沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

厳冬を温める芸

2018年01月14日 | 読書

  あられが降ったりと、沖縄も厳しい寒さが続いています。部屋の中でも重ね着をしてストーブを点けなければ耐えられないくらいです。人生で最も寒いといっても過言ではありません。8郎家は父子が鼻水だらだらですが、なんとかインフルにもかからずやっております。みなさんも体調に気を付けてください。 

 さて、週末の休み。家族で浦添市のカフェ「畑のベイジー」でランチを食べてきました。住宅街の中にあるカントリー風のお店でした。8郎はカレーを注文。大好きなマイタケやパプリカが乗っており、おいしゅうございました。ルーも8郎ごのみ。

  10郎と妻はハンバーグ。サラダも新鮮でした。とても丁寧に作っているという印象です。

  はふはふと食べる10郎です。おいしいものが食べられて幸せだね。家族3人温まりました。

 ただ、量は男性には物足りないかもしれません。客層も中高年の女性ばかりでしたね(笑)。

 さて、久々に8郎の酒場放浪記です。那覇市内の韓国居酒屋です。個人的な「男の隠れ家」にしたいので店名は公表できません(笑)。そんなに混んでいない(失礼)というところも気に入っています。Pさんという韓国の男性がオーナーですが、とても話しやすい方です。カウンターテーブルも奥行が広く落ち着けます。お通しも、煮干しや黒ゴマ、豆腐と健康にもよさげなものが出てきます。

 先日、あまりに寒いので人生初「ゆずマッコリ」を注文したのですが、きんきんに冷えて出てきたのでびっくり。甘酒なので熱燗だろうと勝手に勘違いしていたのです。Pさんによると、マッコリは寒い韓国でも常温か冷やだそうです。冷やですが、優しい味だったのとPさんとのトークで心が温まりました。それにしても独特の容器ですな。

 会社帰りに一杯、というときに、またのれんをくぐりたいと思います。

【追記】とはいえ、年末年始、友人含めたコンパをはじめ、忘年会、新年会が続いていたので、内臓がやられています。特に行きつけであるツカピンの店は、常連さんにつかまってしまうので要注意です(笑)。自分の意思が弱いのが悪いのですが、酒の飲み方を変えなければなーと反省しています。

 

 さて、お次は読書遍歴です。以下の4冊を読んでいます。 

 新聞の広告欄で気になった『頭に来てもアホとは戦うな!』(田村耕太郎著)は勉強になりました。著者の生き方、考え方に全体的に賛同するわけではありませんが、フレーズごとには納得し、個人的に反省させられたりするものが多かったです。「嫉妬社会の日本ではアホが出世しやすい」「(人事で)腐るということは人生最大の無駄」「一番賢い能力は人の考えを見抜く力」など、まさにその通りだとうなずきました。ただ、この田村氏も国会議員経験者。政治家なら「強いものには逆らうな」「勧善懲悪など期待していはいけない」などと開き直らず、税金で食っていたなら、もっと理念を追ってほしかったと思うのは8郎だけでしょうか。本のトータル的な主張としては、アホと無駄に戦うよりは、アホに好かれ、アホを動かし、自分も権力の中枢にまぎれこもうというものです。まあ、それがほとんどの国会議員の正体、そして日本の旧体制で出世するという力学の正体なのでしょうが。結局、ほかの安っぽい「サラリーマン出世指南書」の類と一緒かい、という残念感ももう一つの感想ですね。それでも本書は示唆に富み、一読の価値はあると思います。

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田眞屋哉著)は10年ほど前に読んだのですが、新聞の「岩波新書特集」で、歴史に残るベストセラーとして改めて紹介されていたので、久々に手に取りました。会計学を身近な話題にたとえてくれます。中小企業診断士の勉強の合間にちょうどいい内容です。どう考えてもコスパ的に儲かるはずがない「さおだけ屋」がなぜ行脚を続けているのか? 著者なりの分析も面白いです。ちなみに公認会計士である著者は8郎より年下。この本を書いたときは30代前半だったということになります。すごいっす。

 最後の『企業合併』(箭内昇著)はまだ読み始めですが、過去のM&A(企業の吸収・合併)事例の裏側をドラマティックに描いています。日本の家族主義、派閥主義などの古臭い文化が、欧米企業のシビアな超合理主義の前に完全にやりこめられる様を描いています。面白いので完読します。ほかにも写真にはないですが『企業買収の裏側』(淵邊善彦著)も読み始めています。両著者ともに東大卒。しかもシビアなM&Aで身を削ったのは40代です。知能をフルに使って成果を成し遂げるスーパーエリートというのは実在するのですねぇ。田舎サラリーマンの8郎も頑張らねば。

 読書は人生を豊かにします。これからも面白い本に出会いたいものです。

【追記】先日の『十角館殺人事件』の感想です。うわさにたがわぬ傑作でした。どんでん返しと、どんでん返すタイミングも素晴らしかったです。ネット書評にあるように「犯人のヒントを隠しすぎ」という難点やストーリーの矛盾点は確かにありますが、総合点としては90点に近いでしょう。みなさんもぜひ。

 

 ところで資格試験。計画通りには進んでおりませんが、なるべく毎日机(PCモニター)に向かうようにしています。その背中を10郎に見せておくことも教育だと思っているからです。父の姿を見ているうちに自然と自ら宿題をするようになるでしょう。 ・・・と思っていたら、仕事中に妻から送られてきたLINEには、下写真のような10郎の姿が!  

 チンパンジーか、君は(笑) ちゃんと勉強せい! 

 厳冬を温めてくれた息子の芸でした。

 今日はこれにて。


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