波と狛のつれづれ日記

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月に降り立ったネコ型ロボット?映画ドラえもん「のび太の月面探査記」

2019-03-20 01:43:59 | 映画情報
こんばんは、白黒茶々です。
春先になると、アニメでも特にシリーズ化している映画の公開が続々と始まりますよね。 ここまで来ると、もう恒例行事というか春の風物詩と言ってもいいでしょう。 そのような中に、「ドラえもん」「のび太の月面探査記」がありました。



私はおおよそ2年に1度のペースでドラえもんの映画(略してドラ映画)を観ていて、それがいつの間にか暗黙のルール(?)というか、マイルールとなっていました。 ちなみに昨年は「のび太の宝島」を観に行き、その作品はドラ映画史上最大のヒットだということもあって、満足することができました。 今回は月が舞台で、オリジナルキャラの少年や少女に加えて、多数のウサギも出てくるみたいですね。それに、過去の作品のリメイクではなく、直木賞作家の辻本深月さんが脚本を手掛けたというではありませんか しかも、彼女の名前の中にも月がありますし。
その映画の公開する日が迫っている頃に、私が読んでいる週刊漫画誌や雑誌に辻本さんのドラ映画に関しての対談などが載るようになりました。 ドラえもんのファンであることを公表する芸能人が続出しているのですけど、彼女も大のファンだそうです。そんな彼女にドラ映画の依頼があったとき、最初は躊躇したそうです。それでも、原作者の藤子・F・不二雄先生が亡くなったあとも毎年のようにドラ映画が上映されてきたのは、たくさんのクリエイターがF先生の遺志を受け継いできたからで、彼女もその役割を果たしたいと、次第に思うようになりました。 そんな彼女が、今回の映画の冒険の舞台に選んだのは……… ドラえもんたちは、ほぼあらゆる時代や場所に行っていて、もう出尽くしてしまったのでは?いや、まだ月面着陸はしていなかったような。 そうだ 月にしよう。このようにして、今回の映画の土台はできあがりました。
映画の裏話からして、なんてドラマチックなのでしょうか もうこうなったら、私のドラ映画観賞の1年おき縛りはやめます ということで、私は3月1日から公開が始まった「のび太の月面探査記」を観に行くことにしました。



………という流れで、やって来ましたよ 県境を挟んだ愛知県豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に。今回は日曜日の朝一番の上映を狙っているのですけど、昨年は同じようにして来たら売り切れていたので、チケットを手にするまでは安心することはできません。 すでに、同じ映画が目当てと思われる親子連れがたくさん押し寄せていますし。やはりドラ映画は大人気で、300席の部屋は全て指定席だったのですけど、私はなんとか席を確保することができました。
あとはその席に座って本編が始まるのを待つだけです。ということで、その間はいつものごとく近々公開が始まる予定の作品を、予告編を流すような感じで紹介いたします。



まずは「えいがのおそ松さん」です。 赤塚不二夫先生の代表作ともいうべき「おそ松くん」たちが大人になった姿を描いた「おそ松さん」。その人気アニメがこの度、映画化されました。
二十歳を過ぎても、クズでニートで童貞で彼女ナシの6つ子の彼ら。ダメ人間でもどこか憎めず、観るほうもつい引き込まれてしまうのですよね。それに、美声の声優を集めていますし。 この映画は「少年時代の『おそ松くん』と、青年になった『おそ松さん』を繋ぐストーリー」と銘打っているだけあって、彼らはタイムスリップし、「その時代に大きな後悔を残している人物がいる」という言葉の真実を確かめようとするのですけど………
この作品は現在公開しているので、気になる方は映画館までおそ松さん6兄弟に逢いに行ってくださいませ。



次は、春の映画としてすっかり定着している「名探偵コナン」です。 今回のタイトルは「紺青(こんじょう)の拳(フィスト)」。「拳」と書いて「フィスト」と読ませているのですよ。
今回の舞台はシンガポールで、かつて海底に葬られたという伝説の秘宝「紺青の拳」を巡って、怪盗キッドが暗躍。 彼にハメられたコナン君アーサー・ヒライを名乗り、そちらでの事件に携わることに。 最強の空手家の京極真と対峙することになった怪盗キッドは、さらに絶体絶命の危機に遭うが、果たして彼の運命は………
今回の作品は、今まで以上に爆破シーンが多いみたいです。 そのことも含めて、私はコナンファンの箔母さんにいくつかの質問をしてみました。「爆破シーンのあと、コナン君の足元に焼死体が転がっているってことは?」「ない」「じゃあ、怪盗キッドが死んだら、コナン君が消滅するなんてことは?」「それもない 」すでに彼女が観に行くことを宣言している今回のコナン映画は、いよいよ4月12日から公開が始まります。




そして、お約束の「ノーモア映画泥棒」の映像が流れたあとは……… まだ予告編が続いていたりするのですよね。 しかし、全部やっていたらキリがないので、このあたりで本題の映画ドラえもん「のび太の月面探査記」に入らせていただきます。



ある秋の日に、ニュースで月に送り込まれた探査機が白い影を捉えた映像が映し出されました。 ジャイアンらがいる学校の教室で、その話題で盛り上がっているところに………



のび太は「あの正体は、月のウサギだよ」と主張したのですけど、まわりは大爆笑。 「ドラえも~ん 」しかしドラえもんにも相手にされず、のび太はイジけてしまいます。 「月にはウサギがいるって云われてきたのに、いつからいないことになってしまったのだろう」。



それを見かねたドラえもんは、異説クラブメンバーズバッジマイクを出しました。 それらの道具を使うと、自分たちの信じている世界を共有することができるのです。「月の裏側には空気があって、生き物も住める 」とした2人は、どこでもドアで月の裏側に行き、ピッカリゴケどこでもじゃぐちインスタント植物のたねなどで環境を整え、さらに動物ねんどでウサギのムービットを作りました。そして、ムービットの文明がある程度発達したところで、ジャイアンスネ夫しずかちゃんらを招待するのですけど………
んんっ?この展開は、どこかで見たような気がします。



そうだ そちらでは、のび太が学校の裏山で見つけた穴を「地底人の住む世界の入口だ」と主張していました。 やはり誰にも相手にされず、悔しがったのび太は、ドラえもんの協力を得て、地球空洞説をもとにした地底人の国を造ったのでした。 ちなみに、その話のタイトルは「異説クラブメンバーズバッジ」。それもそのハズ。今回の映画は、その話をヒントにして作られたのですから。



話は映画のほうに戻って、のび太は月の裏側にウサギ王国を造ったのですけど、彼のクラスに不思議な少年ルカが転校してきました。ルカはのび太の月のウサギの話が気になるみたいで、いよいよみんなしてバッジを付けてウサギ王国に行くというところに、彼も加わったのでした。



場面は変わって、遠い宇宙にある荒廃したかぐや星を支配しているディアボロは、部下のゴダートに「この星を救うには、エーテルの力が必要だ。その力を秘めたエスパルを捕らえ、連れて帰るのだ 」という命令を下しました。



ドラえもん一行は、月のウサギ王国でムービットたちの歓迎を受けました。 しかし、そこにウサギ怪獣が現れて、大暴れ。 それは、のび太が動物ねんどで作り損ねたウサギが怪獣化したもので、ノビットと名付けたウサギを連れ去っていきました。 のび太はウサギ怪獣を追ったのですけどアクシデントに遭い、バッジも外れてしまいました。 それがないと、人間は生きることのできない宇宙空間に放り出されるというのに。彼は大丈夫なのでしょうか?



なんとか無事でした。 そこに現れた、エーテルという特殊能力を持つルカによって、のび太は助けられたのです。 ルカはエスパルの仲間とともに月の裏側にコロニーを造り、そこでひっそりと暮らしていました。 彼らはかぐや星で1千年以上も前に生み出されたのですけど……… 「地球の年に換算すると、千と11歳」って、ルカはデーモン閣下みたいなことも言っていました。



そんなエスパルたちを、母親のようになって世話していたのは、ルカの姉のルナでした。ちなみに彼女の声は、広瀬アリスちゃんが担当しています。 それからそこには、未来を予言し強力な破壊能力を秘めた幼児アル、足の速さと宇宙一硬い甲羅が自慢のツキノワリクガメのモゾなどもいました。
ドラえもん一行は、エスパルたちとも親睦を深めていたのですけど、そこにゴダートの部隊が現れ、エスパルたちを次々と捕獲していきました。 ドラえもんたちはどこでもドアで脱出したのですけど、そんな緊急事態の中で、ルカだけは「この場に残る」と言い出したのです のび太は「だったら僕らも(残る)!友達だろ 」それに対してルカが返した「@Δ※#☆% 」という言葉に、私はウルっときてしまいました。 まわりにいた大人と思われる方も、鼻をすすっていましたし。



囚われの身となったルカを含めたエスパルたちは、かぐや星に連れていかれたのですけど、物語はそこから佳境に入っていきます。 ドラえもんはルカたちを助けに行くために、彼が残していった宇宙船の改造に着手し「今夜出発する。危険な旅になるから、覚悟のある者だけ来るように」と告げました。 一方のかぐや星のほうでは、ディアボロが地球を侵略すると言い出しましたし。 果たして、ドラえもんたちやルカたちの運命は………

今回のドラ映画は、脚本がしっかりしていることもあって、全体的な展開もいい感じで配分されています。 ストーリー的にも素晴らしく、笑いあり涙ありで最後まで楽しむことができました。



それだけではなく、映画限定の登場人物もいい 特にルカの敵だと思われていたゴダート様が、実はかぐや星の再生を願う心優しい男で、ルカに「ここはオレにまかせて、お前は逃げろ 」と言ったところに、私はグッときました。 彼役の柳楽優弥君の声も良かったですし。シャアを思わせるようなマスクも、いいですね。 なので、なるべくそいつを脱がないでください。



それからドラ映画では、お笑い芸人がゲスト出演するのがすっかりお約束となっております。 しかも敵方の配下の役が多く、今回は中岡創一さん(ロッチ)と高橋茂雄さん(サバンナ)が担当していました。



あと、わすれろ草エスパーぼうし空気砲コエカタマリン、………など、久しぶりに見た道具のことも話し出したらキリがないので、ハショらせていただきます。
それよりも、映画の最後を飾り、エンドロールで流れる平井大さん「THE GIFT」も、映画のイメージに合っていていいです。 前作の星野源さんの押しの強くて脳にドドドドくる「ドラえもん」とはうって変わって、こちらの曲はしっとりと心に染みます。 特にサビの部分の「忘れないよ 僕らが重ねた運命は 同じ空 同じ星の下で 輝いてる」とか「忘れないで 僕らが出会えたキセキを そしてキセキは信じるものだけに贈られるモノ」のあたりは、手の届かないところに行ってしまった大事な者とは、今思うと奇跡のような毎日を一緒に過ごしていたような気がします。ということで、昨春に亡くなったや、お友達のワンコたちのことを重ねていました。その歌詞は、のび太が最後にルカに贈った「離ればなれになって
も、お互いにイメージし合えば、いつでも逢えるよ」という言葉にも繋がっています。

ドラ映画は、別ルートで作られた「STAND BY ME ドラえもん」の公開がきっかけとなって大人のファンが戻ってきたみたいで、それ以降は観客動員数も増え続けてきました。 感動のツボや印象に残ったシーンなどは年代によって異なるのですけど、ドラ映画は老若男女を問わずに楽しむことができます。 実は、子供だけの映画ではなかったのですよ なので、ある程度の年齢にいったからといって自ら卒業したり、子供をダシにして行く必要も、もうありません。 そういう私も、ドラえもんのファンと言っていいのかも知れませんね。



それからドラ映画は、絶対にエンドロールの途中で席を立ってはいけません。 最後の最後で、来春公開する作品のヒントがチラッと出るので。 ちなみに今作品のラストにあったのは……… 月面で「みんな、今回の映画は面白かった?」と言っているドラえもんを、恐竜(ティラノサウルス?)が睨み付けました。 ドラえもんは焦ったのですけど、次の瞬間には彼は恐竜(首ナガリュウの類)の背中(首もと?)に乗って、颯爽と走り去っていきました。 ということで、次のテーマは恐竜みたいですね。 その前にまだ「月面探査記」は続いているので、気になる方は「子供の………」の先入観を捨てて映画館に行き、ドラ映画に対してのさまざまな想いと、来場者がもれなくもらえる小さいおもちゃをお持ち帰りくださいませ。


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