沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

決めた年度末

2023年03月30日 | 10郎

 2023年3月も明日で終わります。新年度が始まりますね。みなさんはどうお過ごしでしょうか。

 前回の記事で、当ブログの方向性について報告があると書きました。悩みに悩んだ末、当初考えていたほどの変更はしないことに決めましたので、その報告は最後に回すことにして、8郎家のつれづれからつづってまいります。

 

 まずは何といっても記しておかなければならないのは、第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)で、われらが侍JAPANが見事優勝を決めたことですね! 野球一家である8郎家にとっても絶対外せないメモリアルデーとなりました。興奮と感動をありがとうございました!  

 日本時間午前8時に始まったアメリカとの運命の決勝戦は業務中の観戦でした。〝村上様〟が放った同点ホームラン、そして右の和製大砲岡本のアベックアーチ、ダルビッシュから大谷への夢の継投、そして何といっても大谷 vs トラウト🔥で締めくくるエンディング。本当に「脚本を書けと言われてもこんなベタな結末は書けない」くらいの最高のストーリーでした。

 MVPは大谷翔平選手で8郎も納得です。間違いなく投打の中心、侍JAPANの大黒柱でした。ベテランとなったダルビッシュの存在感もよかった(『宇田川会』の企画、サイコーです)。打点の大会記録を更新した吉田正尚選手も、生き返った三冠王村神様もかっこよかった。いや、もう、全員がかっこよかった! 

 栗山監督の雰囲気、采配も最高でしたね。オリンピックの稲葉監督もそうでしたが、選手たちがのびのびしていましたから。張本喝オヤジ、ボヤキの野村、鉄拳制裁の星野など昭和の監督には絶対にできない立ち振る舞いでした。

 野球が一番面白い、多くの国民がそう思ってくれたのではないでしょうか。本当にありがとう、侍JAPAN! 3年後の第6回が今から楽しみです。

※次期監督はイチロー氏に決めてほしいけどな~。そうでもしないと今回以上のストーリーはもう生まれないでしょう。だって今回のメンバーが過去にも未来にも史上最高であることに間違いはないのですから。もう監督にビッグネームを持ってこないと乗り越えることはできません! まぁ、イチロー氏は監督経験がないので可能性は低いでしょう。個人的には、過去に経験のあるH氏(「お前さんたちは」で有名)だけはやめてほしいですね。あの人の目にはもう権力欲しか写ってないように見えるので(失礼)。

 

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 49歳8郎、ある決断をしました。それは、副鼻腔改善の手術を受ける、ということです。下写真は3月初旬に撮影したサクラ。

 副鼻腔は9年ほど前に、あまりの顔面痛で初めて耳鼻科に行って判明した持病です。振り返れば幼少時代からずっと続いている症状と言えます。当時の担当医から「手術はおススメしません。改善しないケースが多いので」と言われ、ずっと投薬治療を続けてきました。しかし、ここ2、3年はほとんど薬も効かなくなっていました。見てください、毎回買わされる薬の量を!(下写真)。ジェレニックながら毎回3千円取られるのも悔しいです。これらを3週間服用し続けても顔面圧迫感は改善せず、目ヤニはたまり、鼻水はたれ落ち、喉はタンで終始不快感、口臭も気になります。年齢やコロナマスクの影響も大きいでしょうが、活舌が悪くなっているのも悲しいです。もう我慢の限界です!

 ご存知の通り、8郎は8月に大事な大事な資格試験を控えています。副鼻腔手術は神経が集まる目と鼻の近辺にメスを入れるので、最悪後遺症が残る可能性もあるとされています。万一失敗したら資格試験だけでなく、アフター50の人生においても致命的です。不安はあるものの、それでも手術を受けることを決めました。

 決めた理由は2つあります。1つはもうすぐ50歳になることです。体力も落ちる中、体のマイナス面は可能性がある限りケアしておきたいと考えました。もう1つは愛息10郎のためです。10郎も遺伝的に副鼻腔の傾向が強いです。まだ12歳ですが、数年後の大学受験シーズになって8郎のように万年頭痛という症状が出た場合は大きなハンディとなりかねません。その際は本人が望めば手術を受けさせたい、と考えています。その時に備え、遺伝的に酷似する自分が先に実験台(笑)になっておきたいのです。息子のためならこのカラダをいくらでも使いますよ!

 ということで来週、専門医の診察を受けることになりました。手術をするかどうかはそこで最終確定することになります。うまく行けばいいなぁ~。この慢性的な顔面痛と体調不良が少しでも改善することを祈っております。

 

 もう一つ決めました。減量をする、です。そうです、「101回目のダイエット」のシーズンⅡです。たまったカロリーを週末に一気に消費してくれた学童野球生活が終わり、仕事でも自宅でも机に座る時間が増え、気がつけば数年ぶりに84㌔の大台を超えていたのです(泣)。

 40代最後の人間ドックも予定しています。なんとしても70㌔の世界に戻ろうと思います。いや、戻ると決めたのです。

 参考までに、とある日の夕飯。とてもアラフィフが食べる夕飯ではありませんね!(もちろん完食しましたが)。夜食べないと決めればすぐやせる! これほど分かり切っていながら実行困難な言葉ってないですよね~。

 報告前の最後のネタになります。小学校を卒業し春休み真っ最中の10郎も決めてくれましたよ。何を決めたのかというと、中学生にもなっていないにも関わらず、志望高校を決めたのです(笑)。それは父8郎の母校N高より偏差値が高いNK高です。10郎は「NK高校に入って野球部に入部し、エースで主軸を打つ。そして、野球経験の先生は減っているだろうから監督までやってやる」と先を見据えて鼻息を荒くしています(笑)。そうです、大谷選手の二刀流を上回る三刀流🔥に挑戦すると決めたのです! 8郎が帰宅した際も自分でストレッチなどトレーニングを続けていました(もちろんその数秒前まで寝ころんでスマホを見ていたのは承知)。

 そして人生初のにも通い始めました。県内では高名な進学塾です 初回の授業について「楽しかった!数学は学校の授業以上に理解できた!」と興奮していました。父に似て乗りやすい上に飽きやすい性格なので、長い目で見ようと思います。4月から始まる硬式野球部との並行はきついとは思うけど、一度きりの人生、「限界」直前までトライしてほしい。

 ♪ 自分の限界を 知るために 

   僕は生きてる わけじゃない

という往年の名曲があります。しかし8郎は信じています。その曲を書いた素晴らしいアーティストは自分の限界直前まで行ったことがあるのであろうと。だからこそあの名曲を作れたのだろうと。自分の限界に直面しないと人間は自分を知ることができず、強くなれません。息子の努力はいつかきっと息子自身を助けてくれると信じています。

 息子の挑戦と成長が人生最高の楽しみです。

 

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 さて、遅くなりましたが、当ブログの方向性に関する報告をさせていただきます。多くのブログチェッカーの皆さんは大体予想が付いていると思いますが。。。

 

 今日をもってブログを閉鎖することを決めました。

 長い間、ありがとうございました!

 

 ・・・とまで考えたのですが。。。8郎家の記録でもある当ブログに対する死亡宣告までは、さすがに決断できませんでした。中身のクオリティはともかく、開設から18年目という歴史もあるので当面20年目までは目指してみようかと、今のところぼんやりと考えています。。。

 しかし、はっきり決めたことがあります。それは、愛息10郎が中学生になるのを機に10郎の登場頻度を限りなく減らすということです。これまでモザイクでごまかしてきましたが、今後は写真自体もほとんど使わないことになると思います。もちろん息子の気持ちとプライバシーを優先することが理由です。

 愛息の成長記録がほぼないブログ、それはつまり8郎の更新意欲を大幅に低下させるのは間違いありません。これまで週1回程度のペースはなんとか保ってきましたが、新年度からは月に1,2回になるかもしれません(すでにそのくらいのペースだと言われればそうですね)。中身もウチナンチュボーイの成長記録ではなく、しがないアラフィフサラリーマンの斜陽記録になるでしょう(そんなの誰が読むでしょうか!)。そもそも飽きっぽい8郎ですから、なんらかの機会でふと「やっぱり閉鎖します」とネットから突如フェードアウトするかもしれません。この男ならやりかねません。

 長くなりましたが、ということで、当「沖縄 8 Scene」が2023年度から質量ともに大幅にトーンダウンするということについて、ご報告させていただきました。ご理解いただければ幸いです。

 ブログチェッカーの皆さんに置かれましては、ヒマな時、ふと寂しくなった時などで結構ですので、たまにはのぞきに来てくださいね。

 新年度に備えて、今宵はもう寝ると決めたので、今日はこれにて。


夢抱く 別れの春

2023年03月21日 | 10郎

 沖縄も日中の気温が20度を切ることがほぼなくなり、春の到来です。バス停近くの草木も新緑が芽吹いていました。8郎家の春をお伝えします。

 愛息10郎が小学校を卒業しました! 誕生から12年11カ月も成長を温かく見守っていただいたブログチェッカーの皆さんに厚く御礼申し上げます。それにしても子の成長は早いですねぇ~。式典では泣いてしまうかもと警戒(笑)して出席しましたが、コロナ禍を経て式次第が淡泊化していることもあってか、涙を流すような演出はありませんでしたね(ホッ)。それでも卒業証書をもらい旅立つ子を目の当たりにした親として、感無量に違いありません。卒業おめでとう、10郎。6年間よく頑張りました。でもやっぱり友達、先生との別れはさみしいね~。郷愁を感じました。

 最後となった「よい子のあゆみ」(通信簿)にあった担任教諭の10郎に対する評価です。※ちなみにネット情報によると「よい子のあゆみ」という名称は沖縄と奄美くらいだそうです。知りませんでした!

 クラスでの愛息の姿が浮かんでほのぼのとしました。先生方も6年間ありがとうございました。

 中学校でも向上心を失わずにチバリヨー。

【閑話休題】いつの時代も卒業ソングというがあるものです。30数年前当時はおニャン子クラブの『じゃあね』(1986年12月発売)でした。今聴いても当時の甘酸っぱい思い出が蘇ります。アイドルグループが歌う数少ない名曲ですね。思い出を忘れがちな同世代の方々(笑)のために一応リンク張っておきます。

 

♪ ずっと仲良しで

  いてくれた

  時は思い出の

  たからばこ

 

 

  🌸  🌸  🌸  🌸  🌸

 

 さて、2023年のこの時期一番の話題は、WBC(ワールドベースボールクラシック)であることは疑う余地もありません。視聴率も歴史的な数字となっています。本日、われらが史上最強の侍JAPANはメキシコを逆転サヨナラで破り、見事決勝進出を決めました! 吉田正尚選手の同点3ラン、源田選手の後ろ向きキャッチ、大谷選手と周東選手のW激走、そして不振にあえいでいた〝村神様〟のフェン直のサヨナラ打、走攻守すべてで執念が出た素晴らしい試合でした。決勝戦が楽しみです! 

 話は変わりますが、下写真は侍JAPANの初戦を家族でテレビ観戦したさいの夕飯です。デパートで開催されていた「うまいもの展」で購入したものです。まずはアナゴ寿司タマゴ

 ローストビーフ丼。超おいしゅうございました。グルメ小僧10郎もびっくり。

 しかし一番おいしかったのは餃子でした(笑)。「人生で一番おいしい餃子だ」と妻も共感。いずれも包装紙を捨ててしまったので、肝心な銘柄、生産元は分かりません!(謝)

 明日はWBC運命の決勝戦。宿敵アメリカを破って3度目の世界一という夢を実現してほしいですね! 

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 

 愛車エクストレイルを失い、現在レンタカー生活を送っていることは報告しているところです。8郎家のライフスタイルに適合する車はズバリ、TOYOTAハリアーなのですが、300万円をはるかに超える予算に庶民派サラリーマン、ひるんでいました。ということで、絶滅危惧種のステーションワゴンであるカローラツーリング略してカロツー)にも試乗してみました。ご覧の通り、カローラシリーズとは思えないほどかっこいいデザインです。売れているようです。

 しか~し、8郎家にとって最も重要視したい後部座席において、かなりの減点があったのです。8郎の頭があと1㌢で届くくらい天井が低いのです。「三苫の1㍉」でも「源田の1㍉」でもない「8郎の10㍉」。これはただでさえ毛という緩衝帯がないおっさんにとって危険なのです(笑)。熱は感じるし、ちょっとでも車がバウンドすれば8郎は頭頂部を打撲してしまいかねません。ということで「最後の希望」だったカロツーも断念しました。8郎の話は冗談として、日々大きくなる10郎や年々齢を重ねるじいじばあばをゆったり快適に乗せてくれるのは、この車にはできないとはっきりしたからです(もちろんトータル的には素晴らしい車です。子供が小さいご家庭や若いカップルには超おススメです!)。

 以上の理由から夢のハリアーを買うと覚悟を決めたのです! 右肩下がりの会社に勤めるサラリーマンにとって、かなり高い買い物となります。しかし、腹をくくりました。4月から8郎は中学生になる10郎の野球に付き合えなくなるので、そのほとんどを妻にお願いすることになります。週5日出勤の妻は貴重な週末の休日をそれでつぶすことになります。かなりの負担なので、その送迎の時間くらい快適に過ごしてもらいたいと思ったからです。それが所得減と物価高の二重苦にあって、高い買い物を決断した理由です。

 色はブラックが第一希望だったのですが、ほとんど妻が運転するということも意識し、女性向けのプラチナホワイトパールマイカにしました。沖縄の直射日光対策でもあります。

 ちなみに妻に「買おう!」と伝えたのはホワイトデーでした(笑)。妻はその日に契約を完了! お菓子などのプレゼントは一切買っていないけれど「夢を買った」夫の気持ちが多少でも伝わっていればと思います。。。

 購入したといっても半導体不足やウクライナ情勢等もあって納期は8月末となります。夏の対面が今から楽しみです。

 

 さて、4月から中学生になる10郎にも〝愛車〟を買いました。自転車です。通学には使えませんが、放課後の硬式野球部と塾への移動のため必須なのです。コモドクロスという商品名で3万円弱でした(高!)。運転の練習に使わせていただいた、とある施設前で撮影。かっちょいー。かごにのっているカバンは8郎の私物です。

 ところで「俺自転車乗れるよ」とのたまっていた10郎ですが、なんと直進しかできないことが判明! 空いた時間を使ってはターンの仕方、ギアの使い方など練習中です。おい、のんびり屋の息子よ、中学生活に間に合うのか!

 

 そんな10郎にも相棒との別れの春が来ました。相棒とは〝沖縄学童一の二刀流〟を目指すために昨年春に5万円近くはたいて購入した軟式用高反発バット「レガシー」のことです(これで公式戦11本のホームランを打ちました)。でも中学からは硬式に行くのでもう使うことはありません。なので10郎はレガシ―を軟式野球を続けるチームメートに寄贈することを決めました。自チームから10郎とともにU市選抜に選ばれたN君です。一般用サイズのこのバットをフルスイングできるのはチームで10郎のほかに彼しかいないので、元コーチ8郎も納得しました(当初8郎は草野球チームダン●ンズへの寄贈を検討していましたが息子の意思を尊重しました)。10郎は相棒との別れに名残惜しかったのか、最後の素振りをした後、スマホで撮影していました。このバットにはホームランという野球最大の夢を追いかけた思い出がいっぱい詰まっているからね。さようならレガシー、そしてたくさんの夢をありがとう。

 10郎の目標が、とある教育関係の冊子に載っていたのでアップします(卒業アルバムよりいいこと書いていたので!)。

 父8郎が常々力説している「大谷選手は本当は二刀流ではない。打って投げてと当たり前に野球をしているだけだ。本当の二刀流とは全く違う道を極める文武両道のことなんだ!」をどこかで意識してくれてたらうれしいです。小さいころの夢はでっかいほうがいいからね! 

 息子が掲げた夢をできる限り全面サポートしたいと思います。

 最後の写真はこれまで載せる機会がなかった1枚です。撮影したのはもう半年も前になります。ランドセルにいっぱい教科書を詰め込んで腕立て伏せをする10郎です。ランドセルともお別れなので、愛息の努力の証拠として記念に載せておきますね。

 その地道な努力はいつかきっと沖縄の青空に美しいアーチを描いてくれるさ! チバリヨー、10郎。

 以上、8郎家の夢抱く別れの春をお伝えしました。侍JAPANが日本人野球ファン共通の夢を叶えてくれることを祈って、今日はこれにて。

【追記】年度内にもう一度記事を更新する予定ですが、その際に報告させていただきたいことがあります。ご理解よろしくお願いいたします。


有終の11球

2023年03月06日 | 学童野球

 愛息10郎、学童野球最後の大会となる選抜チームの「第14回美●島選抜大会」に出場してきましたので、報告いたします。

 

 報告の前に前置きをさせてください。大会は2日間で4試合ありましたが、結果10郎は打者としては2打席、投手としては1イニングだけの出場に終わったということです。出場機会のあまりの少なさに悔しくてなりません。どうしてこういう采配をしたのか不思議です。もちろん監督、コーチ陣はボランティアかついわゆる親コーチ、自分の息子を優先配置してしまうのは一定理解できます。でも親の欲目を差し引いても間違いなくU市最強バッター🔥である10郎をスタメンにすら置かないというのは、全くもって魔訶不思議な采配でした。しかし、一番悔しかったはずの当の10郎本人がコーチャーやベンチでの声援でずっと笑顔だったということを鑑み、親としてもぐっとこらえることにします。以上を前書きにして、本題に入ります! 恨み節にならない(笑)よう事実を淡々と連ねます。

 

 初日の会場はいつも使い慣れている会場でした。外野はぼこぼこ、マウンドも平たく、10郎が苦手な球場でしたが、打球が抜ければ即ホームランなので10郎の通算11号の3分の1はここで打っているはずです。ちなみにこの日、盛り上がったきれいなマウンドが整備されていました(遅いっちゅーの)。

 

 初戦はN市選抜B。練習を見ていてもレベルが高いとは言えませんでした(謝)。自慢の投手陣で完封リレー勝ち! 10郎は登板もなく、代打でのみ登場。四球を選び、盗塁も決めました。

 この日の大一番は2回戦のT市選抜A。優勝候補の一角です。しかし、この試合では出場機会すらありませんでした。試合は3対1と接戦を制したので、結果オーライ。大事な、しかも接戦の状況で監督采配に多くを求めるのは酷です。息子が出場できなかったのは悔しいですが、選抜チームとしては堂々のベスト4進出を果たしたので、妻ともども「明日がある」と気持ちを入れ替えました。その日は疲れで3人とも爆睡。

 そして運命の2日目。準決勝と決勝戦、3位決定戦まであります。会場は本島中部のU市に変更となったので、早朝5時半に自宅を出発しました。到着時には真っ暗だった会場にも7時ごろにはようやく温かい太陽が顔を出しました。芝も管理されたとてもきれいな公園が隣接していました。

 春を告げるシロツメグサ。四つ葉のクローバーを探す余裕はありませんでした。

 さぁ、準決勝です。相手はG村選抜チームです。思い起こせば、昨年冬に8郎が実施した自チームでの合宿中の練習試合で短いイニングですが10郎が力で抑えたチームです。その時よりメンバーが充実しているとは思いますが、10郎の球が打たれなかったという事実に変わりはありません。しかし、発表されたスタメンに10郎の名前はありませんでした。先発投手でないのは理解できても、スタメンですらないというのは理解に苦しみました。これまでの練習試合と一緒です。しかし、いずれ10郎の力を頼るときが来ると気合を入れ直しました。

 スクイズと相手のエラーで2点を取ったものの、相手のパワフルな打撃にエースM君が打たれます。市レベルの大会ではほとんど打たれなかったM君の球が外野にはじき返されるのを見て、選抜大会のレベルの高さを実感しましたね。2番点、3番手投手はさらに連打を浴びて結局6点を献上(泣)。

 4点リードされた5回裏にようやく10郎に代打の指示(遅いっちゅーの!)。 

 カキーン! それまでの誰が打った打球よりもすごい音がしました。流し打ちとは思えない弾丸ライナーで左中間を突き破ります。いけ~、10郎!

 激走の結果、3塁でアウトになったのですが(明らかな誤審)、ベンチも大喝采。これまでバカスカ打たれていたのを一撃だけでもやり返したのですから。

 試合は最終回に意地の反撃を見せたものの、4対6の惜敗。全員一丸となって頑張ったものの、自慢の投手陣が打たれたのが敗因ですね。上に行けば行くほど、スピードが求められるのです。コントロールだけでは強い相手には勝てないのです。帰り際、相手チームの監督さんとすれ違ったのですが、監督さんは応援の面々に「うちは投手がいないから厳しかった」と言っていました。そんな相手を打ち崩せなかった非力な打力も要因ですね。

 優勝の夢が消え、午後の3位決定戦に回ることになりました。10郎をスタメンで出しておけば打ち負けることはなかったのではないか、と悔しさでいっぱいでした。青空にも8郎夫妻の心は晴れず。。。

 お昼休みは、あまりの心地よい太陽だったので芝の上で横になりました。家族3人でこういう週末を過ごせるのも今日が最後かもしれないと思うと寂しくなりましたね~。

 妻が近くの仲西スーパー?(有名らしいです)で買ってきたカツ丼。縁起をかついでいます。量もたっぷり、味もおいしゅうございました。

 さあ、泣いても笑っても小学生10郎最後の試合となる3位決定戦です。4位は閉会式も参加できすメダル🎖もありません。ここまで来たからには勝ってメダルを持ち帰りたいところです。相手は離島勢のM島市選抜。今度こそ10郎が先発だろうと思っていたのに、また外れています。しかもベンチです。なんとも言いようのない気持ちでいっぱいでした。しかし、2、3番手の登板かもしれないと気持ちを入れ直します。さっきの試合で打っているので少なくとも打つチャンスこそは与えられるだろうと。

 試合は3回までに5点を奪われる劣勢。相手はぶんぶん振ってきます。一方のわがチームは「あわや完全試合か」というレベルの貧打!(5回裏にようやく1本が出て完全試合をのがれたものの・・・)。どうして10郎を出さない!

 勝敗がほぼ決した5回裏に3番手として登板の機会が与えられました(だから遅いっちゅーねん)。8郎夫妻はもちろん、名護から2日連続で応援に来てくれたじいじ、ばあばも固唾を飲んで見守ります。

 10郎は最後の大会に向け、プライドを捨て「ショートアームに戻す」という決断を下していました。父と二人で作り上げたショートアームで再びマウンドに立ったのです。8郎もうれしかったです。自分の努力を信じて、チバリヨー、10郎!

 思い切り腕を振っていました!

 ズバン!

 スピードガンはありませんでしたが、親ばか8郎の「勝手に計測」で、10郎の自己最速121㌔/時と認定させていただきます! 三振こそ取れませんでしたが、すべて凡打に打ち取り、三者凡退で締めました。一番の課題だった「初球はストライクから入ること」をまず実践。苦手としていた小柄な子(ストライクゾーンが小さいので。笑)にもど真ん中ストライク! さらに前の打席で柵越えホームランを打った強打者を内野フライに抑えました。

※その後、最終回で打順が回ってくる予定だったのですが、1イニングで投手交代されたため打順もなし。親としては怒りにも似た残念な気持ちでいっぱいでした。いつも温厚なじいじも「ピッチャーから降ろしても外野にコンバートすればいいじゃないか。前の試合であれだけのバッティングをしたのに打たせないまま下げるなんておかしい。この試合も十郎のほかに誰も打ってないじゃないか」と不満だったそうです。全くその通りだと思います。

 結果、0対5の完敗。1安打しか打てずの完封負けでした。4位という結果でした。ぶんぶん振ってくる相手のパワー野球に完全にねじ伏せられたのです。昭和のバント野球、ヒットエンドラン野球の限界を感じましたね。この日を振り返れば4強チームでうちだけがホームランゼロでした。今や強豪同士なら1試合で普通に3~4本柵越えが出る時代です。長打を狙っていかなければ勝てませんよね。時代とともに野球も変わるのです。采配も変えなければならないはずです。

 10郎の個人成績は2打席で四球と2塁打(出塁率10割)、盗塁も決めました。投げては1イニング無安打無失点さらに無四球。何一つマイナス要素がない最高の成果でした。最後の活躍を親ばか御免で短い動画にまとめました。(打)二塁打→(投)初球ストライクの順です。

 ということで、4年にわたる10郎の学童野球は出場機会としては消化不良に終わりました。県大会優勝、個人としては公式戦通算12本目のホームラン、時速120㌔超えのストレートという3つの目標を叶えることはできませんでした。しかし、最後の試合のスコアブックを確認すると、10郎は父との約束を一つだけしっかりと果たしていることが分かりました。それは「1イニング12球で終えること」です。打たれなくてもフォアボールで降板させられる事態を打開しようと、昨年夏ごろから父子二人で掲げた数値です(本当は11球と言いたかったのですが親の甘やかしで12球にしていました)。学童野球最後のイニングは、3人のバッターを11球で打ち取り、目標より1球少なく達成していたのです。間違いなく努力が結果を導いていたのです。投打ともに少ないチャンスで成果を残した息子を誇りに思います。よくやったね、10郎。

 

 試合後は地元チームから選抜チームに選ばれた唯一の相棒N君と記念撮影。N君も最後の試合は一度も出場機会をもらえませんでした。絶対にスタメンに名を連ねる選手だったと思っていたのですが。。。悔しいけど、いつか大人になった2人が、この悔しさを野球談議として振り返ってくれるといいな。でも2人とも「もっと出たかったけど選抜チームは楽しかった」と言ってくれました。選抜のブラックのユニフォームは君たち2人が一番似合ってたぞ!

 優勝はこそなりませんでしたが、県4位というのは素晴らしい成績であることに疑う余地はありません。「10郎とN君をスタメンで使えば優勝🎖できたのに」という8郎夫妻の心の叫びは置いておいて(笑)、このような素晴らしい大会を学童野球生活の最後の最後に設けてくれた関係機関と、2カ月間、週末の練習を指導していだいた監督、コーチ陣、サポート母ちゃん方々には心より感謝申し上げます。本当に楽しかったです。ありがとうございました。

 夜の4位祝勝&残念会では親子ともども楽しく打ち上げることができました。

 

 さて、今後の10郎ですが、市内の強豪硬式野球クラブに入団する方向です。ただ、まだ悩んでいるみたいなので、来週の体験会を受けてから決めてもらおうと思います。最後は本人の決断を尊重したいと思います。塾にも通わせるので、野球優先とはいかない事情もあります。8郎家の家訓は、一に勉強、二に野球、三、四がなくて(・・・以後省略)ですから。

 

 最後に妻が撮影してくれた父子バックツーショットで終わりたいと思います。父子の身長差はまだ13㌢ほどありますが、股下の長さですでに追いつかれていると妻から指摘を受けました。写真を確認すると本当でした(笑)。

 10郎、父ちゃんはこれからは仕事と勉強で忙しくなる。特に今後数年は一家を支える父として、サラリーマンとして、人生最大の踏ん張りどころ、勝負どころとなる。いつまでも君の野球のサポートに時間を費やすことはできないんだ(永遠にしていたいけどね)。これからは監督、コーチの指導に耳を傾け、その意味を自分で考えて理解し練習に取り組んでほしい。

 今回のようにチャンスが与えられなくても、いい選手になるためには腐っている時間はないんだ。次に必ず巡ってくるチャンスで最大のパフォーマンスを発揮できるよう、常に準備をしておくんだ。それが自主練です。人生で最も息子に伝えたいことを学童野球を通して体験してもらったつもりです。まぁ、8郎が言わなくてもイチローさんの名言「準備がすべて」の一言に尽きるのですが。

 以上、出場機会に恵まれなかった悔しさと同時に、父との約束を果たす「11球」という有終の美を飾った愛息10郎の学童野球最後の大会の激闘をお伝えしました。4年間、小さな二刀流に温かい声援をいただいたブログチェッカーの皆様にも感謝申し上げます。本当にありがとうございました! カテゴリー「学童野球」も今回が最後の記事となるはずです。中学からは「中学野球」にする予定です。。。あくまで予定ですよ。

 中学のことは置いておいて、最後なのでまた言わせてください。

 

 勝っても負けても(そして例え出場機会が少なくても)

 野球ってサイコー!です。