沖縄革新の反対運動は敗北する運命にある。そういうことである




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沖縄革新の反対運動は敗北する運命にある。そういうことである

米軍基地建設への反対運動中に公務執行妨害などの容疑で逮捕・起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)の拘留が4カ月以上続いている。山城博治議長ら3人の釈放を求める集会(主催・同実行委員会)が24日、那覇地裁前の城岳公園であり、約2千人(主催者発表)が「長期勾留は人権侵害だ」「政治弾圧をするな」などと抗議の声を上げた。
 山城議長は1つの容疑で逮捕されたのではない。4つの容疑で逮捕されて拘留されている。「長期勾留は人権侵害だ」というが、起訴されたのは1つか2つであり、4つ起訴されたわけではない。まだ取り調べ中である。長期拘留をしているのではなく容疑が4つあり、しかも山城議長は黙秘して、自分がやった犯罪を認めていないから取り調べは長引いている。長期拘留の原因は山城議長にある。
 主催した実行委員会は4つの容疑と黙秘が4カ月以上の拘留の原因であることを知っている。もし、山城議長がすべての容疑を認めていたら、検察はすでに起訴していただろうし山城議長は釈放されていただろう。黙秘を続けているから取り調べは長引いているのだ。

 学生の頃、米民政府の敷地に入った学生たちがバスごと那覇警察署に連行されて5、60人逮捕されたことがあった。私も逮捕された学生の一人だった。私はコザ警察所の留置場に拘留された。私たちは警察の取り調べの時には黙秘するように教えられた。もし「やらなかった」といって否認をすると、裁判の時にやったことが証明されると、やったのにやらなかったいったことは嘘をついたことになり、偽証罪が加わると教えられた。だから、やったかやらなかったかを肯定も否定もしない「黙秘します」を言うように教えられた。私たちは「黙秘します」を貫いた。そうすると拘留期間は最長になる。もし、「やりました」と容疑を認めればすぐに釈放される。
 あの頃はまだ中核は沖縄に入っていなかった。琉大の学生自治会を握っていた革マルと国費・自費などで本土の大学に進学している学生たちと一緒に米民政府内に入ったから彼らも逮捕された。ところが彼らは自分の素性を話し、
米民政府内に入ったことを認めたので一週間も経ない内に釈放された。起訴もされなかった。私たち琉大、沖大、国大の革マル派の学生たちは最後まで黙秘を貫いた。簡単に自供した本土学生を闘争の自覚がないといって軽蔑したものである。
 私は黙秘を続け、自分の氏名も言わなかった。しかし、私の素性はばれた。黙秘をしている学生を知っているかどうかを確かめるためにコザ警察署内の警官は留置場にやってきて私たちを見た。警官の中に実家の隣の家の警官が居て、私の顔を見た途端に私だと分かった。
 一週間後に母親との面会がセットされた。私の母親は長男である私にはしつけを厳しくした。ウチナー口の敬語を教え、学校の成績はいいほうであったのに私より成績のいい生徒と比べて、いつも私をいさめていた。私は母親が嫌いだった。中学の頃からは母親に反抗をし続けていた。
母親は私が留置場に入っていることを叱るだろうと思っていた。叱られても私は平気だったが、取り調べ室に入り母親を見た私は大きなショックを受けた。母親は痩せて皺が増え、10歳も年を取ったように老けていた。母親の顔は怒りではなく悲しみと心配の顔だった。
「ごはんはちゃんと食べているかい」
「夜は眠れるかい」
「寒くはないかい」
まるで私が牢獄に押し込められて悲惨な生活をしているように思い込んでいるようだった。日頃の気丈で厳しい母親の姿はなかった。
「なぜ、留置場に入れられるようなことをしたのだ」
「隣近所の人に恥ずかしい」
「親戚に合わす顔がない」
「もう、あんたは私の子供ではないからね」
「あんたに帰る家はないからね」
と私を叱責する言葉を予想していたが、母親の口から出た言葉は私を心配する言葉だけだった。叱責されたほうが私にとっては精神的には楽だった。親に縛られないで自由に生きるのを望んでいたから、母親に、私の真剣な考えを知らないくせにつべこべ言うなと言い返して口喧嘩をし、家に帰らないで自由に生きることができたからだ。
 私を心配する母親に私は留置場は普通の部屋と同じであり食事は朝昼晩と三食あり、3日に一度はシャワーで浴びることができ、睡眠は十分に取れるし、たばこは吸わないから留置場のほうが健康的な生活ができると母親の心配を取り除く努力をした。
 母親にはまいったが、しかし、母親のために早く留置場から出ようとは思わなかった。私は最後まで黙秘を貫いた。他の学生たちも黙秘を貫いた。それが私たちのプライドであった。

 山城議長も黙秘を続けているだろう。反体制運動をしているのなら当然のことだ。黙秘をしているから4カ月も拘留されている。それも覚悟の上だ。もし、山城議長が自供して罪を認めていたら、早く釈放されていたと思うが、そうなると、山城議長はリーダーとしての信頼を失うだろう。
「長期勾留は人権侵害だ」「政治弾圧をするな」などと抗議の声を上げた連中は拘置に耐えられなくて警察権力に敗北した人間として見るだろう。そして、彼らは山城議長を軽蔑し、リーダーの座から引きずり下ろすだろう。
彼らは山城議長が黙秘を貫き長期拘留されることを望んでいる。そして、黙秘を続ければ取り調べは長くなることも知っている。知った上で、「長期拘留は人権侵害だ」と裁判所前でやるのだ。彼らは保釈を許可しない裁判官に抗議しているのだろうか。それは違う。彼らは抗議をしている振りをしているのだ。彼らは彼らの抗議を裁判官に聞いてもらいたいのではない。彼らの抗議が新聞やテレビで報道されることを計算し、市民に彼らの抗議を知ってほしいのだ。そして、法に素人の市民に裁判官が理不尽なことをやっていると思わせたいのだ。そして、参加者を増やしていきたいのだ。

「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」共同代表で元裁判官の仲宗根勇氏(76)は「長期勾留に正当性はない。逮捕も勾留も違法だ」と主張しているが、元裁判官なら山城議長が釈放されない理由を知っている。知っていながら「長期勾留に正当性はない」というのである。4つの容疑で逮捕され、取り調べでは黙秘しているのなら4カ月以上も拘置されるのは裁判官にとっては常識である。裁判官の常識さえない仲宗根勇氏は元裁判官を語る資格はない。彼は「逮捕も勾留も違法だ」と言っている。もう、反基地運動に狂っているおじいである。狂ったおじいは最高裁が20日付で保釈を認めない決定を出したことに対し、「裁判所が、政府の反基地運動つぶしに一役も二役も買っている」と言っている。本当に反基地運動に狂っているおじい以外の何者でもない。
 共同代表の山内徳信氏(82)は、山城議長らの釈放を求める4万人以上の署名を那覇地裁に提出したことを説明した上で、「釈放を勝ち取るには民衆の力しかない」と時代錯誤としか思えない主張をした。日本は議会制民主主義国家であり三権分立国家である。警察は民主主義のルールに則って山城議長を逮捕して取り調べている。裁判所は法律に則って山城議長の拘留を延長を容認している。民主主義のルールに則った山城議長の拘置に民衆が釈放を勝ち取るために運動をすることはない。
 最高裁が保釈を認めなかったのである。どうして市民が法の最高権威である最高裁の決定を否定するというのだ。否定する方がおかしいと思うだろう。山内氏は「釈放を勝ち取るには民衆の力しかない」と言っているが、釈放を勝ち取るほどの民衆は居ない。居るのは反基地運動に走っている少数の人間たちだ。
 裁判所前集会の写真を見ると、沖教祖の旗が見える。



主催者発表の2000人集会は民衆の集会ではない。参加者は沖教祖系と自治労系である。いわゆる公務員たちである。彼らは民間労働者でもなければ一般市民でもない。国民の税金を給料にしている公務員と元公務員である。この集会はいわゆる公務員中心の集会である。
彼らは自分たちが絶対に正しいと信じている。自分たちの主張と違えば政府も警察も裁判も全て不正であると決めつける。だから、那覇地裁の中に入り、違法な行為も平気でやる。

これは教職員が1967年に立法院を取り囲んだときの写真である。


彼らは教員の政治活動を規制する教公二法を採決しようとしている立法院の会議場になだれ込み議員を襲って教公二法の成立を阻止した。この教員たちが現在70歳台になっている。彼らは自分たちの主張を通すためには市民の選挙で選ばれた議員でさえ襲って自分たちに都合の悪い法律の成立を阻止するのである。沖教祖は沖縄の議会をマヒさせることができるくらいの強大な勢力を誇っていた。この自信と強固な思想は今も受け継がれている。受け継いでいる沖教祖自治労の元公務員・公務員が山城議長釈放集会にやってきて、裁判所敷地内になだれこんだのである。
違法進入した裁判所で彼らは「ヒロジを返せ」のシュプレイコールをやり、「沖縄を返せ」や山城議長作詞の「沖縄の未来は沖縄が拓く」を大合唱した。彼らは沖縄の未来は自分たちが拓くものである信じている。しかし、彼らに沖縄の未来を拓くことはできない。彼らはヘリパッド建設阻止運動をやり、辺野古飛行場建設反対運動をやっている。いわゆる反米反基地運動をやっているだけである。そんな運動が沖縄の未来を拓くことはできるはずがないのに彼らは沖縄の未来を拓くものであると信じているのである。それは現実を冷静にみることができない狂った盲信である。
そんな彼らは「憲法上の権利と自由を否定する権力の暴走を許さない。裁判所が本来の人権、民主主義の砦(とりで)としての責務を全うし、即時釈放すべきだ」とする抗議文を決議した。
麻薬の不法所持容疑で逮捕された高樹沙耶は一つの容疑だけで3カ月拘留された。黙秘したり否認している容疑者を長期拘留することは普通に行われている。山城議長は米軍北部訓練所内の有刺鉄線1本を切ったこと、沖縄防衛局職員を工事用道路上に設置されたテント内に共謀して押し込んで転倒させたこと、米軍キャンプ・シュワブゲート前にコンクリートブロック1486個を積み上げたことの4つの容疑で逮捕された。それだけのことである。山城議長でなくて普通の市民でもそんなことをやれば逮捕されるし、黙秘をすれば4カ月以上拘置されるのは普通のことである。検察の取り調べで普通に行われていることであり小さな問題であるのに彼らは山城議長については「憲法上の権利と自由を否定する権力の暴走」と憲法問題まで持ち出すのである。小さな問題であるのに憲法問題まで発展させるのは彼らの運動が沖縄の未来を拓くものでありリーダーが山城議長であると信じているからである。だから単純な違法行為による逮捕も自由への弾圧に見えてしまうのだ。
彼らは米軍基地が全て撤去した沖縄をイメージするだろう。彼らがイメージする沖縄は平和で緑豊かな世界であるだろう。しかし、それは彼らの自分勝手な妄想である。現実ではない。彼らは妄想を生きているだけである。
彼らは沖縄は米軍の軍事植民地であり、軍事植民地からの解放を唱えて、復帰前は祖国復帰運動をやり復帰後は米軍基地撤去運動をやってきた。彼らは沖縄の経済復興にも議会制民主主義の発展になんの努力もしていない。沖縄の貧困救済と民主化に努力したのは日本政府と米政府であった。彼らではない。そんな彼らだから山城議長の暴力行為を美化し、違法行為を憲法の名の元に正当化するのである。法律は憲法に則って制定している。警察も裁判所も法律に則って行動している。憲法を捻じ曲げているのは彼らである。そんな彼らの運動を支持する市民は減り続けている。これからも減り続けるだろう。

山内徳信氏は「(山城議長の)釈放を勝ち取るには民衆の力しかない」と言っているが、そんな民衆は居ない。彼らだけである。彼らと一緒に運動をする民衆を集めるために、
「長期拘留は人権侵害だ」
「長期勾留に正当性はない。逮捕も勾留も違法だ」
「政治弾圧をするな」
「憲法上の権利と自由を否定する権力の暴走を許さない」「裁判所が本来の人権、民主主義の砦(とりで)としての責務を全うし、即時釈放すべきだ」
などともっともらしい言葉を連ねているが、それは彼らのエゴを正当化するための言葉であって真実ではない。彼らの言葉に騙されて参加する市民は居るだろう。しかし、そんな市民は少ないし、参加すれば彼らのエゴイストぶりを目にして去っていくだろう。

 米軍キャンプ・シュワブゲート前に東京都のJR巣鴨駅を中心に活動している「OLDs(オールズ)」のメンバー5人が駆けつけ、新基地建設反対を訴えている。60歳以上のメンバーで構成される同団体は、安全保障関連法に反対して活動していた若者グループ「SEALDs(シールズ)」に影響を受け「高齢」を意味する「OLD」から「オールズ」と名付けたと説明している。共同代表の家森健氏(64)=東京=は「10年前にも沖縄を訪れたが、基地が異常に多い状態は変わっていない。さらに新基地を辺野古に造るとは何事か。許してはいけない」と言った。
 素人の市民を装っているが彼らはゴリゴリの左翼活動家である。恐らく共産党員だろう。「SEALDs」のバックには共産党が存在している。バックに共産党が居たからあれよあれよと有名になり活躍したのである。「オールズ」もバックに共産党が居るだろう。素人の振りをしているが彼がゴリゴリの活動家であることは、「さらに新基地を辺野古に造るとは何事か。許してはいけない」という嘘で分かる。辺野古基地は普天間飛行場の移設のためであって新基地ではない。辺野古基地ができると普天間飛行場は閉鎖・撤去され、返還される。辺野古基地は米軍用地に建設されるから普天間飛行場が返還されると米軍用地が減るのだ。そんなことは辺野古基地建設に関心あれば誰でも知っていることだ。
 しかし、家森氏は辺野古には新基地を造り、米軍基地が増えるように話している。それは普天間飛行場の辺野古移設を知らない市民に米軍基地が増えるようなイメージを持たすために嘘をついているのだ。それは故意に嘘をついている。それが彼らの得意な詭弁である。

 照屋寛徳衆院議員も嘘をついた。彼は「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」の共同代表である。彼は演説した。弁護士である彼は山城代表が長期拘留されている法的理由を知っているが、演説ではその説明は一切しなかった。それに彼は第一回公判が3月17日であることを2月3日に知ったがそのことについても話さなかった。3月17日に公判があることを知ったら3月17日までは拘留されると多くの人は考えるはずである。すると早期釈放の運動もしぼんでしまう。だから話さなかったのである。
 照屋衆議員が2月3日に知ったのだから、沖縄2紙も知っていただろう。しかし、沖縄タイムスが3月17日に最初の公判があると報道したのは1カ月後の3月2日であった。2月24日に開かれた「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」の集会の1週間後であった。照屋衆議員も沖縄タイムスも集会を盛り上げるために第1回公判が3月17日に開かれることを隠していたのである。
 第1回公判が3月17日に開かれることを知った県民はその日に保釈されるだろうと考え、「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」の集会は軽いものになるだろう。嘘や隠ぺいを繰り返す彼らの運動が萎んでいくのは当然である。

 彼らはキャンプ・シュワブに1万人集まれば辺野古基地建設は阻止できると言うが、エゴイストで嘘をつく彼らが1万人集めることは絶対にできない。不可能である。彼らはヘリパッド建設阻止を豪語しながらも阻止できなかったし、建設は予定通りに進みヘリパッドは予定通り完成した。辺野古飛行場も同じように予定通りに建設されるだろう。

沖縄革新の反対運動は敗北する運命にある。そういうことである。
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