沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

有終の11球

2023年03月06日 | 学童野球

 愛息10郎、学童野球最後の大会となる選抜チームの「第14回美●島選抜大会」に出場してきましたので、報告いたします。

 

 報告の前に前置きをさせてください。大会は2日間で4試合ありましたが、結果10郎は打者としては2打席、投手としては1イニングだけの出場に終わったということです。出場機会のあまりの少なさに悔しくてなりません。どうしてこういう采配をしたのか不思議です。もちろん監督、コーチ陣はボランティアかついわゆる親コーチ、自分の息子を優先配置してしまうのは一定理解できます。でも親の欲目を差し引いても間違いなくU市最強バッター🔥である10郎をスタメンにすら置かないというのは、全くもって魔訶不思議な采配でした。しかし、一番悔しかったはずの当の10郎本人がコーチャーやベンチでの声援でずっと笑顔だったということを鑑み、親としてもぐっとこらえることにします。以上を前書きにして、本題に入ります! 恨み節にならない(笑)よう事実を淡々と連ねます。

 

 初日の会場はいつも使い慣れている会場でした。外野はぼこぼこ、マウンドも平たく、10郎が苦手な球場でしたが、打球が抜ければ即ホームランなので10郎の通算11号の3分の1はここで打っているはずです。ちなみにこの日、盛り上がったきれいなマウンドが整備されていました(遅いっちゅーの)。

 

 初戦はN市選抜B。練習を見ていてもレベルが高いとは言えませんでした(謝)。自慢の投手陣で完封リレー勝ち! 10郎は登板もなく、代打でのみ登場。四球を選び、盗塁も決めました。

 この日の大一番は2回戦のT市選抜A。優勝候補の一角です。しかし、この試合では出場機会すらありませんでした。試合は3対1と接戦を制したので、結果オーライ。大事な、しかも接戦の状況で監督采配に多くを求めるのは酷です。息子が出場できなかったのは悔しいですが、選抜チームとしては堂々のベスト4進出を果たしたので、妻ともども「明日がある」と気持ちを入れ替えました。その日は疲れで3人とも爆睡。

 そして運命の2日目。準決勝と決勝戦、3位決定戦まであります。会場は本島中部のU市に変更となったので、早朝5時半に自宅を出発しました。到着時には真っ暗だった会場にも7時ごろにはようやく温かい太陽が顔を出しました。芝も管理されたとてもきれいな公園が隣接していました。

 春を告げるシロツメグサ。四つ葉のクローバーを探す余裕はありませんでした。

 さぁ、準決勝です。相手はG村選抜チームです。思い起こせば、昨年冬に8郎が実施した自チームでの合宿中の練習試合で短いイニングですが10郎が力で抑えたチームです。その時よりメンバーが充実しているとは思いますが、10郎の球が打たれなかったという事実に変わりはありません。しかし、発表されたスタメンに10郎の名前はありませんでした。先発投手でないのは理解できても、スタメンですらないというのは理解に苦しみました。これまでの練習試合と一緒です。しかし、いずれ10郎の力を頼るときが来ると気合を入れ直しました。

 スクイズと相手のエラーで2点を取ったものの、相手のパワフルな打撃にエースM君が打たれます。市レベルの大会ではほとんど打たれなかったM君の球が外野にはじき返されるのを見て、選抜大会のレベルの高さを実感しましたね。2番点、3番手投手はさらに連打を浴びて結局6点を献上(泣)。

 4点リードされた5回裏にようやく10郎に代打の指示(遅いっちゅーの!)。 

 カキーン! それまでの誰が打った打球よりもすごい音がしました。流し打ちとは思えない弾丸ライナーで左中間を突き破ります。いけ~、10郎!

 激走の結果、3塁でアウトになったのですが(明らかな誤審)、ベンチも大喝采。これまでバカスカ打たれていたのを一撃だけでもやり返したのですから。

 試合は最終回に意地の反撃を見せたものの、4対6の惜敗。全員一丸となって頑張ったものの、自慢の投手陣が打たれたのが敗因ですね。上に行けば行くほど、スピードが求められるのです。コントロールだけでは強い相手には勝てないのです。帰り際、相手チームの監督さんとすれ違ったのですが、監督さんは応援の面々に「うちは投手がいないから厳しかった」と言っていました。そんな相手を打ち崩せなかった非力な打力も要因ですね。

 優勝の夢が消え、午後の3位決定戦に回ることになりました。10郎をスタメンで出しておけば打ち負けることはなかったのではないか、と悔しさでいっぱいでした。青空にも8郎夫妻の心は晴れず。。。

 お昼休みは、あまりの心地よい太陽だったので芝の上で横になりました。家族3人でこういう週末を過ごせるのも今日が最後かもしれないと思うと寂しくなりましたね~。

 妻が近くの仲西スーパー?(有名らしいです)で買ってきたカツ丼。縁起をかついでいます。量もたっぷり、味もおいしゅうございました。

 さあ、泣いても笑っても小学生10郎最後の試合となる3位決定戦です。4位は閉会式も参加できすメダル🎖もありません。ここまで来たからには勝ってメダルを持ち帰りたいところです。相手は離島勢のM島市選抜。今度こそ10郎が先発だろうと思っていたのに、また外れています。しかもベンチです。なんとも言いようのない気持ちでいっぱいでした。しかし、2、3番手の登板かもしれないと気持ちを入れ直します。さっきの試合で打っているので少なくとも打つチャンスこそは与えられるだろうと。

 試合は3回までに5点を奪われる劣勢。相手はぶんぶん振ってきます。一方のわがチームは「あわや完全試合か」というレベルの貧打!(5回裏にようやく1本が出て完全試合をのがれたものの・・・)。どうして10郎を出さない!

 勝敗がほぼ決した5回裏に3番手として登板の機会が与えられました(だから遅いっちゅーねん)。8郎夫妻はもちろん、名護から2日連続で応援に来てくれたじいじ、ばあばも固唾を飲んで見守ります。

 10郎は最後の大会に向け、プライドを捨て「ショートアームに戻す」という決断を下していました。父と二人で作り上げたショートアームで再びマウンドに立ったのです。8郎もうれしかったです。自分の努力を信じて、チバリヨー、10郎!

 思い切り腕を振っていました!

 ズバン!

 スピードガンはありませんでしたが、親ばか8郎の「勝手に計測」で、10郎の自己最速121㌔/時と認定させていただきます! 三振こそ取れませんでしたが、すべて凡打に打ち取り、三者凡退で締めました。一番の課題だった「初球はストライクから入ること」をまず実践。苦手としていた小柄な子(ストライクゾーンが小さいので。笑)にもど真ん中ストライク! さらに前の打席で柵越えホームランを打った強打者を内野フライに抑えました。

※その後、最終回で打順が回ってくる予定だったのですが、1イニングで投手交代されたため打順もなし。親としては怒りにも似た残念な気持ちでいっぱいでした。いつも温厚なじいじも「ピッチャーから降ろしても外野にコンバートすればいいじゃないか。前の試合であれだけのバッティングをしたのに打たせないまま下げるなんておかしい。この試合も十郎のほかに誰も打ってないじゃないか」と不満だったそうです。全くその通りだと思います。

 結果、0対5の完敗。1安打しか打てずの完封負けでした。4位という結果でした。ぶんぶん振ってくる相手のパワー野球に完全にねじ伏せられたのです。昭和のバント野球、ヒットエンドラン野球の限界を感じましたね。この日を振り返れば4強チームでうちだけがホームランゼロでした。今や強豪同士なら1試合で普通に3~4本柵越えが出る時代です。長打を狙っていかなければ勝てませんよね。時代とともに野球も変わるのです。采配も変えなければならないはずです。

 10郎の個人成績は2打席で四球と2塁打(出塁率10割)、盗塁も決めました。投げては1イニング無安打無失点さらに無四球。何一つマイナス要素がない最高の成果でした。最後の活躍を親ばか御免で短い動画にまとめました。(打)二塁打→(投)初球ストライクの順です。

 ということで、4年にわたる10郎の学童野球は出場機会としては消化不良に終わりました。県大会優勝、個人としては公式戦通算12本目のホームラン、時速120㌔超えのストレートという3つの目標を叶えることはできませんでした。しかし、最後の試合のスコアブックを確認すると、10郎は父との約束を一つだけしっかりと果たしていることが分かりました。それは「1イニング12球で終えること」です。打たれなくてもフォアボールで降板させられる事態を打開しようと、昨年夏ごろから父子二人で掲げた数値です(本当は11球と言いたかったのですが親の甘やかしで12球にしていました)。学童野球最後のイニングは、3人のバッターを11球で打ち取り、目標より1球少なく達成していたのです。間違いなく努力が結果を導いていたのです。投打ともに少ないチャンスで成果を残した息子を誇りに思います。よくやったね、10郎。

 

 試合後は地元チームから選抜チームに選ばれた唯一の相棒N君と記念撮影。N君も最後の試合は一度も出場機会をもらえませんでした。絶対にスタメンに名を連ねる選手だったと思っていたのですが。。。悔しいけど、いつか大人になった2人が、この悔しさを野球談議として振り返ってくれるといいな。でも2人とも「もっと出たかったけど選抜チームは楽しかった」と言ってくれました。選抜のブラックのユニフォームは君たち2人が一番似合ってたぞ!

 優勝はこそなりませんでしたが、県4位というのは素晴らしい成績であることに疑う余地はありません。「10郎とN君をスタメンで使えば優勝🎖できたのに」という8郎夫妻の心の叫びは置いておいて(笑)、このような素晴らしい大会を学童野球生活の最後の最後に設けてくれた関係機関と、2カ月間、週末の練習を指導していだいた監督、コーチ陣、サポート母ちゃん方々には心より感謝申し上げます。本当に楽しかったです。ありがとうございました。

 夜の4位祝勝&残念会では親子ともども楽しく打ち上げることができました。

 

 さて、今後の10郎ですが、市内の強豪硬式野球クラブに入団する方向です。ただ、まだ悩んでいるみたいなので、来週の体験会を受けてから決めてもらおうと思います。最後は本人の決断を尊重したいと思います。塾にも通わせるので、野球優先とはいかない事情もあります。8郎家の家訓は、一に勉強、二に野球、三、四がなくて(・・・以後省略)ですから。

 

 最後に妻が撮影してくれた父子バックツーショットで終わりたいと思います。父子の身長差はまだ13㌢ほどありますが、股下の長さですでに追いつかれていると妻から指摘を受けました。写真を確認すると本当でした(笑)。

 10郎、父ちゃんはこれからは仕事と勉強で忙しくなる。特に今後数年は一家を支える父として、サラリーマンとして、人生最大の踏ん張りどころ、勝負どころとなる。いつまでも君の野球のサポートに時間を費やすことはできないんだ(永遠にしていたいけどね)。これからは監督、コーチの指導に耳を傾け、その意味を自分で考えて理解し練習に取り組んでほしい。

 今回のようにチャンスが与えられなくても、いい選手になるためには腐っている時間はないんだ。次に必ず巡ってくるチャンスで最大のパフォーマンスを発揮できるよう、常に準備をしておくんだ。それが自主練です。人生で最も息子に伝えたいことを学童野球を通して体験してもらったつもりです。まぁ、8郎が言わなくてもイチローさんの名言「準備がすべて」の一言に尽きるのですが。

 以上、出場機会に恵まれなかった悔しさと同時に、父との約束を果たす「11球」という有終の美を飾った愛息10郎の学童野球最後の大会の激闘をお伝えしました。4年間、小さな二刀流に温かい声援をいただいたブログチェッカーの皆様にも感謝申し上げます。本当にありがとうございました! カテゴリー「学童野球」も今回が最後の記事となるはずです。中学からは「中学野球」にする予定です。。。あくまで予定ですよ。

 中学のことは置いておいて、最後なのでまた言わせてください。

 

 勝っても負けても(そして例え出場機会が少なくても)

 野球ってサイコー!です。

 


成長と感動の4年間

2023年01月11日 | 学童野球

 愛息10郎の学童野球4年間(現時点では3年10カ月)の総決算となる最後の市大会Y杯に出場してきました。県大会出場の夢は果たせなかったので、せめて最後の市大会くらいは「有終のV」を飾ろうと意気込んだものの、結果から言うと2回戦負けでした。しかも相手は過去3度の対戦で1度も勝てていない強豪MYさん。悔しかったですがMYさんだけに納得しましたね、やはりうちのほうが弱かったんだ、と(笑)。MYさんは投手層も厚く守りも固い素晴らしいチームでした。うちのチームなら簡単にヒットにしてしまう(泣)イージーゴロ、フライを確実にアウトにしてピッチャーを助けていましたね。その差が大きかったです。何を言ってももう終わりです。この大会で10郎ら6年生は実質退団となりますので(卒業まで練習には参加します)。

 負けたとはいえ、最後の記念大会なので以下に経過を報告させていただきます。

 下写真は大会初日1月7月の幻想的な朝焼けです。

 ついでに翌8日夜の満月も1枚アップします(我が家の絶景テラスから撮影)。1月の満月はアメリカ先住民の間ではウルフムーン🐺(狼月)と呼ばれているようです。沖縄に狼はいないので、そんなのカンケーねぇ!

 本題に入ります。下写真は試合前に子供たちが気合を入れるシーンです。学童野球最後の大会ということで掛け声に勢いはあったけど、県大会の出場権はないという事実からか緊張感はさほどなかったね。8郎はこの時点で「優勝する見込みは薄い」と直感しました。。。

 1回戦は6年生が少数のTRさん。予想通りコールド勝ちでした。10郎は勝負を避けられ2打席とも四球(前回対戦でセンター越え90㍍級のホームランを打ったからでしょう)。ダブルヘッダーの次戦に備え登板もなしでしたが、もちろん盗塁、ファーストでの好守備で勝利に貢献しました。

 そして運命の2回戦MY戦。「調子はいい」と意気込んで先発した10郎、コントロールは定まっていたので不安はありませんでした。ただし「置きにいくボール」が増えているのだけが気になりました。先頭バッターを力で打ち取ったと思ったらライト前にポテンヒット(泣)。2番は空振り三振に仕留めたものの、3番左バッターにコツンと当てられ1塁線を破られます。そう速い当たりではなかったのでファーストには止めてもらいたかったのですが、体が重いのか反応すらできません(完全に練習不足だね)。そのうえ、ライトが後逸し(この球場はぼこぼこなので責められませんが)、結果ランニングホームランとなり2点を先制されます(うそだろ~!泣)。過去3年10カ月で何度も見てきたシーンです。最後の最後でこのようなプレーを見せられると、このチームの真のレベルを見せつけられたようで、前会長として「県大会出場」などと軽々しく言ってはいけなかったのかと反省しましたよ。10郎は3回3分の1を投げ70球超、失点2、被安打3、四球3、奪三振3の結果でした(正直、被安打は多くても1、自責点ゼロですよ!)。

 チームの打棒も振るいませんでした。相手MYは1回戦で40球ほど投げたエースM君を最終回まで温存し、2番手、3番手投手を出してきたのですが、うちのチームはまたも打てません(素振りが足りん!)。10郎も第1打席で、「追い込まれるまで絶対に手を出すな」と8郎が口酸っぱく言ってきたスローボールに手を出し内野ゴロ。2打席目はフルカウントからの見逃し三振。先制されていたので塁に出てかき回そうと思ったようですが、そこは最後の大会、空振り覚悟でフルスイングしてほしかったなぁ。最終回の3打席目、抑えとして出てきたエースM君との対決では、内角のストレートをぼてぼての内野ゴロ。俊足を生かして何とかヒットにしたのですが、打ち負けてましたね。次の打者がファウルフライを打ち上げて試合終了。0対3で、前回に続き完封負けでした。有終のVはもちろん、MYさんへのリベンジすらなりませんでした。

 うちは弱かった、という現実を見せつけられたためか、悔しさよりあきらめ感が強かったですね。MYさんとのここ2試合で、通算9イニング4人の投手を相手に1点も取れなかったのですから。。。例え10郎が抑えても、10郎がホームランを打たなければ勝てなかった、ということになります。

 

 悔しいですが、これが野球です。人生と一緒で、練習してきたことがすべてうまく行くとは限らないのです。相手だって練習しているし、向上しているからです。しかし、それでもあきらめずに他人より努力を積み重ねていけば、きっと結果が出るときが来る。努力した人だけに野球の神様は微笑んでくれます。

 と、4年間頑張った息子にエールを送りたいと思います。

 

 4年間を振り返りると親としても感慨深いものがあります。入団時から身長は40㌢以上伸びました(驚)。公式戦で11本のホームランを打ちました。エースを任された5年生からは市内では誰よりもえぐいストレートを投げてきました(コントロールはともかくね。笑)。これからもまっすぐで押すピッチャーを目指してほしい。コントロールで勝負、打たせて取るなんていう勘違いしたピッチャーになってほしくない(スピードボールに挑戦しなかったただの言い訳ですから。打たせて取る、なんて他力本願すぎます)。コントロールなんて自分のフォームを完成すれば後から付いてくる! 自分の体で投げられる最高のストレートを常に追求してほしいのです。ラスト大会での最高球速は速度計がない球場だったので分かりませんが、「勝手に親ばか体感測定」(笑)で120㌔+αとします🔥 実際にもう投げられると思いますよ。

 いつかの思い出に、入団当時2019年4月7日の記事をアップしておきます。ブログ内の写真を見ると当時8歳10郎のほっぺと、今はもうボロボロのローリングスのグローブがまだつやっつやですね。当時の期待感を上回る成長と感動の3年10カ月でした。また、8郎が当時のクサレ社長のいやがらせ人事で現在の部署に異動してきた年でもあったと、記事が教えてくれました。野球と資格試験に注力できるライフスタイルを実現できた現部署にも感謝です。クサレ社長の完敗ですね。

 

息子のグローブ - 沖縄 8 Scene

新しい部署での引継ぎ作業のため残業中だった8郎に妻からLINEが届きました。LINEには愛息10郎のこのようなりりしい姿が添付されていました。10郎、ついに地元...

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 何度も書いてきたけれど、、、

 野球と息子よ、本当にありがとう。

 

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 と、感傷的になったところですが、10郎個人としての学童野球はまだ終わりではありません。以前にもお伝えした通り10郎はU市選抜に選ばれたので、県内16地区から選ばれた選抜チームが集う3月の大会(美●島大会というようです)へ向けて合同練習が始まるのです。これまではライバルだった他チームのメンバーと今度は仲間になって県優勝を目指すことになります。とても刺激的で10郎は楽しみにしています。同じく選出されたN君との左バッターコンビは市内でも最強の「NJ砲」(笑)だと勝手に思っているので、出れなかった県大会以上のレベルとなる選抜大会で旋風を巻き起こしてほしいと思います。

 8郎家ではこの選抜大会を、同じ時期に日米で開催されるWBC(ワールドベースボールクラシック)になぞらえ、OBC(沖縄学童ベースボールクラシック)と名を付け盛り上げています(笑。盛り上がれば何でもいいのです!)。10郎はU市選抜の投打の軸と期待されています。チーム成績としては不完全燃焼だった学童野球からスパッと気持ちを切り替え、OBCに向けて、また家族3人で夢を追っていきます。

 U市選抜チームの結団式がY杯終了後すぐに行われ、妻が帯同してくれました。

 市大会で対戦し「この子がうちのチームにいたら県大会出れたのに…」(笑)とうらやましく見ていた選手はほぼ選出されていたようです。頼もしぃ~。選ばれし22人の小さなサムライたちよ(と言っても成長の早い子は170㌢近くありますが)、U市代表の誇りをもって県優勝👑を目指してほしい。やればできる! そして小学校最高の思い出を残して次のステップを踏んでください。8郎家も本家WBCより盛り上がること間違いないでしょう! 当ブログでも報告してまいりますのでこうご期待。

 

【追記】以上、愛息の学童野球のエンディングシーンを報告してきたところですが、そんな10郎に人生初のアクシデントが起きてしまいました! 交通事故🚙に遭ったのです。試合を終え帰宅後、友達とアパート街で鬼ごっごをしているときに駐車場から飛び出してしまい、走ってきた車と正面衝突したようです。相手車両の正面エンブレム辺りのパネルを破損するなどかなりの衝撃かつ衝撃音で、近隣住宅からも複数人が飛び出してきたほどだったようです。右わき腹と背中を強く打った10郎は弾き飛ばされて転倒し、ひじ、ひざを打撲、擦りむきました。幸いにも救急病院での診断は擦過傷程度でした(もちろん後遺症の有無は分かりません)。頑丈な体に感謝します。

 救急車による搬送、翌々日には警察まで出向いて事情聴取を受けるなど、12年8カ月の人生で初の経験をしました。体力だけでなく精神的にも疲れたと思います。8郎も会社を休んで同行対応した次第です。相手方が保険ですべて経費を支払うことになっています。

 診断的には軽傷とはいえ、腰骨と腹筋に痛みがかなり残っているようで、それをかばうために右足をびっこしながら歩く状態です(右足自体は全く痛くないそうです)。週末の選抜チームのデビュー戦(練習試合)はスタメンを辞退する可能性が高いです。一番監督にPRしなければならないときなので非常に残念ですが、大きなケガがなかっただけでも「不幸中の幸い」と言い聞かせるしかありません。

 ここで視点を変えれば「不幸中の幸い」ほどいい教訓はありませんよね。中学生になったら自転車にも乗るはずですから、これからは車社会の危険さを理解した上で行動してほしいと思います。愛息よ、気を付けなはれや!


廃校跡地で夢合宿@やんばる

2022年12月25日 | 学童野球

 愛息10郎の学童野球のエンディングが近づく中、チーム保護者会長を務める8郎が企画したのは「やんばる強化合宿」。そもそもは県大会出場した場合という縛りがあったのですが、夢が叶わなかった現状を踏まえつつも、子供たちにそれでも最後まで夢をあきらめてほしくない、という思いから実行に移しました。夢というのは子供たちがそれぞれが持っているはずです。それを「(県大会という)夢が叶わなかったから」という理由で大人があきらめさせていいのだろうかという感情が沸き起こったからです。2日間の日程を無事終えてきたので報告いたします。

 準備作業は受け入れ側との調整などなかなか大変でしたが、「これで最後だ」と思うと不思議とエネルギーが湧いてきたものです。いつかのヤスーン会男旅の動画編集作業と似ていました。そんな49歳おっさんの努力を称えてくれるかのように往路の名護市国道では虹が掛かっていました。

 浦添から1時間半かけて到着したのはM町の小学校。小雨降る気温14℃の上、海風が入ってくるので体感温度は10度以下でしたね。けがさせないようにと子供たちはゲームがてらアップさせます。みんな、めったに来れない学校にきた高揚感もあってか元気いっぱいでした。

 この小学校は数年前に建て替えたらしく、グラウンドも広くてじょーとー(うらやましぃ~)。初戦の相手はK町からこの練習試合に参加してくれた中部の雄KL。もちろん県大会出場を決めています。スタメン3人がけがで欠場ということでしたが、県大会1週間前ということで本気モード。10郎と左腕N君のリレーで見事完封勝利しました。

 10郎は力を抜いて投げるストレートにも切れが出てきました。記録のためスマホ動画もアップします。特に見なくて結構です(笑)。

 残念ながらホームチームのKMDさんとは雨天のため1回中止となりました。残念ですが翌週に県大会が待っている子供たちに無理はさせられません。県大会、うちの分まで頑張ってください🔥

 写真・動画にも写っている球審を務めている男性、実は8郎の同僚Yモリさんです。今回、球審だけでなく地元チームKMDとの仲介まで務めてくれた上、試合球と名護の名物エビスまんじゅうまで差し入れてくれました! Yモリ、ありがとう! 今合宿の成功の大部分はあなたのおかげです。子供たちもみんな感謝していますよ。

 初日のランチは地元の弁当屋さん。見た目以上においしかったです! 弁当に入っているニンジンシリシリーっておいしいですよね。部員、保護者全員で風雨をしのぎ校舎下でおいしくいただきました。こんな経験ができるのも学童野球ならではですね。

 結局、初日は雨天のため代表とBチームで各1試合しかできませんでしたが、日ごろ対戦することのないエリアの強豪チームと試合ができたのは合宿のおかげですね。

 地元チームさんにお礼を告げて宿に向かいます。

 今回使った宿はこちら。10数年前に廃校となった元分校を地元の民間業者が宿泊施設として活用しているようです。これもYモリから紹介してもらいました(感謝)。

 まさに小学校の雰囲気がそのまま残っていました。分校だけあってすべてがミニサイズでかわいかったですね。食堂も寝るところも、もとは教室です。

 サバニも置かれていました。

 夕飯は母ちゃんたち仕込みの豚汁、ではなくデリバリーの豚汁です(さすがに母ちゃんたちもそこまでの余裕はありません)。豚肉と焼き鳥、ミートボールまで、まさにタンパク質祭りです! 豚肉のビタミンBで疲労と癒し、筋肉も付くね!

 49歳8郎はさすがに胃もたれ気味でした。成長真っ盛りのみんな、たらふく食べろよ!

 夕飯のあとは、これまたかわいいミニ体育館でイベント。競争形式のゲームが複数用意されていて、こどもたちも学年問わず盛り上がっていました。企画してくれた母ちゃんたちに感謝です。

 夜はかつての教室でみんなで雑魚寝(もちろん男女に分かれました)。人生で二度と経験することがないだろう、とても貴重な体験となりました。この宿、合宿には超おススメですね。公式サイトを貼っておきます。

http://kenken-motobu389.com/

 2日目にして合宿最終日は朝6時に起床。まだまだかわいい寝坊助息子をパチリ!(親ばか御免)。

 チェックアウト前に校門前で記念撮影。あまりの寒さにみんなブルブル震えていました(笑)。みんなと過ごした2日間をいつまでも忘れないでほしいな。会長8郎からの願いです。

 さぁ、2日目の強化試合に向かいます。会場はN市の21世紀の森少年野球場です。この日の相手は、これまた県大会出場を決めているN市の強豪USさんと、お隣G村選抜チームです。8郎家は特にUSさんとの対決を楽しみにしていました。なぜならこのチームには8月の某プロ野球団ジュニアチーム選考会でともに2次審査まで行ったうちの1人、H君がいるからです。豪打強肩のキャッチャーです。2次選考会でも会場を沸かすほど規格外の打球を飛ばしていました。復路の新幹線のホームで10郎に人懐こく声掛けしてきたのがH君だったのです。

 結果から言うと試合には勝利しました(とはいえ後半メンバー入れ替えての結果)。なので試合以上に8郎がうれしかったのは、10郎が初めて試合でスローボールで空振りを奪ったからです! しかもやんばる1の強打者H君からです。中学生を前に緩急の大切を教えるために、そして新しいことに10郎が楽しく挑戦してほしいという願いから「大リーグボール10号」🔥と名付け、父子で練習をしてきました(本当は冬季大会で投げる予定だったのですが・・・)。その秘密兵器をついに解禁した世紀の瞬間(笑)をご覧ください。

 どうです、ただのスローボールなんて言わないでください。スローボールは学童野球で唯一認められた変化球?なんですから。ま、どう見てもただのスローボールなんですけどね(笑)。

 投手だけでなく〝沖縄学童一の二刀流〟を目指す10郎、豪快なホームランも打ちました。狭い球場ではありましたが、センターのフェンスはもちろん木立、道路を超えた芝生スペースまで届く大ホームランでした! ちょっと流し気味の方向だったのにあそこまで飛ばすとは8郎もびっくりです。8郎は二塁審をしていたので一番の目撃者です(笑)。グーグルマップで測定すると最低でも85㍍は飛んでます。今年数万円はたいて購入した高反発バットレガシー(一般用)のお陰もありますね。その瞬間もどうぞ(画角の問題で最後が切れてます)。

 一方のH君も、10郎からバトンを受けた左腕N君からセンターに豪快なライナー弾を放ちました! 両主砲の意地がぶつかる白熱した勝負でした。合宿の目的の一つ「高いレベルでやっている子との競争」を果たすことができました。

 H君との対戦は2打数1安打1打点。2打席とも10郎のストレートを芯で捉えられることはありませんでしたが、普通の子ならどん詰まりの内野ゴロをパワーでライト前に持っていかれ、得点されました。しっかり4番の仕事をされたので引き分けということにしましょうか! 

 試合後はH君とツーショット記念撮影。思春期の入口にいる2人、お互い遠慮気味ですが、いつかのステージで出会ったときにこの写真をネタにきっと話が合うことでしょう(まずは来年2月末の選抜大会だね)。H君、うちの合宿を盛り上げてくれてありがとう! 強肩強打者であるとともにナイスキャラでした。目指せ、甲子園!

 さて、合宿最終戦となるG村選抜チーム戦。10郎は打ってはツーベース、投げては1イニング3者凡退(味方の好プレーにも助けられました)無失点でした。そして久々についたセンター守備では、相手のタッチアップを止めさせるBIGBOSSの現役時代(懐!)をほうふつとさせるの剛腕バックホームを見せてくれました。試合も勝ちました。

 あまりに寒かったのでお楽しみのランチ弁当は車中となりました。この日は名護市内の「魚鉄」さんにオーダー。母ちゃんたちによると大量注文だったので単価約500円にしてくれたそうです。下写真をご覧ください。このボリュームと質なら那覇のオフィス街で買えば軽く1,000円行きますよ。あまりの美味しさに8郎は2個食べてしまい(お前が食うな!)、また83㌔台に戻ってしまいました。

 代表チームは2勝1分け。強化合宿を無敗で終えることができました。低学年チームは苦戦したようですが、これをバネに更に練習にはげんでほしいです。

 保護者会長としての最後の任務も無事終わりました。強豪、ライバルとの連戦で10郎もモチベを保てたようなので、いち親としても目的を果たし大満足です(でも超疲れた~。もう年ですね)。振り返ると10郎3年生当時の入部から丸4年、家族3人、学童野球を満喫しましたよ! こんなに楽しいとは思いませんでした。ありがとう、息子よ、そして野球。

 49歳おっさんの心がピュアになったのを写すかのように、自宅テラスからの冬空も雲一つなく透き通っていました。猛暑の反動か、今年の12月超寒いですね!

 さて、激動の2022年もあとわずか。当ブログもあと1回更新できるかどうか、という感じです。お暇な方は大晦日あたりにでものぞきに来てください。更新してなかったらすいません。


選ばれし野球人たち

2022年12月21日 | 学童野球

  先日、プロ野球名球会のイベント(野球教室と試合)が那覇市のセルラーパークで開かれました。200勝または2千本安打を達成した往年の名球会会員による野球教室が試合前に開かれ、愛息10郎が所属するチームも招待されました。8郎も引率責任者として参加!(もちろん無料)。往年の選ばれし名選手たちの指導を目の前で体験してきたので報告いたします。

 まずは8郎撮影の短い動画をご覧ください。これを見るだけでもいかに多くのレジェンドたちが目の前にいたか分かると思います(配布パンフレットには著作権の制限が一切表記されていなかったので拡散でしょうね)。

 まずはメジャーリーグのドジャース、ヤンキースでも活躍した〝世界の黒田〟です。野球少年たちの目もキラキラしていましたよ。黒田さんは背中がめっちゃごつかったっす!

 10郎も大魔神こと佐々木主浩さんが直接指導してくれました! 10郎いわく大魔神からは「踏み出した足の位置を修正された」とのこと。それにしても下写真から大魔神(現役当時189㌢)の大きさがよく分かりますね。10郎も「お父さんよりずっとデカかった」と話していました。ちなみに10郎はこのたび164㌢を超えたようです! おかげさまですくすく成長しています。

 そしてメーンの投球練習です。付近に名球会理事長にして元ミスター赤ヘルこと山本浩二御大がいました。年齢を重ねたためか、身長は8郎とほぼ変わらない感じでしたね。目であいさつすると返してくれましたよ。

 いざ、10郎の登板です。多くのレジェンドを前に「緊張して手が震えた」という10郎、いきなりの暴投。隣のバッテリーを指導していた東尾修さんにあやうく当てるところでした(午後の先発だばーて!)。かつて打者の内角を遠慮なく突く〝ケンカ投法〟で鳴らした東尾さんが「ひぃっ!」とよけるほどの暴投剛速球でした(笑) 

 バッテリー教室ではキャッチャー指導役に谷繁さん登場。10郎と日ごろバッテリーを組むT君が元気いっぱいに「10郎、力抜け!ここに投げろ」と言ってくれたおかげで、谷繁さんに「10郎」という名前を覚えてもらいました。谷繁さんはコントロールの定まらない10郎を見て「10郎、コントロール悪いな!」と苦笑。でも最後には「めっちゃ球速いな。球が速ければオーケー」と言ってくれたではありませんか(笑) いつもプラス思考で十郎を支えてくれるT君にも感謝です。このたび名球会の理事長になられた古田敦也さんが近くまで来ていたのですが、10郎の手前でタイムアップとなったことだけが悔やまれます。平成の最強捕手・古田に10郎のストレートを受けてほしかったな~。

 8郎がピッチャー側に移動すると、ちょうど元中日の左の大エース・山本昌さんが10郎を直接指導していました。10郎の初球に山本昌さんは「お前、球速いな!」と驚いていました。最後に10郎がまた暴投を投げたのですが(何球投げる?)、山本昌さんはそこでも「速っ!」と驚いていました。

 締めの挨拶で山本昌さんは「プロ投手でも必ずストライクが入るとは限らない。いいボールをいかに多く投げられるか、ということ」と投球も確率、効率の勝負だと教えてくれました。「練習では10球中7球くらいは入るように」と具体的な指導もいただきました。通算219勝のレジェンドの教えは10郎の頭に残ってくれたことでしょう。そして自分の一番の売りであるスピードをプロ野球界のレジェンドたちから褒めてもらったことで自信になったと思います。

 最後はレジェンドたちと記念撮影。

 49歳8郎も野球少年に戻って楽しめました。子供たちの引率責任者であるにも関わらずビールを3杯飲んでしまいました。このようなイベントを実施してくださった関係機関に心から感謝申し上げます。沖縄がいつまでも野球王国であってほしいと思います。個人的には清原、イチロー、野茂を見たかったのですが、そこまで求めるのは欲張りというもの。大・大満足のイベントでした。

 【後日談】野球教室の様子は某公共放送のニュースでも紹介されていました。愛息10郎も一瞬だけ写っていますよ!(某公共放送のネット配信は期間限定だと思うので、お暇な方はUPされている間にお探しください。まず見つけられないと思います)。

往年の名選手 「名球会」のメンバーが子どもたちに野球教室|NHK 沖縄県のニュース

往年の名選手 「名球会」のメンバーが子どもたちに野球教室|NHK 沖縄県のニュース

【NHK】日米通算、200勝以上をあげた投手などで作る「名球会」のメンバーが那覇市に集まり、試合を行いましたが、それを前に野球教室が開かれ、小学生1…

NHK NEWS WEB

 

 

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 レジェンドたちとの交流から間もなく、8郎家にうれしいニュースが飛び込んできました。

 

 学童野球U市選抜チームに10郎が選ばれたのです!

 

 学童野球3大目標のうち、すでに「県大会出場」と「某プロ野球ジュニアチームに選抜」の2つが消えました。しかし、最後の1つが年の瀬に叶ったのです(喜びの度合は一番低いのですが...)。チームの監督、コーチの教えはもちろん、親としてはひとえに10郎の努力をほめたたえたいと思います。足の裏の皮がむけるほど素振りをしてきた息子を親ばか御免で褒めてあげました。市内の10数チームから計20名ほど選ばれたようです。その中でもダントツの期待感があると信じています。

 市選抜チームの大会は2月末に予定されています。県大会には出れなかったものの、そこで県大会レベル(いや、各地区の選抜なのでレベルはもっと上ですね)を体験できます。学童野球最後の大舞台で10郎がどんな活躍をするのか、今から楽しみです。

 選抜祝いということで家族3人、那覇市内の焼肉チェーン店で食事してきました。背番号1を拝命した時以来です。 

 食べ放題メニューを選択。じゅうじゅう、いい音がします。

 めっちゃおいしいメニューがあったので紹介します。「王様ハラミ」なる一品です(単品なら税込825円)。王様の名にふさわしい肉厚かつジューシーぶりでした。3人で6皿頼みましたよ。おすすめです。写真は火がすごくて肉が見えませんね。

 おいしかったぁ~。年明けの思い出大会で10郎がチームを優勝に導くホームランを打ったら、また来たいと思います。

 

 以上、学童野球の話を2本お伝えしましたが、野球チームの保護者会会長である8郎、任期満了前にあるイベントを仕掛けました。そして無事成功に終わりました。企画・実行したのは会長としての責務もありますが、それ以上に愛息10郎に学童野球のエンディングまでモチベーションを保ってほしい、というのが一番大きな理由でした。準備等でとても疲れましたが、充実したイベントなったので次回記事で報告させていただきます。ニッチな学童野球ファンの方(笑)、お楽しみに!

 はい。12月は全然勉強していません(怖) 世の中から「選ばれるおじさん」になるために年明けから頑張りま~す。


消えた『10郎甲子園』

2022年11月06日 | 学童野球

 愛息10郎の所属する学童野球チームにとって、県大会出場を懸けた最後のチャンス「冬季大会市予選」に出場してきました。結果は残念ながら2回戦敗退。入部した3年生のころから県大会を『夢の10郎甲子園』と銘打ち、親子3人で追いかけてきましたが、叶えることはできませんでした。残念の一言です。最後のバッターとなってしまった10郎は試合終了直後から号泣していましたね。2試合でノーヒットと最大の強みである打撃が起動する前に4年間が終わってしまったのですから(四球と盗塁では貢献しました)。下写真は1回戦の会場となった、8郎の母校M小学校グラウンドです。空は秋晴れでした。

 大会の経緯を記していきますが、その前に余談を一つ。

 10郎が生まれたときからこれまでの成長を写し記録し続けている愛機NIKONの一眼レフD300、SONYのホームビデオカメラHDR CX-180の2機も出陣しました。ともに老体にムチを打ち、成長真っ盛りの10郎を激写してくれました。下写真は、プレーボール時にマウンドで気合を入れるポーズです。ご覧ください、自宅マンション8階までの階段を2段上りで鍛えた太ももの張り具合を!(5年生のときに立ち幅跳び学校一になった強靭な下半身です)。1年間でここまで成長するんだなぁ~。

 1回戦の相手は古豪のMH。十郎はエースナンバーを背負って先発しました。コントロール重視で四球は1つだけという安定した内容でしたが、球威が落ちた分、珍しく4本もクリーンヒットを打たれましたね。試合は、10郎の相棒の一人であり、これまでいいところがなかったキャプテンS君が意地の3点タイムリーツーベースを放ち5対3で勝利! 2回戦進出を決めました。スランプが続いていたS君の苦悩を見ていた8郎もうれしかったです。10郎は4回を自責点2の5奪三振でした。エラーと投内連携の乱れから生じたボーク(10郎は責められません)があったので、本来は自責点1かな~。

 試合後、10郎とは「やはり力を抜くと球威が落ち、いいバッターには打たれる。コントロール重視は大事なことだが、相手が強くなるほど自分の最大の武器である速球を全面に出していこう」と確認しました。しかし、この大会で10郎が再びマウンドに上がることはありませんでした。

 

 運命の2日目はダブルヘッダーです。初戦2回戦の相手は会場提供のKR。もちろんうちは完全アウェーですが、ここを突破すれば県大会出場を懸けた準決勝への進出が決まります。保護者含め全員気合が入っていました。準決勝に備え、投球制限がある10郎はキャッチャーです。

 試合前から8郎はちょっと不安でした。KRとはこれまでに一度だけ対戦しており、うちのサウスポーN君が完封勝ちを飾った縁起のいい相手です。しかしその試合には、うちの監督が1年前から警戒していた技巧派エース(当時の5年生大会で好投)が登板していませんでした。KRは打力は低いですが、守備が堅く元気いっぱいの好チームです(うちが2回戦負けした直前の大会ではベスト4に入っていました)。万一その技巧派エースが復活していてチームがノッてきたら、うちは足元救われかねないと懸念していたのです。うちのチーム内にも「前回完封勝ちした相手だからそう手ごわくない。準決勝のことを考えたほうがいい」という安パイモードが多少見えていたので。

 8郎の懸念は早速当たってしまいました。マウンドに立ったのはまぎれもなく1年前に活躍していた技巧派エース君でした。彼の緩急をつけた投球に10郎はじめ誰もタイミングが合いません。三振こそしないものの全部ゴロやポップフライで、スコアボードにはゼロが並びます。一方で、先発に指名されたわれらがT君も期待に応え好投🔥 T君は通常はキャッチャーなので10郎とバッテリー相性がいいのです。佐賀の九州大会の決勝戦セーブで付けた自信を思う存分発揮し、こちらもゼロを並べます。うちのチームの試合にしては珍しく緊迫した投手戦となりました。

 しかし後半。あってはならないミスが起きてしまったのです。ランナー1,3塁のピンチで仕掛けたトリックプレーでそれが発生しました。1,3塁の場合、学童野球では1塁ランナーが盗塁をすると同時に3塁ランナーが一気にホームを狙うケースが多々あります。なので、守備面としては、2塁手は3塁ランナーが走った場合、捕手が2塁に投げた送球を遮るようにキャッチしホームに投げ返し、本塁でのアウトを狙うというトリックプレーがあります。ただし3塁ランナーがスタートしなかった場合は、2塁手はグラブを引っ込め、捕手からの送球は2塁上で待っている遊撃手が捕球し、1塁ランナーの盗塁を防ぐのです。大会前にこの練習を繰り返し行っていました。

 しかし、想定通り訪れたこの大事な場面で、日ごろは好守備を見せる遊撃手のY君が監督のサインを見落としていたのです(泣)。1塁ランナーが盗塁を仕掛けたので捕手10郎が2塁へ送球したのですが、Y君が2塁ベースに移動していないではありませんか! 2塁手のR君は3塁ランナーが走らなかったのを見て当然に送球を取らずにスルーしたのですが、2塁にいるはずのY君がいないので10郎の弾丸送球はそのまま2塁ベースを超えてセンターまで転がっていったのです。相手ベンチの歓声が沸き上がる中、走る気なんてなかった相手3塁ランナーがバンザイしながら余裕で生還。あまりに痛い1点を与えてしまったのです。これが決勝点。なんともやるせない勝敗の分かれ目となりました(泣)。1点を争う展開で、監督も秘策として繰り出したので責められませんが、「策士、策に落ちる」結果となったような気がします。。。大事な場面でサインを見ていなかったY君も大きな減点ですが、チーム采配としてはピンチこそ真っ向勝負してほしかったと思います。ただ、監督も「こうでもしないとこのチームでは県大会に行けない」と実力を分かっていた上での采配だったとも思います。

 1点ビハインドのまま最終回ツーアウトで10郎に打席が回ってきたときはチーム全体が盛り上がりましたよ。10郎の豪快なホームランが出れば同点だ!と。しかし願い空しく10郎は引っかけてしまい、ファーストゴロで試合終了となりました。0-1の完封負け、言い訳のできない完敗です。

 4年間の終わりとしては余りにふがいない結果に、部員の半分が悔しくて涙を流していました。保護者会会長である8郎も、まさかこんなに早く終わりのあいさつをするとは想定していなかったので、言葉に詰まりましたが、監督、コーチ、保護者会への感謝を述べ、部員たちには「負けたのは相手の努力が上だったからだと認めよう。ぜひ野球を続けて、この悔しさをばねに次はもっと大きなステップを踏んでほしい。やればできる」とティモンディのパクリ上等で伝えました。泣いている保護者もいっぱいいました。

 敗戦から約1週間となる今でも、悔しさとチルダイ感は消えませんね。子供たちを晴れ舞台に行かすことができなかった親としての努力不足も痛感しました。

 

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 夢破れた涙のラスト大会ではありましたが、野球の神様は8郎にひとつだけプレゼントを用意していました。前述の通り1回戦の会場が8郎の母校であるM小学校だったということです。M小学校の思い出については、これまでも何度かご紹介してきた2年前の記事をアップしておきます。

 

37年越しの夢叶う - 沖縄 8 Scene

表題の通りです。47歳おっさん8郎の37年越しの夢が叶ったのです!と言っても、ブログチェッカーのみなさんはともかく、初見の方は何のことやらだと思うので、過去の関...

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 野球の神様は、最後の最後でもう一度、息子を母校マウンドに立たせてくれたのです。感謝しかありません。

 そのマウンドで愛機D300が写したベストショットは下写真です。10郎1人しか写っていないので、見方によっては白熱した大会の興奮が伝わらない単なる失敗作と思われるかもしれません。しかし、8郎にはハッキリ見えるのです。後ろの木陰に、39年前の幼き8郎が写っているのが。電気も水道も止められた暗い部屋で、自分で背番号1を貼り付け、朝食はインスタントラーメンをかじり、休憩時間は自分だけ弁当がないためにチームと離れこの木陰で独り寂しく過ごしていた、ネグレクトの哀れなガリガリの少年8郎が写っているのです。そうです、この1枚は8郎が母校のマウンドで39年かけて撮影した愛息との万感のツーショットなんです。

 10郎へ。このグラウンドにエースとして立ってくれて、そして勝利投手になってくれて、ありがとう。昔の父ちゃんとは比較にならないくらい筋骨たくましく育ったね。例え県大会出場を果たせなかったとしても、君と過ごした学童野球4年間に父ちゃんは心から感謝しています。このマウンドで父ちゃんの手を離れていった背番号1を、君はこのマウンドで取り返してくれたんだ。39年間消えなかった悔しさを吹き飛ばしてくれるくらい楽しかったよ! ありがとう。

 そして、お願いがあるんだ。君が投げる1球1球に「ナイスボール!」と声を振り絞ってエールを送っていたうしろの8太郎👻のことを、いつまでもいつまでも忘れないでほしい。

 

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 県大会すなわち「10郎甲子園」という目標を果たせずに、帰宅後も落ち込む10郎。父8郎はこう伝えました。「もっと大きな目標を忘れているんじゃないのか? それは沖縄一の二刀流になることだろ」🔥。昭和の熱血オヤジからの激に10郎はスマホで爆笑系Tiktokを見ながら深くうなずいていました(おい、ちゃんと聞いているか?)。

 年明け早々に6年生最後の公式大会(市レベルなので思い出づくりですね)があります。その後には各市町村からセレクトされた選手のみが集まる選抜リーグ戦もあります。市代表として10郎は間違いなく選ばれることでしょう。君の暴れる場所はそこだ! 落ち込んでいるひまなんかない。時速120㌔超のストレートを投げ、100㍍の特大ホームランを打ってやろうぜ。君ならできる! 

 

 以上、はかなく夢と消えた『10郎甲子園』のてんまつです。しかし、コントロールもよくなってきた10郎の『二刀流』への挑戦記は始まったばかりです。ブログチェッカーの皆さん、これからも応援よろしくお願いいたします。

 美しい朝焼けに8郎家は気持ちを再確認しました。勝っても負けても野球って最高です!


夏の終わりのサヨナラホームラン

2022年10月18日 | 学童野球

 久しぶりの更新です。下写真は出勤途中の小径で撮影。ハイビスカスうろこ雲という夏と秋のコントラストを一枚に落とし込みました。残暑厳しい日が続いていましたが、ここ数日の曇りで沖縄もようやく30度を割り込みそうです。夏も終わりに近づいていますね。って、もう10月後半ですから!

 お次はわが家の絶景テラスからのある日の夜景。涼しい夜風が吹いていました。満月の上に北極星もくっきり見えたので記念にアップします。名曲「夏の終わりのハーモニー」が聞こえてきそうです。

 本題前に余談から入ります。

 先日、名護市に寄る機会がありました。恩納村を北上する国道58号からは美しい西海岸の光景が流れていきました。N高のどぅしぐゎーたーでの男旅を思い出しました。あれからもう2年がたったのか。時のながれは早い。

 14年たった今もヤスーンの笑顔が浮かんで見えるような気がします。

 夏の終わりの別カットも2枚。

 早めのランチは「仲村そば」へ。開店早々の7名限定「三枚肉そば」には間に合いませんでしたが、おひとり様だったので、行列の中、待つことなく窓際の席へ案内されました(喜)。「ソーキそば いなりセット」です。千円くらいですね。おいしゅうございました。

 食べ過ぎでここ1カ月、83㌔台に居座っています。80㌔台にサヨナラするのはいつの日か。。。

 

 さて本題です。愛息10郎の学童野球です。今月末に冬季大会予選が開会します。冬季大会は県大会本選がある最後の大会です。つまり、わがチームにとっては念願の県大会出場を果たす最後のチャンスとなります。同時に6年生にとっては事実上の最後の大会(これをもって引退)でもあります。

 市予選までの残り3週間を切ってから、毎週末、県内強豪校との練習試合が組まれており、かつてない緊張感のある土日を過ごしています。とても楽しいですね。残暑の太陽は下写真のようにまだまだ力強いです。おかげで夏休みの少年のように鼻を黒光りさせている49歳サラリーマンです。

 そんな強豪との連戦においても超が付く目玉試合がありました。今年の春夏の県大会を連覇し「2022年県内学童球界の大阪桐蔭」とさえ言われるOSさんとの一戦です。さらに県ベスト4常連のTMさんを加えた三つ巴となりました! ここ数年、県大会に出たこともないわがチームとよく組んでくれたと思いますが(笑)、8月の九州大会で優勝したことが後押ししているでしょうね(優勝してよかった~)。どちらにしろめったにない機会なので、チーム全員張りきっていました。監督はもちろん10郎を先発に指名。

 どんどん勢いを増している10郎のストレートを、県内最強OSの打線も捉えることができません。途中からクリーンアップもバットを短く持ち替えていました。10郎が完全に力で抑え込んでいました🔥 しかし、四死球を5つも出してしまい(泣)、押し出しとエラーがからんで3回2失点、73球を投げて降板と相成りました。まぁ、沖縄最強チーム相手に上出来と言えるでしょう! ヒット1本も打たれてないのですから(なのになぜ点を取られる!)。ベンチからあーだこーだ言われている10郎を父8郎は最大限褒めてあげました。「お前の球はOSですら打ち返せなかったぞ。どんどん真ん中に投げていけ」と。

 試合は4対4のまま、90分時間制限のために最終回となる5回裏に突入。先頭打者として10郎に打席が回ってきました。8郎は10郎が打つような気がしてスマホを構えていました。そんな父の目の前で、豪快なスイング一閃、ライトスタンドにライナーでぶち込んだのです。まさに敵地ヤンキースタジアムでジャッジの頭上を超えてスタンドインさせた大谷翔平選手の弾丸ホームランのようです。さらに勝利を決めるサヨナラホームランとなりました!⚾ 張本オヤジに変わって、父ちゃんがあっぱれをあげましょう!

 劇的なシーン(親ばか御免)を動画に残しておきますね。

 練習試合とはいえ春夏連覇中のOSさんに勝ったという経験は大きな自信となるでしょう。一方、10郎が投げなかったTM戦はまたしてもコールドに近い大敗。10郎も打撃は振るいませんでした。大会のダブルヘッダーを想定すると大きな課題は残ったままです。

 さぁ、とにもかくにも運命の市予選まで残り2週間を切りました。最後の土日もこれまた県大会上位の強豪2校との練習試合が組まれています。本番と思ってガチンコ勝負で行きます。気温は下がりつつありますが、学童野球としてはまだまだ熱い残暑にサヨナラはできそうにありません。

 ということで8郎はほとんど勉強していません(怖)。でもそれでいいです。愛息10郎の学童野球ラストイヤーという人生一度きりの10月を、夢の実現に向けて一緒に走り切ろうと思います(部活が休みの日は父子でピッチング練習をしています🔥)。必ずや県大会に出場し、より大きなサヨナラホームランを打ってみせます! ブログチェッカーのみなさんの応援もよろしくお願いいたします!


息子と契約書

2022年09月28日 | 学童野球

 今回のカテゴリーは愛息10郎の学童野球です。市レベルの公式大会の結果を報告いたします。11月の冬季県大会市予選を見据えた最後の公式大会ということで、チーム全体に気合がみなぎっていました。下写真は試合前の球場上空の。当ブログチェッカーのみなさんはお分かりでしょうが、虹は今や8郎家にとってバッドエンドを意味する象徴となりつつあります(笑)。なんて美しい凶兆💀なのでしょう!

 初戦はTR。6年生が少ないチームなので予想通りコールド勝ちでした。先発した10郎は2回をパーフェクト、そして県外大会に続き5者連続奪三振!🔥 そしてセンター方向に公式戦通算11号ホームラン(学童用の柵があったら超えていたでしょう)という、まさに大谷翔平級の二刀流で勝利に大きく貢献しました。

 この試合ではもう一つやってのけました。先月の県外大会で出した110㌔を大幅更新する114㌔⚾を投げたのです! 電光掲示板にしっかり表示されていました(写真はありません)。これは小学生には打てませんね。動画も残しておきます。

 しかし2回戦で強豪UTに逆転負け。再び先発した10郎は初回こそ剛球でねじふせたものの、2回に四死球連発の押し出しと暴投で2点献上。味方エラーが続発し計4失点。2回で60球超を投げるはめになり降板となりました(泣)。しかし、外野にはフライ1本(エラーでヒットに)しか飛ばさせず、あとは無安打と力でねじ伏せました。自責点は多くて2点なので相手エースより悪かったわけではありません。ちなみに10郎の打撃成績は四球と空振り三振でした。試合はそのままずるずると劣勢のまま2対5の敗戦となりました。8郎から見ると明らかにチーム全体の戦力、練習量で劣っていました。

 ところが、どこにでも責任転嫁する大人はいるもので、敗戦後、すべてを10郎のコントロールのせいにするコーチがいたようです。それを耳にした10郎は「俺がフォアボールだしたから負けたんだ」と反省する始末。

 悩める息子に父は言いました。「全然違う。お前はいいピッチングをした。投げた60球を相手は1球もヒットにしていない。負けた原因はエラーと貧打という総合力、そして、本番中にもかかわらずため息をつきまるくコーチ陣だ」と。

 そもそもUTは四死球狙いのチームなので、8郎的には「勝たなくていい相手」という認識です。三つ子の魂が決まる学童時代に、身長の低い子を下位打線に並べた上にしゃがませてボールに当たりに来る戦法と真っ向勝負をしても意味がありません。このチームに勝つためには、スーパーエースが力でねじ伏せるか(10郎は4月にやってのけました)、同じ土俵に乗ってボールに当たりにいくしかないのです。とうことで、8郎は敗戦を気にしていません。

※といって、このチームさんの選手育成を全否定しているわけではありません。四球狙いの子たちも素振りを見ていると、明らかにうちの選手より鋭かったです。間違いなくうちより素振りをしてきています。この試合でその差が出た、ということです。

 

 試合後「速い球なんか投げなくてもいい」という残念なコーチもいたそうです。父8郎は息子に言いました。「全然違う。速い球にこだわるんだ。速い球にこだわらないやつがいいピッチャーになれるはずがない🔥 軟投派に見えるエースほど実はストレートに自信をもっているんだ」と。

 子供のころからコントロールを最優先にピッチング練習を考えると、のびしろに自ら制限をかけてしまいます。速い球を自分が投げたいところに投げる、それこそがピッチング練習の基本のキです(もちろんケガするまで投げるのはご法度)。バッティングも同じです。速いスイングでボールを叩く。それを子供の時点でやらないと一生体が理解しません。先述の通り、まさに三つ子の魂百までです。それすら分かってない昭和のコーチが多すぎますね。自分たちがその夜酒をおいしく飲むためだけに勝利が欲しいのでしょうか。学童野球は勝利至上主義でなく教育の場です(もちろん試合で勝利を目指すのは当然のこと)。平成からとっくにそうなっています。今は令和です。

 

 敗戦投手として迷える息子に、父は再び〝奥の手〟を解禁しました。

 

「冬季大会市予選で優勝したら1万円じゃ」

 

 そうです、また金で釣ったのです(爆)。

 それまで悩める表情を見せていた10郎は人が変わったように「まじ! じゃ、ちょっと待ってて」とどこかに消えるではありませんか。「お父さんが勉強で使っているA4用紙を使おう」などとつぶやきながら。。。数十秒後に戻ってくると、何やら書かれたA4用紙を持っており、「さあ、ここにサインしろ!」と期待に満ち溢れた表情で父に差し出したのです。

 なんと、契約書ではありませんか!(爆) 診断士試験にいまだ不合格という父への信頼度が低いのか、有言実行を確実にする契約書を作っていたのですよ。県外大会での直前キャッチボールで父にうまくはぐらかされたことに今さら気づいたのかもしれません(笑)。8郎も思わず笑ってしまいました。そして思わず署名をしてしまいました。ついでに誤字を修正までしてあげるのは、あまりにも親ばかでしょうか。。。

 しかし、そこは鬼父👹8郎 。ちゃんと条件を付けました。それは県大会出場には必ず破らなければならない2チームとの試合で勝利投手🔥になること、です。エースとしての自覚を持ってもらうためです。UTには勝たなくてもいいと書きましたが、ストレートでねじふせてほしいと期待はしています。実際に10郎がそういう仕事をしなければ、このチームの現状では県大会出場は厳しいです(10郎が出場しない試合は下位チーム相手にさえほぼ連敗中ですから)。10郎も条件に納得してくれました。チーム事情を分かっているのでしょう。この契約書は息子の意気込みの表れと捉えたいと思います!

 念願の県大会出場へのラストチャンスである市予選まで残り1カ月半。課題は、制限70球を余裕で投げられる投球フォームとスタミナづくりですね(バッティングはすでに市レベルでは無双状態だと思いますので)。8郎もできる限り付き合ってあげたいと思います。ただし8郎は決勝戦予定日はすでに仕事が入っております(泣)。

 11月末、10郎が堂々と「契約書通り支払ってもらうぞ」ユダヤの守銭奴のように1万円を要求してくるのを一日千秋の思いで楽しみに待っています。

 

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 8郎の熱血(偏向?)野球理論は以上にして、おいしゅうございましたシリーズで終わりたいと思います。数年ぶりに足を運んだ那覇市の『登竜門』です。冷やし担々麺です。魚肉臭さが個人的にイマイチですが、トータルでそれを上回る高得点。細麺がいいですね。また数年後?に足を運びます(笑)。

 お次は自宅で食べたインスタントラーメン。「一風堂」です。卵とハム、のり、キムチはトッピングですが、黒焦がしニンニクの豚骨スープはインスタントとは思えないほどおいしかったです。みなさんもぜひ。ちなみに本家に行ったことはないので機会あればのれんをくぐりたいと思います。

 さて、なるべく多くの時間を家事と勉強に当てるためにブログはこのへんで。


七夕の祈り

2022年07月14日 | 学童野球

 2022年の七夕が過ぎました。無粋な8郎家、特に笹を飾ったり、天の川を撮影するために起きていたりはしません。しかし、七夕の夜、愛息10郎のまだ子供らしい一面を見ることができたので記録しておきます。

 10郎が某プロ野球団のジュニア選考会に応募したことは前回お伝えした通りです。このような方眼紙の紙切れ(短冊?)をテレビボードに貼っているではありませんか! 

 七夕の神頼みなんて、まだまだ子どもだなぁ、と親としてほほえましく思いました。笹くらい用意していてもよかったかなぁ~と反省しきり。

 ところでネットによると、願いをかなえてくれるのは織姫だそうです。中国の故事らしいので理由は分かりせん。彦星は何やってるのでしょうか。

 

 さて、そんな無粋な8郎家に大きな出来事がありました。愛息10郎がついに新型コロナウイルス感染してしまったのです(織姫様ぁ!) 10何時間も40度超えが続き、かなりぐったりしていました。数日たった今は平熱に戻り元気なのでご安心ください。後遺症だけが心配ですね。。。8郎夫妻はPCRの結果、陰性でした。

 そんな10郎ですが、3週間後に迫ったジュニア選考会が気になるのか、寝床にいてもボールの天井投げだけは続けています。そんなあるとき、ふと寝床からむくっと起き上がり、グローブを持ったまま玄関に向かうではありませんか。40度超えの夜は夢遊病的な行動を起こしていただけに不審に思った妻が追っかけてみると、玄関前でグローブにオイルを塗る10郎の姿が!(妻撮影)。

 準備の大切を少しでも分かってくれたいいですね。そう、選考会本番で頼るのは織姫様じゃない、練習してきた自分自身だからな。

 

 さて、49歳8郎にも動きがありました。

 2022年、個人的に最大のイベントとなる中小企業診断士1次試験受験票が届いたのです。4回目となりますが、毎回、これが届くまで不安でたまりません。なぜなら、申請手続きに不備があったかどうかが1カ月後に分かるようなものですから! このシステム変えてくれませんかね~(まぁ、今年で終わらせるのでどうでもいいのですが)。とにかく挑戦権が手元にあるということでほっとしています。

 残り3週間、頑張ります! 力をお貸しください、織姫さま! 

 

 いろいろなことがあって、ちょっと精神的にも体力的にも疲労気味の49歳です。夏バテに加え、気圧の高下が激しいことが原因だと思います。頭痛や肩こりがパねぇっす。体調管理もしっかりしていきます。

 7月の空は青く美しい。大好きな季節ですが、七夕も終わり、ダイビングも行かないと決めた2022年だけに、もうちょっと曇っててもいいかなぁ~。もう年ですね。

 今日はこれにて。


梅雨に消えた〝甲子園〟

2022年06月29日 | 学童野球

 愛息10郎の学童野球の〝夏の甲子園〟とも言える夏季大会。その出場権を懸けた市予選準決勝で宿敵MYと対決してきました。結果から言うと、0対11の大惨敗! 梅雨が明ける前に〝甲子園〟出場の夢を絶たれた、という悲しい結果を、梅雨開け☀早々に報告させていただきます。悔しくて、悔しくて、更新が遅れたことをお詫びいたします。※沖縄地方は例年より1日早く梅雨明けしました。

 敗因分析の前に、まずは相手チームを称えたいと思います。相手ピッチャーは前回よりコントロールの質と球速を上げており、この大会にかける意気込みが伝わってきました。実際に決勝でも最強豪のUTも破り堂々の県大会出場を決めていたので褒めるしかありません。うちがやろうと思っていたことをやってのけたのです。相手監督の表情にも「この子たちで勝つ!」という勝利への執念が遠目にもにじみ出まくっていました。

 先発マウンドに上がった10郎ですが、突き指の影響は残っていたようです。事前のキャッチボールから「まだ違和感がある」と口にしていました。8郎は「ここまで来てエースに言い訳は許されない。全力を尽くして味方の反撃を待つんだ」と伝えることしかできませんでした。しかし2連続フォアボールを出し、自らのエラーも絡んでいきなりの3失点。とはいえ2三振を取りもちろん被安打はゼロ。相手打線が打てるようには見えませんでした。それで3失点です。父8郎としては「2回以降は絶対立ち直る。三振の嵐だ」と期待していたのですが、監督は交代を指示。その後のピッチャーN君が連打を打たれ味方のエラーもからんで8失点しても、10郎をマウンドに戻すことはありませんでした。N君は試合後ほぼ熱中症になりかけるなどちょっと危険な状態でした。

 10郎はバッティングで2打数1安打。いずれもぼてぼての内野ゴロ。前回はロケット弾ホームランをかっ飛ばした相手エースの速球を捉えられませんでしたね~。あと1打席あればかっ飛ばしていたと思いますが。。。味方もほとんどヒットが打てず久々の完封負け! あまりの大惨敗ぶりに、まさかの逆転負けを喫したマック杯ほどのショックはなく、表現がしにくいのですが喪失感?チルダイ?のほうが大きかったですね。みんな、もう夏が終わった・・・と感じていたのでしょう。

 敗因はいろいろありますが、表面的な総括としては、突き指、に尽きるでしょう。もちろんエースである10郎が完治までに4週間キャッチボールすらできなかったことが大きいですね。さらに大会前日に正捕手のR君までもが小指を突き指していたことが判明。急遽慣れない5年生R君が捕手を務めましたが、10郎の荒れた剛速球(笑)をうまくキャッチングできていませんでしたし、そもそも即席バッテリーでは息が合いません。もちろん子供たちを責められません。

 また、けがを言い訳にしても意味がありません。

 冷静にフィジカルの面で振り返ると、試合前の午前中に場所を移してまで1時間超の練習をしたことも一因だと思います。グラウンドに戻るころには子供たちにもかなり疲労の色がありました。梅雨の晴れ間という蒸し暑い中での練習を止められなかった8郎も反省しています。10郎も先発マウンドでロージンバックを拾おうとしたら立ち眩みをしたそうです。お母さんたちにも「今日の子供たち元気がない」という印象だったそうです。緊張でなく、ただ体力を消耗していただけだったのかもしれません。

 あと、メンタルですね。何だかベンチと保護者の間には最初から微妙な雰囲気が漂っていましたよ。説明は難しいのですが、大人だからこそのぎくしゃくした雰囲気ですね。どこのチームでもあると思いますが、この試合に絶対勝つという共通の意識を統一して持てなかったように思います(あくまで8郎主観ですが)。人間関係の調整を会長としてできるだけやったつもりですが、力不足だったのかもしれません。反省します。

 以上が、8郎の主観的分析です。あの時のエラーだとか、見逃し三振だとか、そういう問題ではないと思っています。

 そして、間違いなく言えることは、この敗戦を子供たちのせいにしてはいけない、ということです(昭和根性野球ならしてたでしょうが)。子供たちは一生懸命頑張りました。間違いなく戦う前から大人が負けていた、のです。それが8郎としての敗因総括ですね。自省も込めて。

 ということで年3回しかない県大会出場の機会を2回も逃したわがチーム。あとは12月の冬季大会を残すばかりです。もちろんその大会をもって10郎たち6年生も事実上、卒団という形になります。まさに最後の大会です。もうやるっきゃない! 10郎、もう君が相手打線を力でねじふせるしかなさそうだぜ!(笑) 一生懸命練習しよう。ひじと肩を大切にしながら、まずはフォーム固めだね。

 敗戦から2日後に梅雨が明け、沖縄は晴天続きです。出場が叶わなかった県大会のトーナメントも決まり、めでたく出場できたチームらはネットで盛り上がっています。悔しいばかりですが、この気持ちを忘れないように練習のエネルギーにして行こう、と10郎には伝えています。

 

 家庭の事情で野球部に入ることが許されなかった8郎としては、夏の甲子園予選が終わった高校球児の涙(8郎にはうらやましくて仕方ありませんでした)を、ちょっとでも味わうことができたかな、と考えたりもします。それも息子と一緒に! 負けても悔しくても「試合は楽しかった」と言える野球って本当に素晴らしいです。

 

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 気分転換ヒマネタとして、おいしゅうございましたシリーズです。那覇市内のとあるカフェでのパスタランチです。今回別の部署に異動になる上司がおごってくれました。とてもまじめで、この会社では珍しく正義感のある、8郎の好きなタイプの上司だったので残念ですね~。いろいろお世話になりました。新しい部署でも頑張ってください!

 

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 さて、学童野球の話に戻ります。人生の酸いも甘いも経験してきた49歳。苦楽とは見方を変えれば逆の側面を持つ、ということも十分理解しています。この敗戦も見方を変えれば、必ずしもマイナスだけではないということです。おかれた環境を見ると、もちろんプラス面がありました。試験勉強に集中できるということです(笑)。

 県大会に出ていたら、試験勉強クライマックスの7月の半ばまで学童野球に気持ちと時間を奪われているところでした。つまりこの敗戦は、試験の神様が、野球にうつつを抜かしている49歳庶民派サラリーマンのケツを思いきりひっぱたいてくれた、ということにもなるのです。そう考えると、受験生としては大事なラスト1カ月を、試験以外のことに使わなくていいんだと開き直ることもできます(と言っても保護者会としての作業がたくさんあるのですが・・・)。10郎にはホント申し訳ない(笑)。でも、父ちゃんにも戦いの場が待っているんだ! 切り替えなくては戦えないのだ!

 ということで、昨年の反省も踏まえ、TBCの「中小企業経営・政策」の練習問題を2冊購入しました。

 というのも昨年、予備校最大手TACのテキスト・練習問題を10回転をこなし、逆転ホームランを打てる自信の科目として臨んだものの、50点(60点合格)の惨敗という苦い記憶が残っているからです(もちろん合格率7%💀とその年の爆弾科目💣だったのでしょうがないのですが)。あまりにもTACの出題範囲から試験内容が遠かったことから、ネットでは「試験委員会がTAC外しをしている」という都市伝説が広まっているくらいです。あながちフェイクニュースでもないと8郎も感じております。いくら最大手とはいえ1社のテキストに頼るのは危険だということです。TACのテキストと練習問題は昨年に購入し、それぞれ3回転はこなしています。

 どちらにしろ、この科目は爆弾だった昨年より今年の難易度が上がることは想定しにくいので、このTBC2冊まで回しておけば、合格ラインはおのずと見えてくると信じています。2冊で5千円でしたが、自分に対する投資と考えれば安いものです。少なくとも予備校代よりはね!

 あと、2次対策として「財務」だけは少しずつさわるつもりでしたが、7月からはすべて1次試験2科目のみに絞りたいと思います。1次に全集中して、まずは4度目の悲願である「1次試験突破」というゴールに何としてもたどり着きたいと思います。49歳、もう結果を残さなければならないのです。

 

 12歳10郎の〝夏の甲子園〟はあっけなく終わりましたが、49歳8郎の〝4年目 夏の陣〟に向けた闘いはクライマックスそのものです。息子の分まで勝利をもぎ取ってやるぞー🔥 

 応援よろしくお願いいたします。


梅雨の場外ホームラン

2022年06月16日 | 学童野球

 お久しぶりです。梅雨がそろそろ明けそうですね。下写真はわが家の絶景テラスから見た、消えかけた虹です。右側が全体に薄く広まっていて、ちょっと幻想的でした。伝わらない写真ですいません。

 さて、愛息10郎の今年最大のメーンイベントである学童野球の夏季大会市予選が始まっています。4週間の練習自粛期間を経て突き指が完治した10郎、復帰早々の1回戦US戦で、なんと満塁ホームランを放ちました! しかも推定飛距離85㍍の場外ホームランです! 打った瞬間、相手チームの守備の足が止まるほど、そして相手ベンチから拍手をもらうなど圧巻の一撃でした。10郎自身も4週間分のうっ憤を晴らすことができたと思います。両手を高々と掲げたガッツポーズがそれを物語っていたね。父ちゃんと母ちゃんはそれぞれ動画にしっかり収め、職場で毎日見ています。

 2回戦のMα戦もコールド勝ちの圧勝。10郎は父8郎と約束したセンター左への大飛球を放ってくれました。バッティングはもはや無双状態です。県代表クラスのピッチャーでない限り、もはや抑えることはできないと父は見ています。

 そして今週末、ついに運命の準決勝です。夏季県大会出場への資格2枠を争うので、実際には決勝戦より重要な意味🔥を持ちます。相手は、マック杯市予選で10郎が2Rホームラン&好投したにも関わらず、まさかの逆転負けを喫したMY。これも運命ですね。リベンジのチャンスを神様がくれたとしか思えません。このMYに勝って県大会出場を決めて、そこで初めて、あの悔しさを、そしてチルダイを完全消化することができるでしょう。監督は早々に背番号1を与えた10郎を先発に指名したようです。突き指して以後、初めてのピッチングとなるので不安は残りますが、父8郎は10郎に「ここまで来てけがを言い訳はできない。エースとして全力を尽くし、味方を信じて最少失点で戻ってくるんだ」と話しています。

 下写真は運命の一戦に向けて、父8郎がオイルをぬりぬりした10郎のグローブです。決してぐうたら息子を甘やかしているのではありません。この作業こそが、49歳8郎を少年時代に戻し、息子と一緒に背番号1を背負ってマウンドに上がるという妄想をかなえてくれているのです(笑) 8郎にとってはとてもぜいたくな作業なんです。

 運命の準決勝は、また報告いたします!

 

 一方、4度目の挑戦となる資格試験まで2カ月を切った49歳父8郎。勉強が全然進んでいません(汗)。すきま時間を活用して何とか進めているところです。

 息子が4週間の雌伏を経て放った場外ホームランに負けないよう、父も地道な努力を重ね試験本番では4年分のうっぷんを晴らす場外ホームランを打ちたいと思います🔥(といきってみたものの、正直フェンスぎりぎりでも入れば全然OKです。笑)。

 父と息子の熱い夏はもう始まっています。

 早く梅雨開けろ~。