沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

さよなら 雌伏の2014年

2014年12月31日 | 年末年始

 2014年が終わります。

 世の中的には、集団的自衛権の行使が認められるという、恐ろしい年でした。国民にそういう恐怖感が感じられないのが、さらに恐ろしいことです。わが国の独裁ぼっちゃん首相から「俺様の祖先の名誉を回復するために外国同士の戦争の場に自衛隊を乗り込む。そのためにお前らの子供を徴兵し血を流してもらうぞ」といわれているのに等しいのに、国民はアベノミクスという隠れ蓑に見事に騙され、衆院選でまた自民党が大勝するという心が寒くなる年でした。戦後70年、この国の国民はどれだけ政治に騙されるようになってしまったのでしょうか。10郎よ、君らが中堅世代となるころ、この国は戦争しているかもしれないし、間違いなく貧富の格差は進行し、とりかえしのつかないほど治安が悪化しているだろう。とーとーたちの責任です。でもそこに生きることは君の宿命。言い訳せずに、たくましく生きていく男になってほしい。

 8郎個人的には39歳にして異動してきた現職場の2年目を無難に乗り越えたと思います。年齢も41歳になり、後輩からもいろいろ聞かれ、判断を仰がれる立場になりました。アホ経営陣のおかげで階級は全く出世していませんが(笑)、間違いなく責任世代になってきたことを実感しています。そしてそれに応えられる力を付けてきた実感もあります(かっちょいー)。年明けにどういう人事が待っているか分かりませんが、どこででも力を発揮するつもりです! 負けてたまるか、このやろー。

 

     ◆         ◆         ◆         ◆         ◆

 

 久しぶりに姪っ子甥っ子のひまたいに会ってきました。8郎妹(二人にとっておば)とともに、クリスマスプレゼントを買ってあげるためです。元気そうだったのでホッとしました。でも、家庭環境からか、どことなくもの悲しげな雰囲気が漂っているのが胸に刺さりました。おじとして、何をしてやれるのか、限界も感じるこのごろです。来年、ひまりんは中学生、たいちんも小学5年生になります、二人とも思春期。そろそろおじやおばの話に耳も貸さず、自分の世界に入っていく時期です。

 ただ、今思う「8郎にできる」こととは、おじとしてまっとうな人生を歩み、二人に見せてやることかとも思っています。8郎も、ひまたいと同じように、親にも経済的にも恵まれない家庭環境で育ちました(それは8郎の姉であるひまたいの母も一緒です)。でも世の中に負けずに40年以上も生きています。環境に負けずあきらめない姿を見せてあげられたらなと思うのです。8郎なりに自分の人生を振り返ると、自分を支えてきたのは(周囲の支えが一番なのですが)、個人的スピリットでいうと二つの柱です。まずは、負けず嫌いであること(負けてもいいと終わったらそれで終りですから)、そしてもう一つが一番大事なことだと確信しているのですが、自分に自信を持つことです。8郎は経済格差に何度も泣きましたが、そのたびに、「今に見てろよ」という屈折した情熱と、「同じ土俵で戦えば俺が絶対強いんだ」という根拠のない自信(笑)だけで努力してきたのです。その二つがなければ、8郎はどこかで挫折していたと思います。逆に8郎姉はいつも自信なさげに生きていました。それは彼女が悪いのでは全くなく、父と母から人生へのマイナス要素をさんざん植えつけられたからです。親が子供から未来を奪ったんです。だからこそ、ひまたい二人の表情から自信が消えつつあるのが一番心配なんです。だから、おじさんが頑張る姿が「こんなおっさんでも生きてこれたんだ」という一つの見本になれたらなと思うのです。大人があきらめたら、子供に何を言えるのでしょうか。

 

 脱線した話を戻します。二人がおじやおばにとことこ着いてくるのもあと数年だとの判断で、妹と何でも買ってあげようと決めたのですが、意外に二人とも「欲しいものはない」ということだったので、とりあえず、洋服を買ってあげました。(たいちんはゲームソフトがいいといってましたが、ゲームだけはだめだっ。男なら外で遊んで来いっ)

 買い物後は、みんなでランチ。久しぶりにいとこ全員がそろったね! 10郎はNAOTAにぃにぃとずっと走り回っていたね。YUNAちゃんは愛嬌たっぷりだったねー。8郎おじさんは、みんなが大人になってもこうやって集まることを期待しています。

 今年を振り返ると、唯一残念だったのは、ヤスーン忘年会が初めて開かれなかったことです。毎年幹事役の8郎が休みを調整できなかったのが一番悪いですが、ほかの誰も言い出さなかったのも、これまた寂しいことです。7回忌を終えたということもあるのでしょうがね。ヤスーン、また計画するからな! どちらにしろ与那国で二人新年を祝うつもりです(笑)。ハンマーが現れなくても優しいヤスーンは慰めてくれるでしょう。

 2015年はどういう年になるのか、まったく見当もつきませんが今はワクワク感でいっぱいです。12月30日の夕陽は、曇り空に負けず力強かったです。俺はここにいるぞーと。

 みなさん、よいお年を!


父サンタ まだいける

2014年12月25日 | 10郎

 今年もクリスマスがやってきました。

 我が家では10郎が物心ついた2歳から、父8郎がサンタの衣装に身をまとい目覚めの10郎の記憶に一瞬だけ姿を焼き付けて去る、というパフォーマンスを続けてきました。しかし、「そろそろ疲れた」といのうが41歳8郎の本心。10郎も何となく気付き始めるだろうとの判断もあって、今年で最後にしようと決心しました。

 早朝6時半、夜勤明けで睡眠2時間の老体にムチをうち、サンタ衣装に着替えます。

 いざ、ショーの始まりです。

 以下、ショーのLIVE中継。

 妻が「サンタさんが来ているよ」と10郎を起こします。10郎の目がうっすら開くと、姿の半分を柱に隠したままの8郎サンタは「メリークリスマス!」と思い切り野太い声であいさつし、白い袋をかついで部屋から出て行くのです。そのまま風呂場に逃げ込んで、いつもの服装に戻ります。寝ぼけまなこの10郎は、母と一緒にダッシュでサンタの姿を追いかけるのですが、ときすでにおそし。寒風が吹き込む空いたままの玄関前に立ち尽くします。そこで父が何食わぬ顔で風呂場から登場し、「10郎、サンタを見たのか?」と聞くのです。高揚した表情の10郎は「見たよ」と一言。父は「父ではないかと気付いているかもしれない」との思いから「お父さんより大きかったかな」と聞きます。すると10郎は「大きかったよ、ドアくらいまであったよ」と返答したのです(結局、信じたんかい。笑)。

 でも、「ひげに白いゴムがついていた」とも。無邪気であると同時に、おそろしいほどの観察眼には成長を感じました。

 さぁ、部屋に戻り、一年で一番の楽しみの瞬間です。何が入っているかなー。かーかーはご丁寧にビデオ撮影。 

 プレゼントは、今年の流行語にも選ばれた「妖怪ウォッチ」の腕時計(超人気)も考えたのですが、買うのにも並ばないといけないらしいのと、10郎がまだまだウルトラマンが好きなこともあって、結局ウルトラマンギンガ&ビクトリーのグッズを妻が1週間前に購入していました。プレゼントを前にうれしそうな10郎です。

 でも、サンタの存在を疑わない息子の姿を見て、来年の冬までこのパフォーマンスをやらないといけないと気付かされました8郎です(笑)。10郎よ、5歳の冬には気付いてくれ。

 クリスマスディナーは休みの8郎が担当。二人の誕生日にもつくった「牛肉の赤ワイン煮込み」に再挑戦。ちょっと高級な肩ロースを使いました。強火でいためます。

 途中で、ビーフシチューに変わりましたが(↓)、生クリームもかけ、とってもおいしゅうございました。 ケーキはふんぱつしてマキシムに。ショートケーキ4~5人分3800円を購入。2日でたいらげました。おいしかったぁ。

 ケーキを食べ終えたころ、妻が「そういえばWさん(8郎妹)が10郎のプレゼント持ってきてたんでしょう?」と一言。そこで8郎は思い出したのです。昼寝したころに確かに妹がアパートまでプレゼントを持ってきていたことを。夜勤生活になって2年近く、朝と昼の間に起こったことが半分夢のように思える8郎です(笑)。あわてて、玄関前におきっぱだった(謝)袋を10郎に開けさせました。

 すると、入っていたのは、な・な・なんと、妖怪ウォッチの腕時計ではありませんか! 妹、すごっ。

 ウルトラマングッズを投げ出し、早速腕にはめる10郎です。こら~。

 家族3人、健康で穏やかに過ごすことができた2014年のクリスマスでした。

 28日で仕事の御用を納めてきました。あとは家の大掃除です。

 【追記】FP3級と減量、やばいっす。


寒さと爆音のキャンプ@金武

2014年12月10日 | キャンプ、車中泊

 先月に続き今年2回目のキャンプを同じく金武町のネイチャー未来館で楽しんできました。楽しかったのですが、表題の通り、二重苦との戦いでもあったのでご報告いたします。

 今回はテントサイトを施設側にしました。トイレとシャワー室が近くて便利でした。愛車エクストレイルも目の前に駐車(本当は禁止ですがみんなそうしています)。持参のタープは設営しませんでしたが、これがよかった。疲労感はこれまでに比べ格段に下がりましたから。

 テント設営後は、前回に続きバタンキューしたかーかー(泣)を置いて、近くを散歩。ターンムの栽培で有名な田園地帯です。のどかだー。野鳥も飛んでいました。

 しかし、近くで歩道工事が行われていたためか、川に赤土が流出! こんなに出していいのですかー!? 10郎と楽しみにしている夜釣りにかなりの悪影響ではないですかー(怒)。予想は的中することに。 

 そんなことを知ってから知らずか、父の肩でご機嫌の10郎。この日の日中は気温は低いものの、太陽が出て空気も乾燥して気持ちよかったっす。

 川岸に下りると、なぜか冷たい水に足をつっこむ10郎です。この後、右足も入れました(笑)。何かを試したかったんだろうね。アウトドアだから、あまり怒らないでおこうと思ったのですが、テントに帰ると、かーかーには叱られたね(笑)。風邪を引きやすくなるからね。実際、帰宅後ぜんそくをこじらせ、保育園を1日休みました。 

 キャンプ場に戻ると、10郎は最近ハマっている「タイタンの戦い」ごっこに興じます。「タイタンの戦い」とは今から30年前のハリウッド映画で、神と人間のハーフ、ペルセウスがアンドロメダ姫を怪獣クラーケンから救うため、幾多の冒険を繰り広げるギリシャ神話的な冒険活劇です。8郎も小学生時代に父に連れられ、おそらく当時の国映館で見たのですが、あまりの面白さに25年たった30代後半に「いつか自分も息子と見よう」とDVDを購入したくらいです。それを数ヶ月前に10郎に見せたところ、父同様にハマってしまったのです(早!)。いまでは、剣と盾に相当するものを手にしては、目をつぶったままメドューサの首を切る名シーンを再現するのが日課となりました。場所がキャンプ場であっても変わりありません! えいやー、ギャーッ (メドューサの断末魔は父が担当)。

 さて、夕飯の準備です。なかなか火が着かなかった前回の反省を踏まえ、今回はガスバーナーをレンタル。これで、家で切ってきた具材を煮込んでカレーを作ります。今回のテーマは、「お手軽キャンプ」ですから!

 カレーが仕上がる午後5時半ごろにはあたりは暗くなりました。気温もどんどん冷えてきたので、早めの夕食に。高級牛肉を使った、かーかー特性カレーはおいしゅうございました。

 10郎も3杯おかわりしたね。

 シャワーを済ませたあとは、テントの中でのお菓子パーティーで、やっとこさの家族団らんに。その後、かーかーがシャワーを浴びに行っている間の10郎はというと・・・懲りずに「タイタンの戦い」です! いつまでやるばーっ(寝る直前までやり、朝起きた瞬間から始まります) えいやー、ギャーッ (父)。

 夜になりました。満月です。つまり、釣りに最適な大潮です。

 本当は10郎とやりたかったのですが、あまりの寒さと釣り場がテントからちょっと遠かったので断念。2人は先に寝かせました。オキアミを3匹つけた手軽な落とし込み釣りです。しかし赤土のせいか、何時間たっても目の前の川から全く反応なし(しかしエサはなくなっていました。糸をたぐるときに落ちたとは思うのですが、エサ取りがいたのかなぁー)。寒さで疲労が倍増します。 

 そんなとき、暗闇のなかから、全く予想しなかった第二の敵が現れたのです。

  ババババババー、ブブブーーーーン! キキーーーーッ! 

 な、な、なんと、車の爆音です。 川向こうの林のさらに奥で、どうやら暴走族がドリフトを始めたもようです。午前3時ですよ! テントに戻ると妻は起きてびっくりしていました。10郎も寝苦しそうに寝返りを打っています。1時間以上も続いたので、8郎は我慢ならず、携帯から110番してやりました。対応した警官は「電話口からも爆音が聞こえます。パトカーをむかわせます」との心強い回答。本当に向かったかどうかは分かりませんが(サイレンは一切聞こえず、パトランプの赤い光も見えませんでした)、30分ほどして暴走族は7、8台連なりどこかへ去っていきました。まったく迷惑千万なやつらです。 

 爆音で魚がさらにビビッたのか、川面は音ひとつせず。仕方なく午前5時ごろ、海に近い前回のポイントへ移動しました(妻子をテントに残しているので20分だけと限定)。するとエサ投入数分で糸がピクピク反応! 結局、約20分程度で釣れたのはヤマトビーの幼魚だけでしたが、「最初からここにすればよかった」と反省も時すでに遅し。午前6時半、ウオーキングする人が増えはじめたので、あえなく納竿となりました。

 翌朝、10郎は寒さに負けず、元気いっぱいに起床。寒さで眠れなかったという母を寝かせ、遊具で遊びました。

 今年最後のキャンプを終えました。釣りができなかったのは残念でしたが、これもまたいい経験。来年のうりずんの季節にはまた計画したいと思います。苦手なアウトドアに参加してくれた妻にも感謝です。 

 さて、クリスマスや年末年始を控えていますが、来年1月のFP3級の試験勉強に本腰を入れなければなりません。合格発表は2月以降ですが、やり切った感とともに1月末の与那国ダイビングへ出発したいものです。