だけでなく、国家試験合格祈願や「結婚できますように」といった絵馬もあります。中には「灘高校 上位合格!」といった超ハイレベル祈願の絵馬もありました。

さて本番まであとわずか。御利益があるかな?

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国家の品格(藤原正彦)

2006-05-13 22:35:00 | 受験・学校

Kokkano1 国家の品格(新潮新書)
★★★★~★★★★☆’:80~85点

最近、あちこちでお顔を拝見する数学者・藤原正彦氏の大ベストセラー。しかし、200万部を超えるとは!世間での評価は見事なまでに絶賛と酷評に分かれているようですが、私は非常に興味深く読みました。

これまでに読んだ著者の数学エッセイの中でも本書で述べられた内容の一部が書かれていましたが、こうしてまとめて1冊になると著者の言いたいことがよく分かります。

著者の意見はかなり極端なのですが、これだけ極端だとかえって理解しやすいのが良いですね。また、この人はどこで意見を述べてもブレがないのは大したものです。自分なりの”信念”がしっかりしていると言えます。中曽根康弘氏もTV番組の中で「信念がおありだから」と話されていました。多少、皮肉混じりだったかな?私なぞ周りの意見にすぐ左右されちゃいますが。

***************** Amazonより *****************

出版社/著者からの内容紹介)
日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。

第1章 近代的合理精神の限界
第2章 「論理」だけでは世界が破綻する
第3章 自由、平等、民主主義を疑う
第4章 「情緒」と「形」の国、日本
第5章 「武士道精神」の復活を
第6章 なぜ「情緒と形」が大事なのか
第7章 国家の品格

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日本人の美的感覚は恵まれた自然環境のためもあり、世界でも類まれなものであるということ。それらから生まれてきた文学・数学の素晴らしさ。理屈など抜きで、「卑怯なことはしてはいけない」という考え方。それを子供にきちんと教えることの大切さ。庶民から尊敬されていた江戸の武士が、権力と教養はほぼ独占していたものの、まるっきり金がなかったということ(not金銭至上主義)などなど、なるほどなあと思いました。

国語(日本語)の力(単に読み書きの力というだけではなく、考え方の基礎となるもの)がきちんとついていないのに英語を喋れるようになっても、海外では人間としての底の浅さがすぐに露見し、馬鹿にされるだけという意見にも、うーむそういえばそうなんやろなあと納得。まあ、喋れない人間にとっては多少負け惜しみ的ではありますが。英語を喋れるにこしたことはないでしょうが、確かに国語をおろそかにしてまで英語を勉強させる必要はないでしょうね。習熟のスピードが早くて余裕のある子が英語を早めに学ぶのは構わないと思いますけれど。

旧制高校・大学のようなエリートの育成についても書かれていますが、これについての評価は微妙ですね。エリートが真の総合判断力と滅私の考え方を持っていれば大丈夫なのでしょうが。それを支えるのが「情緒」、「形」、 「武士道精神」となるのが著者の主張。

ある分野に特異な才能を持つ子について飛び級などで能力を伸ばしてやることは賛成です。それが数学やコンピュータ、あるいは文学といった学術的なものだけでなく、スポーツでも芸術でも何でも構わないと思います。漫画なんかもいいのでは?現在の教育も一応それらをうたってはいますが、不十分ですね。

自分にとって良いとこ取りをすると、芸術や文化、自然に触れることやこれらを愛することは人格づくりにつながること、読書の重要性などについて書かれていたことは非常に嬉しく感じました。この点に関しては自分は間違っていなかったな。自信にもなります。

この本をどう評価するかは、読み手の価値観やこれまでの生き方に大きく左右されると思います。従って意見が大きく分かれるのは当然です。でも、異なった意見の人を許容する心の広さが肝心だし、本書が日本人の心に一石を投じたことは間違いなし!ただ、武士道とかの考え方が宗教や民族の違いを越えて世界で理解されるのは難しいやろなあ。「独立不羈(ふき)」、日本が孤高の国になることも覚悟の上でそれを貫き通せるかです。

この本を読んでいて、ふと思い出したのが、かつて武村正義氏が主張されていた『小さくともキラリと光る国・日本』。それとも相通じるものがあるのでしょうか。