沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

質より量

2018年11月23日 | 読書

  二十四節季の「小雪(しょうせつ)が来たというのにまだまだ暑い11月が続いております。8郎もまだかりゆしウェアです。先日、美しい虹がかかっていたので撮影。美しい天体ショーはこんなおっさんでも多少はっぴーにさせてくれます。

 でも、陽の沈む時間は日ごとに早まり、街はすでにクリスマス商戦モード。子どものころクリスマスは悲しい思い出しかない8郎は、きらびやかな街並みを見てきれいだなと思いつつも、心の片隅に巣くう言葉にできないどんより感は消えません。世の中が華やかになればなるほど、暗がりの方が気になるゆがんだ性格です(笑)。幼少の記憶とはいつまでも残るものなのだと改めて思いますね。その代わりと言っては何ですが、息子や姪っ子甥っ子たちには少しでも楽しい思い出を作ってもらいたいと、今年もわが家でのXmas&忘年パーティーを計画しています!

 さて、資格勉強ですが、クソ面白くないテキスト(失礼)だけではモチベーションも上がらないということで、ちょっとくだけた視点で書かれたサブテキストも活用しています。以下の4冊+αです。

 中小企業診断士試験1次試験7科目のうち最も苦手なのは、なんといってもグラフと計算のオンパレードの経済学です。そんなとっつきにくい学問ともっとフレンドリーに付き合おうと、『らくらく経済学入門たまご』(茂木喜久雄著)を購入しました。幼稚な表紙の割に、経済学を学ぶ学生の間では伝説の参考書だとか。しかし出版元の住宅新報社が倒産してしまったために、世の中には中古しか流通していないのです。仕方なくアマゾンで4千円近くはたいて購入しました。まだ読み始めですが、確かに非常に親切に書かれています。買ってよかった、と言いたいところですが、評価は合格点を取ってからにしますね(笑)。

 左上の『経済ってそういうことだったのか会議』は10年近く前に購入したものです。当時は出張の飛行機の中で読んだのですが、1時間半があっという間の面白さでした。久方ぶりに手に取ってみました。懐かしの「だんご三兄弟」プロデュースで有名なクリエーター佐藤雅彦氏と経済学者の竹中平蔵氏による対談方式。誰もが幼いころに疑問を感じながらも、大人になるまで答えを見いだせずにきた世の中の経済事象を竹中氏が分かりやすく解説してくれます。とてもおすすめです。

 ところで、二人とも頭はとてもいい(東大、一橋大卒)上に、育ちもとてもよいのでしょうが、節々に見える、競争による格差を認めるような発言には悲しい思いもしました。経済、企業は効率重視で物事を判断しなければならないでしょうが、政治や社会までそうであってはいけません。最初から勝てない環境に生まれた人たちのことは範疇に入れず「俺たちみたいに競争に勝った人間は優遇されて当たり前」的な思想の下での国家論はちょっと残念ですね(佐藤氏にはまだ弱者視点を感じましたが)。まぁ、小泉元首相とともに格差社会の要因をつくったとされる竹中氏だけに納得ではあります。。。ちょっと脱線しましたが、経済学を生活視点から解き明かすという意味ではとても面白い本です。

 左下の池上彰氏の『お金の学校』はいわゆるビジネスマンとして最低限の経済知識を効率的に学ぶという感じ。新入社員が読むようなイメージです。試験への貢献度はなさげですが、広く浅くで、読みやすい。まさに池上流って感じです。 実は本人はほとんど書いていないんじゃないかと思わせるところも池上流です(笑)。

 右上は「財務・会計」の分野の『ざっくり分かるファイナンス』(石野雄一著)です。ネットで絶賛されていたので購入。こちらもまだ半分を過ぎた当たりですが、本当に分かりやすい! 経営コンサルタントである筆者(MBA保持者)は、先日、金融商品取引法違反容疑の疑いで電撃逮捕されたカルロス・ゴーン元日産会長の下で財務改革に取り組んだ経験のある方なのだそう(この騒動をどう見ているのでしょうか)。ゴーン氏は「大胆なコストカット」で財務諸表上の利益を増やしたのでしょうが、会社にとって一番大事なもの(数字化できない)まで無情にカットしていたということなのかもしれません。遅まきながら、それに気づいた一部の社員らの内部告発なのでしょう。

 ゴーン騒動はともかく、そんな実務経験を踏まえた切り口は、同じサラリーマンとしてリアリズムを感じます。超お薦めです。ただし、FCF(フリーキャッシュフロー)やWACC(加重平均資本コスト)の話などは、いくら分かりやすく書いても、まったくの素人さんは理解できないでしょうね。なんだかんだいっても基礎学力は絶対必要だと再認識させられた本でもあります。ビジネスマンが財務会計の知識を得ようと思ったときに、ビジネス書を読んで効率的に知識を得ようとしても、おそらくダメです。「手から覚える」簿記から始まって地道な学習を根気よく続けた上でしか理解できない世界があります。偉そうなことを言える知識は8郎にはまだまだありませんが、20年近く前に買い、トイレなどで読んでいた「2時間で読める」と銘打たれたビジネス書(右下)が、今やっと内容を理解できた45歳が言うのですから本当です(笑)。広告フレーズは質と量に関する表現が誇大すぎるので決して信じてはいけません。まぁ、「読める」と書いたのであって「分かる」とは書いてない、と逃げられそうですが。

 

 以上、堅苦しい本ばかり紹介してきましたが、こんな堅いやつばかりでなく、面白い小説も読みたいものです。ミステリーなど数冊買ってあるのですが、とても時間がないですね。ところで、敬愛する横山秀夫は傑作『64(ロクヨン)』以来、ご無沙汰です。作家は「量より質」だと思うので、新作へのスパンが長くても別にいいのですが。

 

 さて、愛息ですが、YOU TUBERぶりが進化しており、よく自分の部屋に閉じこもっては、父のアイパッドを使いバディファイトカードゲームをネット民に解説する番組を熱心に製作しています(もちろん未配信)。自分で考えてモノをつくるという作業に没頭するのは、とてもいいことだと思うので好きにさせています。まだまだ作品としては中途半端ですが、「質より量」ということで作りまくっています。ご覧ください、8歳YOU TUBER(もちろん未配信)の手作りスタジオを。見違えるほど整理整頓されています。勉強のときもこうせい!

【追記】そんな愛息ですが、最近は父のPCを利用するようになりました。カードのアルファベットをたよりに肩指打ちでキーをたたいて、バディファイトの公式HPにたどり着き、印刷まで完遂できるようになっています。子供の好奇心って素晴らしい!

 そうそう。バディファイトカードを買いに漫画倉庫に行ったさいに、8郎はミニジョッキ(250円)購入。資格勉強のため飲み会を控えているで、家飲みだけでも効率的に質を上げようという魂胆です。サッポロも好きでもあるため、銘柄ではいつも迷いますが、キリンの一番搾りを買っておけばハズレはない! 水っぽいサントリーは最近敬遠しています(ディナーとなら一番合う!)。地元のオリ・・・(ピー)。

 さて、一年で一番忙しくなる師走が迫っています。11月のうちに1時間でも勉強時間を積み重ねておきたいものです。長き挑戦の道のりで、常に「質」いわゆる効率的学習を意識しつつも「最後に頼れるのはだ」と心に言い聞かせて、3連休も限りなく勉強に充てます。今日はこれにて。


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