維新の会の下地議員除名は正しい処置である


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維新の会の下地議員除名は正しい処置である
 日本維新の会は、カジノを含む統合型リゾート施設事業を巡る汚職事件で贈賄の疑いが持たれている中国企業から100万円の現金受領を認め、離党届を提出していた下地幹郎衆議員を除名処分した。
 除名処分に大賛成である。下地議員は維新の会にふさわしくない政治家である。除名は正しい判断である。

2013年に維新の会と下地議員が代表の政党そうぞうが協定を結んだことに私は喜んだ。

維新の会が沖縄の政党と協定を結び協力関係になったのは私にとって喜ばしいことである。これで維新の会の政治が沖縄に浸透する可能性が出てきた。維新の会の政治が浸透すれば沖縄の政治も変革していくだろう。私はそう思っている。
   かみつくⅢ 「維新の会が沖縄を変革する」
私が維新の会を支持するようになったのは橋下徹氏が大阪府知事になって教育改革を始めてからだった。私は学習塾をやったことがあったが、その時に痛切に感じたのが生徒の基礎学力不足とそれを生み出した学校教育のいい加減さだった。
2013年の「かみつくⅢ」の文章である。

私が学習塾をやっていた時に、業者テストによる偏差値を参考にして高校進学を決める風潮があった。業者による模擬テストがあり、テストの成績を偏差値に転換して志望高校の合否を判定していた。沖教祖は生徒の志望を無視してテストだけで進路を決めるのは非人道的であると猛批判した。
しかし、実際の高校の合否は一〇段階評価の通知表の成績と入試テストの成績を相関表に載せて判定していた。業者の合否判定と同じやり方をしていたのだ。そもそも業者は県立高校の合否判定の仕方に合わせていただけなのだ。高校は合否判定方法を非公表にしていたが、業者は公表していた。それだけの違いであったが、沖教祖はテスト業者を非難した。
生徒たちは成績に合わせて高校を選ぶ。成績が悪いとそれなりの高校を選ぶ。成績以上の高校を受験すれば不合格が待っているからだ。

ところが偏差値問題が盛んになっていた頃、業者による合否判定を非難する沖教祖は偏差値に左右されないで生徒の自由な選択を優先させるべきだと主張した。
もっともらしい主張である。しかし、それはとんでもない無責任な主張である。
沖教祖の主張は生徒を志望する高校に進学させることではなくて受験させることである。沖教祖が主張している自由選択というのは確実に落ちると分かっている生徒にも、生徒の志望する高校に受験させるということである。それは進路指導として正しいとは言えない。生徒は一〇〇%落ちると分かっている高校を受験しない。それに万が一どん尻で合格した高校では勉強がついていけなくなり中退する可能性が高い。担任の教師は合格する確率と希望高校の授業についていけるかどうかについて的確なアドバイスをするべきである。
しかし、教師は「頑張れば合格する」の紋切型の言葉で落ちることが確実な高校にも生徒を受験させたのである。
普通高校を志望している生徒に、私は合格できる可能性がないことを伝え志望校を変更するようにアドバイスした。すると生徒は私に怒った。担任の先生は「頑張れば合格する」と言ったのになぜ学習塾の塾長の分際で合格できないと言うのだというわけだ。その生徒の成績は悪く、たとえ運よく普通高校に合格したとしても学校の授業についていけなくなり最悪の場合中退する可能性があった。私はそのことを話した。しかし、生徒は担任の教師の「頑張れば合格する」というアドバイスを信じて普通高校を受験した。そして、落ちた。
担任の先生から「頑張れば合格する」と言われて、中学三年の二学期(二学期から受験勉強をしても効果はそれほどない。高校に提出する通知表の成績はほとんど決まっているし、二学期からは他の生徒も勉強するからだ)に息子を連れて塾にきた母親がいたが、通知表を見た私は志望高校は確実に落ちるといった。「学校の先生は頑張れば合格すると言ったのに・・」と怒って母子は帰った。
そのような親子が中学三年の二学期にやって来るケースが多かった。

私の学習塾に通い、確実に落ちると言われても志望高校にどうしても進学したくて受験し、落ちて再び私の学習塾に通った生徒もいた。
Aは普通科志望の生徒だった。彼は三人兄弟の長男であった。母親は小学校教員で父親は電気技師だった。父親は私の塾のクーラーの修理を無料でやってくれる人だった。私の学習塾は進学教室はやっていなかったが、母親に頼まれて三男の有名私立中学の受験勉強を引き受けて合格させたこともあった。
長男は成績が悪く志望高校の合格ラインに達していなかったが受験し不合格になり、一浪した。
Bは中学一年生の時から私の塾に通っていたが成績は悪かった。担任の教師が部活動をやるように指導したが、私は部活動するなら高校進学は難しいといって、部活動をしないようにアドバイスした。彼は私のアドバイスに従い部活動をしなかったが、それでも彼は不合格になった。親も落ちたら浪人をさせるつもりでいたので、彼は一浪した。ところが再び落ちた。私はこれからどうするか彼と話し合った。二浪する生徒はほとんどいない。一浪して失敗すれば私立高校にいくか就職をする。ところが彼はどうしても工業高校に行きたいからもう一度浪人するといった。二浪することを決心した彼と一緒に私は彼の家に行き、母親に二浪させてほしいと頼んだ。母親は渋々了承した。幸いなことに彼は補充で合格し二浪は免れた。(浪人して、入試テストは合格ラインに達しても、合否判定には中三の悪い成績の通知表を再び使用するので、彼のように不合格になるケースがある。通知表の成績が悪ければ悪いほど学力を上げなければ合格はできない。体育の成績が一の生徒は浪人して入試のテスト成績がよくてもN工業高校は合格できないという情報もあった)
方言しか分からないからテレビを見ない。漢字が読めないからマンガを見ない。掛け算九九も満足にできない。そんな浪人生が同じ村から六人も入ってきた時があった。私は合宿などをやり必死になって教え、彼らをなんとか工業高校や農林高校に合格させた。
普通の能力がある生徒をこれほどまでに落ちこぼれさせている学校教育に私は怒りをおぼえた。
 
私の学習塾で二浪した生徒が一人いた。しかも女性であった。彼女の家は南部農林高校の近くにあり、糸満市は遠く、那覇市のほうが近かった。那覇市には実績のある予備校がいくつもあった。それなのに彼女は私の塾に来た。彼女は小さい声で話し、とても内気な生徒だった。彼女には人の多い那覇の街を怖がるような精神的な問題があったのだろう。
彼女はまじめで勉強熱心であった(しかし、基礎力が全然なかった。性格的な問題があり低学年から落ちこぼれだったのだろう)。彼女が受験したのは農林高校であり通知表の成績がよくなくても学力が向上している彼女なら必ず合格するという確信ががあった。不合格するとは夢にも思っていなかった。しかし、彼女は合格しなかった。
高校合格発表の翌日、不合格した彼女が塾に来た。私は驚いた。普通、不合格した生徒が塾に来ることはないからだ。予期しない彼女の登場に私は戸惑った。彼女は緊張している様子であった。私は彼女を慰める言葉や励ましの言葉をかけた。私は彼女が高校進学をあきらめて就職すると頭から決めていた。私は、社会に出てもくじけないで頑張るようにと彼女を励ました。彼女はじっと座ったまま何も言わなかった。
なかなか塾から去ろうとしない彼女の様子に、私はもしやと思い。もう一度頑張るかと聞いた。その時、彼女の緊張が解けて大粒の涙を流しながら大きく頷いた。次の年は合格した。

平和教育や道徳教育という名の思想教育は義務教育には必要ない。学力さえあれば思想は年齢に応じて身についていく。全生徒が進学できる今の時代、中学卒業までに一番必要なのは高校で学ぶことができる学力を身につけることだ。生徒に一番必要なのは学力以外にはない。学力があれば夢を追うことができる。
それが学習塾をやって痛切に感じた私の結論である。

橋下市長は大阪府知事時代に学力向上を公言した。その時から私は橋本知事に関心を持っていたが、橋下知事への関心をより強くしたのがユーチューブの「二〇〇八年・大阪の教育を考える府民討論会」の映像を見てからである。
日教組の教員のものすごいヤジにもひるまずに大阪の子どものための教育の在り方を主張する若き橋下知事。日本で日教組の教師たちと真正面から向き合い、彼らを論破した知事はおそらく橋下氏だけではないだろうか。沖縄では考えられない情景であった。橋本府知事は、
「子供たちが途中で自分は分からない・自分ができないとなった途端に自分の将来に夢や希望は持てなくなります。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供の率がものすごく高いんです。大阪ものすごく高い」
と主張した。学習塾で多くの落ちこぼれの生徒たちを見てきた私は橋本府知事の発言が痛いほどわかった。そうなのだ。学力と子供の夢はとても密接な関係にあるのだ。学力が低ければ夢も低い。学力が高くなれば夢も高くなる。学力向上は一番重要なことなのだ。学力向上こそが教育の基本中の基本であると考える私は橋下知事の発言に同感した。
  かみつくⅢ 「維新の会が沖縄を変革する」
橋下改革は教育だけではなく、公務員改革、市営のバスや地下鉄の民営化も進めていった。小泉元首相の「民間にできることは民間に」の構造改革を大阪の地で実践していったのが橋下氏であった。橋下流大阪改革を沖縄でもやってくれたらいいなあと思いながら、大阪府知事時代からずっと私は橋下市長に注目してきた。だから維新の会と沖縄そうぞうが協定したことで維新の会による沖縄改革に期待した。
 しかし、期待はすぐにあきらめに変わった。そうぞうが維新の会と協定を結んだのは下地氏が国会議員に当選するのが目的であり、維新の会の政策に賛同したからではなかったことを知ったからだ。下地氏は維新の会というネームバリューを衆議院に当選するために利用するための協定であり、維新の会の政治を沖縄で広める気は下地氏にはなかった。それでは沖縄の政治はなにも変わらない。事実沖縄の政治はなにも変わらなかった。下地議員に維新の会を名乗らせない方が維新の会のためである。下地議員を除名したのは正しい。沖縄で維新の会の政治を理解している政治家はまだ居ないと思う。それに橋下氏も沖縄のことを本当に理解しているとは思えない。

 沖縄は共産党を中心とした左翼の勢力がまだまだ強い。県民投票で7割以上の票が辺野古埋め立て反対だったのが沖縄である。大阪のように左翼と政争で闘い、左翼を追い詰め、辺野古移設賛成が過半数を超えさせるこどができる政策がない限り、維新の会は安易に沖縄進出をしないほうがいい。下地議員除名はいい教訓だ。
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