沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

祝15年 アルプスの旅(最終日)

2019年10月22日 | 県外 8 Scene

  結婚15周年記念旅行の最終日5日目です。早朝5時、目が覚めると、すでに妻が起きており、暗がりの中でスマホを見ていました(背中からものすごい執念が漂っていました)。8郎が起きたのに気づくと妻は「長野駅までの臨時バスが出ている!」というではありませんか。さらに長野駅から東京までの新幹線も減便ながら出るとのことで、新幹線はネット予約できたそうです。よくやった! とはいえ、臨時バスはおそらく早く並んだもの勝ち。早く行かなきゃ。

 どちらにしろ、東京に戻れる手段が見つかったのです! ほっとしました。神様、ありがとう!

 臨時バスは9時発。どれだけの人が並ぶか想定できないので、とりあえず早めに行くことにしました。10郎を起こし、朝食も取らずにホテルを出ました。どちらにしろスーパーホテルの朝食はコンビニに劣りますので。。。

 先日も利用したバスターミナルで臨時バスのチケットを購入。指定されたホームに行くと、すでに女性が一人並んでいました。2時間以上も前ですからすごい。彼女もどうしても帰らなければならない事情があったはずです。

 その後、徐々に並ぶ人が増えてきます。半分は外国人でした。彼らの情報収集力に驚かされます。スマホの翻訳機能を活用したのか、それとも外国語が得意な駅スタッフがいるのか。8郎は外国でここまで動ける自信は全くありません(笑)。

 どちらにしろ、ここで、ほっと一息。ネット予約の新幹線に無事乗れるかはまだ分かりませんが、長野駅まで行けることがはっきりしたからです。コンビニのチーズバーガーを食べる10郎。 このあと駅のスタッフが来て、臨時バスは2台あるので並んでいる人全員が乗れるとアナウンスしてくれました。さらに、ほっ。

 予定の午前9時よりちょっと早めにバスが到着。満席になったので出発しました。窓越しに昨日宿泊したホテルが見えました。さようなら~。

  台風災害の現状を目の当たりにしました。

 沖縄で見られない堤防。この地域は決壊しなかったようですね。

 長野I.C.です。高速も利用できました。バックには壮大なアルプスの山々が。これで見納めですね。

  40分ほどで長野駅に到着。長野市も被害を受けたようですが、駅周辺を見る限り、全くそんな感じは受けなかったですね。スタバにも普通に客がいるし、日常的な光景でした。

 しかしチケット売り場には長蛇の列。ダイヤの混乱が明らかです。みなさんも昨日は大変な夜を過ごされたことでしょう。ネット予約の8郎家は並ばずにホームへ向かいます。 

 乗れました! おそらく家族そろってでは初の新幹線。

 体中の力が抜けたような気分です。これで東京に帰れる! そして飛行機に乗れる!! つまりは今日で沖縄に帰れる!!! ということです。

 10郎はコロコロタイム(もうほとんど暗記していそう)。妻はまだスマホで情報収集にいそしみます。キャンセルしようとしていた東京スカイツリーの入場券(時間制限あり)に、間に合いそうだったからです。ここまで来たからには行ってみよう、となりました。

 東京駅でタクシーに乗り換え、東京で唯一の目的地へと向かいます。

 ついに念願の東京スカイツリーです! 愛息10郎、この旅一番の笑顔。やったね。

 制限時間をオーバーしていたのですが、何とか入場できました。電波塔としては堂々、世界1位634㍍建築物としてはブルジュ・ハリファ(828㍍)に次ぐ世界2位だとか。向こうはオイルマネー垂れ流しだから、世界2位でも十分にすごい! 日本人の生産力、技術力の結晶です。まさに「2番じゃだめなんですか?」です。

 ウチナンチュならみな知っています。沖縄一高い山である石垣島の於茂登岳(525.5㍍)より高いということを! 

 ドキドキの初入場。

  まずは高さ340㍍付近の第一展望フロア。3連休の最後だけに人がいっぱい。

 大都会東京。那覇新都心が2000個くらいありそう。

 東京の街並みを詳しく紹介するモニターで遊びます。

 記念撮影です。

 さらに高速エレベータに乗って、高さ450㍍と一般人が行ける一番高い第二展望台へ。その様子は動画でも。

 

 またしても「晴れた日にはここまで見えるんです」的なプレートが。今日は見えませんよ。

 おい、10郎、怖くないのか?(高所恐怖症の父)

  

 立派なカメラ小僧がいました。

 恐怖の「ガラス床」です。10郎は父に似ず高いところも平気なようです。

 恐怖症の8郎、ツリーにいる間、ずっとおしりがムズムズしていました。とはいえ松本城同様、日本人の建築技術の高さに心底感動したものです。

 あまり時間もないので降ります。下りのエレベーターのデコレーションのテーマは夏の花火だそうです。10郎がパチリ。

 空港までのシャトルバスに間に合いました。ラッキー! でもここまで手配、調べてくれたのはすべて妻です。非常に助かりました。

  羽田空港には40分程度で到着。つ、ついに空港にたどり着きました。これで本当に沖縄に帰れる~。 

 この旅行で初めてというくらい、気持ちが安定し、時間や台風被害に脅かされない中で食事ができます。空いていた蕎麦屋に入ります。余裕ぶっこいた8郎はブログ映えを狙い、「ブラックカレー蕎麦」(¥1,200程度)を注文。確かに“映え”ますが、このコラボははっきり言って失敗です。うどんのほうが絶対にいいっす(泣)。

 しっかりとした肉が入っていましたが、ホルモン系も混ざっています。好みは分かれますね。

 さあ、ゆったりと腹を満たしたところで、搭乗口に向かいます。もう急ぐことなんてありませんので。トランクはすでに手荷物として預けていたのですが、リュック2つも預けようと、自動預かり機なるものに初めて挑戦。

 

 しかし、うまくいきません。近くにいたおきれいな女性スタッフさんに聞くと、「バーコードの位置が悪いですね」ということで、やり直しをさせられる始末。しかし、いくらやり直しても機械が反応しないのです。おきれいな女性スタッフもどこかに消えていました。 

 5分くらいかかったところで、今度は違う女性スタッフに聞いたところ、そのスタッフが、いろいろなことがあったこの旅において、最も衝撃の一言を放ったのです!

 

 「あ~。機械が反応しないのは、お客様の搭乗時間がもう過ぎているからです」

 

 「はー!」。その時、確かに妻はそう叫びました。結婚15年間で初めて聞いた声でした。そして荷物をもって搭乗ゲートに向かってダッシュするではありませんか! それは、いつも盗塁のスタートが遅いと監督に叱られる10郎に見習ってほしいほどの点火ぶりです。あわてて追いかける8郎と10郎父子。走りながら腕時計を見ると19時半を過ぎています。出発時刻は19時40分。操作に手間取っている間に門限を過ぎていたのです。やばい! これまで幾多の時間の壁を乗り越えてきたのに、最後の搭乗口で、しかも手続きミスで引っかかるなんて、ありえない! 神様、こんなオチだけは勘弁してください。

 妻はもちろん一人先頭のまま搭乗ゲートに滑り込みます。これが正社員の危機管理能力でしょうか。係官に止められますが、搭乗券を見せ、ちょっとした押し問答の末、なんとかパス。遅れてやってきた父子が同じように見せると、係官は何と「次の便を考えましょう」というではありませんか。まさかや~。家族あらに! 一瞬、目が合った妻は何だか一人だけ乗る気満々。8郎は、これまでハリウッド系パニック映画でしか聞いたことのないセリフがのど元まで出かかりました。

 「あんた、自分だけ助かるつもりじゃねえだろうな!?」(笑)。

 係官とちょっとしたすったもんだの末、奥の若い青年スタッフがさりげなくゲートを開け、父子ともに通してくれました。ほっ。なんとか3人とも搭乗することができたのです。ほかの客の冷たい視線を気にする余裕はありませんでした。

 

 ふ~。あぶねえ!!! まさか、最後の最後に一番焦るなんて。。。神様のいたずらにしてはひどい!

 

 3時間近くかけて、那覇空港に到着。沖縄の地がこれだけ恋しいと思ったことはありません(そりゃ、そうだろう)。疲れ切った3人は帰路のタクシーの中でもほとんど口を聞きませんでした。本当に本当に疲れたんです!

 

 以上、8郎夫妻、結婚15周年記念アルプスの旅のてんまつでした。長々とした記事にお付き合いいただきありがとうございました。

 

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 振り返ると多くの方に祝ってもらった結婚式から、あっという間の15年でした。8郎夫妻も決して順風満帆ではなく数えきれないほどけんかもしました。妻は流産という悲しい経験もしました。しかし、愛息10郎が妻の誕生日に生まれてくるというスーパースターぶりで登場。結婚生活の主役に躍り出ました。そして今回、いろいろなことがあった15年間を総括、そして妻への感謝を形にする旅をまっとうすることができたのは、支えてくれたみなさんのお陰です。台風19号に見舞われるなど不運もありましたが、美しいアルプスの山々、高原の涼しい風、そして何より家族3人で力を合わせ、幾多のピンチを乗り越えた5日間のこの旅を、8郎家は一生忘れないでしょう。
 
 アルプスの山、川、森、そして風は最高でした! by沖縄生まれ沖縄育ちの一家

 
 
【追記】5年後の祝20周年ワイハ旅行は巨大ハリケーンとぶつからないよう、今からネットで情報収集いたします(笑)。

祝15年 アルプスの旅(4日目)

2019年10月21日 | 県外 8 Scene

 結婚15周年記念旅行の4日目です。朝、起きてニュースを見ると、台風19号による水害が大変なことになっていました。長野県内を流れる千曲川が決壊し、多くの水、土砂が住宅街を襲っていたのです。8郎らがいる浅間温泉はほとんど被害がありませんでしたが、長野市などは多くの被害を受けていました。被災された方々の無事を祈るばかりです。

 さらに、8郎家にも大きな影響が。この日の午前中で乗って東京まで戻るはずだった特急「あずさ」が終日運休となったのです。午後に帰京するという手段も消えました。ほかの手段を探したのですが、長野県内の陸路がほぼ壊滅状態ということで難しそうです。

 そう二人悩んでいるときに、部屋の電話が鳴ったのでびっくりしました。フロントから朝食の案内でした。飯を食うのも忘れるくらい、8郎夫妻、テンパっていたのですよ。スタッフの皆さんのプロ意識に感謝します。

 昨夜、暗さのあまり怖くて近づけなかった階段が、3階の食堂へ通じる道でした。金田一ワールド、意識しすぎ(笑)。

 お姉さん二人が準備してくれていました。山菜中心の健康メニューです。

 食堂はもちろん貸し切り。おいしゅうございました。

  さあ、今日はどう動くか、決めなければなりません。スマホで情報収集する妻。どうやら上高地へのアクセス規制は解除されたようです。ひまな10郎は寝ころんでコロコロタイム。

 ニュースでは悲惨な水害の状況が報道され、見ているだけで心が塞ぎ込み、動く気になれません。しかし、今は、15周年記念旅行の最中であることも間違いありません。畳間でごろごろしている時間がもったいないのです。天気も台風一過の快晴。今、できることは何か。。。窓越しの青空を見て8郎夫妻は決めました。

 

 「そうだ。もう一度、上高地に行こう!」です(笑)。

 

 上高地のシンボル、名山の奥穂高岳が一度も拝めなかったことは、いつまでも後悔しそうだからです。今日の天気なら拝めるはず。行くしかない! そう決めると、動くしかありません。チェックアウトをすませ、旅館を出ました。

 入口には大きな松明がありました。実は昨日とこの日、浅間温泉名物「たいまつ祭り」が予定されていたのですが、台風の影響で中止となっていたのです。これは奉納されるはずだった巨大たいまつなのです。台風さえなければ、祭りも見られたのに~。残念無念。

 ご参考までに ⇒ 浅間温泉『たいまつ祭り』

 さようなら「梅の湯」さん。歴史的な台風直撃の日に、大変お世話になりました。

 レンタカーで松本駅に向かいます。1泊延長したレンタカーですが、台風という特殊な事情ということで、延滞料はありませんでした。とてもありがたかったので、店名を紹介します。松本駅近くのタイムズレンタカーさんです! みなさん、機会あれば使ってあげてください(笑)

 リベンジの思いを込め、バスターミナルで上高地行きのチケットを購入します。ん? 昨日もバスでよかったあらに!? なんで8郎は難儀して運転したのかな?

 とは言え、バス停までは電車で移動です。車窓から見るアルプスの山々。台風とは無縁の美しい光景です。乗客は外国人観光客が4分の1くらいですかね。 

 川は土砂の色になっていました。

 やっとYOUTUBEを見ることができた10郎。昨日は8郎がネット情報収集で使いっぱなしだったからね。ネット料が心配です(汗)。

 新島々(しんしまじま)というターミナルでバスに乗り換え。いざ、2日連続の上高地へバスで出陣! 自分が運転していないと景色も楽しめます。

 10郎が父のスマホで何やらしていたので、後ほど確認すると、自撮りの顔をLINEで妻に送っていたのです。出た! ネズミ!

 アンデッド!

 一人後ろに座るお母さんを楽しませようとした息子の思いやりかな。

 途中で見る川はやはり土砂の色。本来は清流なのでしょうが。 

 途中でこのような山小屋バス停で一人待つ外国人がいました。ていうか、どうやってこのバス停まで来たのでしょうか。何十㌔も林道続きでしたが。結局このバスにも乗りませんでした。ん? 誰です? 8郎と間違えたのは?

  ひまつぶしに愛息の表情を写そうと思っても、隠してしまいます。もう疲れたのかな。

  ついには、このようにダースベーダーのようになってしまいました。でも、つぶらな瞳は隠せません!(笑)

 しまいには完全武装。

  さて、前回も書きましたが、山間部のトンネルは狭くて怖い! 地下鉄なみに壁とスレスレに走るさまを動画に収めているので、体感していただければと思います。

 1時間半近くかけて上高地に着きました! 1日ぶりです(笑)。昨日と違い観光客もたくさんいました。しかし、期待していた天気はそれほど快晴でなく、奥穂高岳など全く見えません。移り変わりの激しい山の天気に期待するしかありません。

 まずはランチ。河童橋近くのカフェです。

 8郎はトマトカレー(¥930)。旅行太りを押さえようと勇気をもってカツカレーを断念したのです。でも、ちょっと足りないな~。

 それを見越した妻が飛騨牛コロッケを半分くれました。

  さあ、出発です。昨日、雨でびしょぬれになった二人。おニューの靴で足取りも軽く。

 沖縄では体験できない高原散策のスタートです。昨日と違い心地よく歩けそうです。

 途中にNIKON製の望遠鏡がありました。今回の旅にもNIKON製のマイ双眼鏡を持参したのですが、結局使わなかったかなぁ。文字通りお荷物になってしまった。

 晴れていたらこれだけの山並みが見えるんですよ、というプレート。雲をかぶって全く分かりません。まぁ、昨日のように雨に打たれないだけいいか。

 途中、昨日宿泊した「上高地ルミエスタホテル」を通過。1日越しに記念写真を撮ることができましたた。やったね。ところでアルプスにもネズミはいるのですね。

 上高地を世界に紹介した英国人宣教師で登山家のウォルター・ウェストンの功績を讚えて日本山岳会が立てた碑、だそうです。

 10郎撮影。

 アルプスの中心で愛を叫ぶ。「やっほー」。

 さぁ、上高地の美しい風景を、父8郎と愛息10郎の写真対決🔥でご紹介します! まずは46歳の父撮影。今回の旅には、台風を想定してスーパーエースのD300は帯同させませんでした。水に濡れても、1㍍の高さから落としても大丈夫の、タフネス2番手のSTYLUS TG-2が5日間フル回転しました!

 湿原を這うように作られたウッドデッキ。

 ススキ?

 川面に半身を沈める倒木に何とも風情がありました。

 いたるところに流れ出るアルプスの清流。

 白樺好きね~。「高原の白い貴公子」と呼ばれているそうです。木材としての評価は低いらしいっす。

 STYLUS TG-2でこそ撮れた半水面の景色。

 まさに高原~。沖縄にこんなところない。

 そして愛息10郎、9歳の渾身の一枚がこちらです! 奥穂高岳とは真逆の焼岳(やけだけ、2,455㍍)方向に焦点当て、逆光でとらえていました。子供ながらの逆転の発想です。親バカながら、美すぃ~。カップルをうまく(無許可で?)モデルに使っています。

 10郎撮影のおまけ。ナナメ感がいい味出していませんか。

 最後に妻撮影も。

 歩いていると、奥穂高岳方面から雲が移動しつつあるのが見えました。もしかしたら! 歩く足もスピードアップ。

 雲がいなくなるの期待して、妻セレクトのカフェでコーヒータイムで時間をつぶします。アップルパイが有名だとか。

 せっかくだからと外でいただきます。ちょっと寒かったけど。

 10郎はリンゴ味のソフトクリーム。長野県はリンゴ🍎の名産地でもあるそうです。 

 8郎はくるみケーキでした。とてもおいしゅうございました。高原という環境が風味を倍増したようです。

  カフェを出て、妻子がお土産品店でお土産を探しているとき、8郎は気づきました。奥穂高岳方面の雲がかなり薄まり、青空が出てきているのです! 慌てて妻に電話しました。走ってきた妻が父子の写真を撮ってくれました。

 母子のも一枚!

 2枚とも10郎の変顔に目が行ってしまったという方、申し訳ございません(笑)

 最後は通行人にお願いしてスリーショット。

 帰り際には青空MAXになりました。上高地の神様から最後で最高のプレゼントです。妻も喜んでいました。もう一度来てよかった! 山の神が15周年を祝ってくれたに違いありません。

 バスターミナルからも美しき連山の姿が。

 ありがとう、上高地。ありがとう、アルプスの神々。

 ついに今回の旅の最大目的を果たすことができました。妻にご希望の景色を見せてあげることができました。満足して帰路に就きます。

 バスの中でぐったりする10郎。そりゃあ、つかれたことでしょう。寝たふりではありませんでした。

(おまけ) 上高地を出る前に、大正池に写る「逆さ穂高」を撮ることができました。窓越しなので画像が粗いですが、ご容赦下さい。

 バスターミナルに着くころにはもう真っ暗。これでも17時半くらいです。

 ここからまた電車。

 やっと松本駅に到着。怪しげな満月が光っていました。松本市内はほとんど被害がなかったようです。

 しかし、これから正念場です。最終日である明日の行動計画を立てなければならないのです。駅校内のチケット売り場で情報を収集していた妻が青ざめた表情で走ってきました。

 「特急あずさが明日も全面運休だって」

 大変なことになりました。つまり当初の計画がとん挫したのです! 最終日に東京に戻れなくなってしまったのです。

 あわてた8郎一家は、急ぎ構内の食堂「花のれん」に入り、緊急鼎談を開くことにしました。

 下写真は8郎が注文した、松本市の名物だという「松本丼」です。なんでも卵とじに山芋(とろろ)を使っているのだとか。しかし、意外にもとろろの存在感は薄く、普通のカツ丼でしたね(笑)。ただ、明日のことが心配で心配で、ほとんど味を感じないまま完食。食事中ずっと片手にスマホだった妻もカツカレーの味をほとんど覚えてないそうです。【閑話休題】

 8郎夫妻は箸、スプーンを片手に、もう片方にスマホ。東京へ戻る代替案として、臨時バス、レンタカー、タクシーを検索。ネット、電話で調べまくります。しかし、ほとんどの道路が水害にあっているということで、陸路🚅は全滅。血の気が引く思いでした。こうなったら別途費用に10数万円かけても仕方ないと、空路🛫まで検討しました。しか~し、長野県から陸路で行けそうなセントラル空港、石川空港発の沖縄便がすべて満席なのです。「最後の最後」の手段として、松本空港から北海道の千歳に生き、千歳から沖縄に帰るという壮大なプラン(笑)も検討しましたが、千歳行きが満席でした。なんといっても3連休の最終日ですから。

 ダメのダメ元で航路🚢まで検索しましたが、なんと、2017年に本土と沖縄を結ぶ旅客フェリーは全廃されていたようです(もちろんLCCの影響です)。そもそもあったとしても一日でたどり着きませんが。

 8郎の心に、これまで歴史小説などでしか字面を見たことがないセリフがよぎりました。 

 「万策尽きたか・・・」

 レンタカー会社には断られ、タクシー会社との連絡もうまくいかず、まさにもうすることがなくなりました。時間なのでホテルに移動することにしました。帰り際、10郎が珍しく「自由帳を買いたい」とだだをこねるので、仕方なく本屋で購入。歩いて3分のスーパーホテルにチェックイン。地ビール「信州浪漫を自販機で購入。350円と高価な割に、あまりおいしくなかったですね(謝)。緊張のせいかもしれません。

 狭い部屋でスマホ片手にピリピリする8郎夫婦。8郎も、この状況で決して妻に言ってはいけない言葉「だからワイハがよかったあらに!」(笑)という言葉を何とか唾と一緒に飲み込みました。顔に出ていたかもしれませんが、なんとか飲み込んだのです。今回の旅は妻への感謝の思いを込めた中身にしたかったはず、と心に言い聞かせました。そして何より、このほど正社員になったばかりの妻だけに、妻の方が「旅行で延泊しました」とは口が裂けても言えない状況なのです(笑)。妻のほうが焦っていたことは間違いありません。

 そんな両親の不穏な空気を読んだのか、愛息10郎が突然「俺、漫画描くね」と言い出したのです。そして、先ほど買った自由帳をめくると、ホテルのボールペンを使って、コロコロコミックを参考に写実を始めたのです! 

 緊張度を高める両親を前に、自分の心を落ち着かせるためか、または、逆に両親を落ち着かせるためだったのでしょうか。8郎にはどちらにも見えました。1時間後立派に描き上げた息子をたくさん褒めてあげました。

 さらに10郎は、シャワーを浴びた後も、すっぽんぽんのまま、コロコロコミックを仁王立ちで読み始めます(おそらく10回目)。 その姿に父と母も爆笑。あまりの面白さにパチリ!

 「おい!勝手に撮んなよ~」by10郎。

 お尻を撮られて恥ずかしかったのか、それとも眠たかったのか、10郎はベッドの2階に逃げ込んでしまいました。

 と思ったら、久々に妖怪「のぞキッズ」の登場です! 早く寝巻着ろ~。

 こういう写真を撮れるのも今年が最後かなぁ(しかもネットに流出してるし)。10郎、和ませてくれてありがとう! 

 とは言え、社会人である父と母の不安とストレスはもちろん簡単には消えません。わずかな望みとしては、①仮予約していた翌日の「あずさ」の奇跡的な復旧(結局、壊滅的被害で数日運休でした)、②連絡つかずの相乗りタクシーに空席発生、③臨時バスの運行、に期待するしかない状況です。つまり運任せの状況なのです。

 それ以上、どうすればいいのか手段を探せないまま、力尽きた8郎夫妻も深夜1時過ぎに眠りに着きました。本当につかれましたね。まさに苦楽両方の面で、この旅の山場となった4日日でした。

 明日、東京に戻れなかったら、延泊するしかありません。会社・学校を休むことになり、最悪の結果となります。費用もどれだけ追加されることやら。一体、どうなる8郎家の旅!

 長々と書いてきた結婚15周年旅行記も次回で大団円を迎えますので、最後までお付き合いください。


祝15年 アルプスの旅(3日目)

2019年10月20日 | 県外 8 Scene

 結婚15周年記念旅行3日目の朝が来ました。台風19号がこの日の夕方に長野県を直撃するということで、時間を大切しなければならない一日でもあります。雨天ではありますが、この旅最大のイベントである上高地散策へ出かけることにしました。10郎は元気いっぱい!

 部屋の窓からの眺め。アルプスの山が雲で見えません(泣)。

 

 フロントで長靴を借ります。

 一夜明けた「ルミエスタ」の外観です。まさに高原ホテル。赤川次郎や東野圭吾のホテルミステリーの舞台にふさわしいたたずまいです。

 早速、河童橋に向けて出発。風は強くないのですが、小雨はずっと続いていました。この雨水の蓄積があの大水害につながったのでしょうね。

 まずは名流梓川の様子を動画で。

 白樺の幹にレインボーの模様があったのでパチリ。

 途中にはこんな注意喚起文書が。怖いっす! 特に家族だけの道中では危機感を感じました。この砂利道でムーンウオークなんてできません。

 「河童橋」に到着。沖縄にいるときからライブカメラでチェックしていた映像とは違う暗い雰囲気です。そして、人がいない! 早朝というのもありますが、観光地とは思えません。

 上高地のシンボル奥穂高岳など、雨雲に隠れて見えません。楽しみにしていた妻に少しでも見せたかったのですが残念無念!

 普段は観光客であふれるところですが、この日は貸し切り状態です。

 はるばる日本アルプスまで来て雨に打たれるウチナンチュ母子。

 雨の河童橋の様子は動画もアップしますね。

 天然水の水道がありました。

 ありがたくいただきます。冷たい!

 上高地バスターミナルまで足を延ばします。 

 歩いて戻るのも難儀ということで、ホテルまでのバスチケットを購入。歩くためにアルプスまで来たのに。。。まさにウチナンチュ一家! まぁ、災害対策でもありますが。

 やっぱり、バスはらくち~ん。

 バスで5分、徒歩で10分ほどかけて、ホテルに戻りました。高原ホテルの朝食ブッフェが待っていました。川魚や山菜を使った山の幸メニューを中心においしくいただきました。

 昨夜のディナーと同じレストランですが、外からの光が入るとずいぶん雰囲気が違います。

 ついにチェックアウトです。とてもいいホテルだったので、本来なら天気のいい日に満喫したかったのですが・・・。妻は「最低でも2回入る」と意気込んでいた露天風呂に、疲れのため、結局1回しか入れませんでした。「いつかまた来ることがあったら2泊しよう」と誓いあった田舎者夫婦です(笑)。じいちゃん、ばあちゃんになった8郎夫妻を、10郎夫妻と孫たちが連れて行ってくれるかな。そんな幸せが訪れたら、8郎翁はいつ死んでもいいんじゃが。

 ホテルから10分ほど歩いて、タクシー乗り場へ。タクシーで、昨日レンタカーを止めた沢渡駐車場へ向かいます。運転手さんによると、この日の夕方に台風が最接近するため、この道はあと数時間で通行止めになる可能性が高いと。早めに脱出しなければ、今日は上高地から出られないだろうということでした(結論からすると危機管理的には脱出して正解だったのですが、旅行的には残ってもよかったのでは? と妻と今でも振り返ります)。

 途中でサルに遭遇。

 画像は粗いですが親子もいました。撮影のためにタクシーの運ちゃんが停めてくれました。母猿の目には、たとえ台風が来ても、おぶった子供を守るんだという決意がにじみ出ていました🔥

 レンタカーを置いてある沢渡駐車場に戻ります。下写真はお土産を買いに立ち寄った「グレンパークさわんど」です。

 沢渡からレンタカーを走らせ、2時間かけて松本駅まで戻りました。台風の影響は特に感じませんでした。。。。アルプスの壁が風を防いでくれたのでしょう。

 予定変更のため、どこに行こうか迷った挙句、少ない候補地(失礼)の中から、国宝の松本城を選択しました。近くにある松本神社で手を清めます。それにしても城下町だけあって松本市はゴミ一つ見つけるのが困難なほどきれいな街並みでした。ウチナンチュも見習いたいものです。

 壮観の松本城がありました。リアルなお堀を初めて見ました。

  松本城公園は広かったですね。遠近法を使って松本城を10郎が持ち上げます。

 母子二人で記念写真。愛機コンデジのSTYLUS TG-2の望遠機能をめいいっぱい使って撮影。高さ30㍍のお城が一気に近くなりました。

 さあ、お堀を渡って、いざ城郭へ。8郎も日本本土のお城に入るのは初めてです。忍者になる10郎。

 入口で濡れた靴やカッパを脱ぎます。 

 もちろん木造。巨大建築物を何百年も支え続ける匠の技がそこにありました。

 教科書でしか見たことがないリアル「鉄砲狭間」。

 火縄銃もたくさん。おや?小さなスナイパーがこちらを狙っていますね。

 鎧甲冑もありました。兵士の怨霊を感じます。20㌔あるそうです。10郎を背負って戦うようなものです。

 徳川家康と武田勝頼の決戦である長篠の合戦が描かれた絵? 屏風?も展示。ちなみにこの長篠の合戦、8郎らが教科書で習った織田・徳川連合軍vs武田軍という構図、また鉄砲が騎馬隊を破った歴史的合戦などという位置づけは、今や史実ではないと指摘されているようですね。歴史とはなんぞや、という感にもかられます。だからこそロマンがあるのでしょうが。

 急傾斜の階段(もはやはしご)を登り切り、ついに5階の天守閣へ。天守閣のさらに上には何があるのか、ずっと興味があったのですが、ついに分かりました。神棚です。命を懸けた闘いで殿様が最後に信じたのは神だったのですね。士農工商の頂点に立つ殿様に残された最終手段、それは神頼みだったのです。

 天守閣から見る城下町。8郎も殿様になった気分です。でも、「天下獲ったどぉー」的な気分にはなれませんでした。生きることに必死だった殿様の心情も分かるような気がして。。。人はみな何かに怯えながら生きているのです。

 

 降りるのも一苦労。雨による湿気で滑り落ちたら大けがをしそうです。

 出口では、謎のお侍さんが記念写真に応じてくれました。やったね。

 城を出ると、近くにある蕎麦と天ぷらの店「やまとう」でランチ。松本城に合わせた白黒の色調ですね。なんでも、食を通じて130年もの間、地域貢献している一族が経営しているのだとか(笑)。店が130年というわけではないようです。

 ミニ天丼と蕎麦のセット(¥1,350)を注文。天ぷらといい、そばのコシといい、沖縄では食べたことのない上品さでした。本土の人が沖縄に来て「飯がまずい」というのは分かる気もします。

 グルメ小僧も貪り食います。コンビニのそばとは違うね~。

 デザートはそば茶をつかったプリンだそうです。おいしゅうございました。ごちそうさまでした~。

 この日の宿泊先である「梅の湯旅館」に向かいます。何でも同じ松本市の浅間温泉♨という地域にあるそう。浅間と聞いて、「浅間山荘事件」と関連があるのかと調べたところ、事件の方は同じ長野県ではありますが、軽井沢方面で起こったようです。一方の浅間温泉は1300年の歴史があるれっきとした名湯だそうです。(アーケードは翌日撮影)。

 「梅の湯」に到着。古き良き和風の建物。青空から分かりますように、これまた翌日撮影。

  チェックインすると、宿のオーナー一族らしき男性が「キャンセルが相次ぎお客様はほどんといません。よくお越しになられましたね」と出迎えてくれました。確かに建物内は薄暗く人の気配がしません。結果的に妻は2組しか客を見なかったそうです。

 朝からの雨で10郎の靴がびしょぬれなので、一足買うことに。市街地へ出るというと、旅館が粋な下駄を貸してくれました。

 決まってるぜ!

 外はずっと雨が降り続けています。次第に台風らしくなってきました。旅館に戻る15時ごろにはかなり薄暗くなっていました。

 というわけで、悪天候もあって、なんとなく暗い雰囲気が漂っている旅館「梅の湯」。8郎的には敬愛する横溝正史ワールドを思い起こさせました(笑)。まずは8郎らが宿泊した部屋ですが、いかにも金田一耕助が泊まりそうな部屋です。灰皿は金田一が吸ったタバコであふれていてもおかしくありません。

 

  不気味だったのが、階段の途中にあった二つの謎のソファ。なぜこんなところに2つも置く!?  「八つ墓村」の双子の老女である小竹小梅が座っていそうではありませんか! さらに中央の小窓は、懐中電灯を頭に巻き日本刀を持った“32人殺し”こと田治見要蔵がのぞいてもおかしくありません。あまりに不気味だったので妻子には教えませんでした。

 階段はまるで「犬神家の一族」映画版で金田一耕助が駆け下りてくる那須ホテル(同じく長野県)のそれではありませんか。

 そして人っ子一人いない廊下。同じく「犬神家の一族」に登場する白いゴムマスクで有名なスケキヨが走ってきそうではありませんか!  

 などと考えていると、8郎の背中越しに、誰か近づく音が! 振り返ると…。

 金田一耕助でも明智小五郎でもなく、家と同じスウェットの10郎でした!

  冗談はともかく、部屋のふすま上部にあるこの謎の出っ張りにはリアルに困りました。175㌢くらいのところに設置されているので、身長約180㌢の8郎、5回もおでこをぶつけてしまったのです。何のためにあるんじゃ! まさか密室トリックの傑作「本陣殺人事件」のように、部屋から日本刀を抜き取る琴の糸でふすまを傷つけない役割を果たしているのか。。。思わずトリックをばらしてしまったおっさんを許してください。

 しつこいので横溝ネタはこれくらいにしておきます~。

(注)旅館について不気味だ何だと書いてきましたが、当旅館「梅の湯」さんは横綱白鳳も宿泊したことのある由緒正しき民宿です! ちなみに「悪魔の手毬歌」の舞台となる旅館は一文字違いの「亀の湯」です(まだ言う~。笑)。

 もともと外食するつもりで、宿に夕食はつけていませんでした。台風接近により、ほとんどの飲食店が閉店。仕方なく、8郎一人で車を出し、地元のスーパー「デリシア」で、総菜、カップラーメン等を買い出ししてきました。初日の自販機コーナー同様、なんとも冴えない夕飯となったのです。夫婦とも情報収集のためにテレビ、スマホとにらめっこ。することのない10郎はコロコロコミックで時間をしのぎます。 

 テレビやネットからは、長野県内で水害が発生しはじめたニュースが徐々に増えてきました。フロントでパソコンとにらめっこするオーナーらしき男性に台風の被害可能性や、旅館の自家発電などについて聞いても、「自家発電はさすがにないですが、うちは大丈夫だと思いますよ」とあいまいな返事。確かに風はそう強くなかったのですが、停電と水害が心配でした。

 明日の午前の特急「あずさ」で東京にもどらなければならないのですが、水害で長野県内の交通網がマヒする可能性が高まってきたのです。もし、そのような状態が続いたら、沖縄に戻ることができず、会社と学校を休まなければならないのです。それだけは絶対に避けたいと思いました。妻が一生懸命、代替案をネットで探しますが、台風直撃で情報源もマヒしている様子。

 そして、明日以降のリスケにも頭を悩ませます。この夜は台風ですが、明日はまさに台風一過、旅行日和の晴天という予報なのです。しかし、長野県内の被害状況がどうなっているかは神しか知らずで、どう動いていいか判断できません。薄暗い部屋の中で、8郎夫妻、悩みに悩みました。8郎は「デリシア」で買ってきた信州の銘酒「真澄」のカップ酒も一口飲んだだけで、あとはのどを通りませんでした。

 こうやって、計画上は最大の山場だったはずの3日目は、総菜の油ぎったかほり漂う部屋での川の字就寝と相成りました(涙)。楽しいはずの旅行で、不安にさらされる時間を過ごします。しかし、8郎家は幸せでした。そのころ、8郎家がひきこもる浅間温泉から数10㌔離れた長野市では千曲川が決壊し、大変なことになっていたのです。


祝15年 アルプスの旅(2日目)

2019年10月19日 | 県外 8 Scene

 結婚15周年記念旅行2日目の朝が来ました。早速、お天気ニュースをチェック。8郎家がこれから向かう長野県に台風19号が直撃する可能性がほぼ100%となっています。不安に襲われる8郎家です。しかし、ここまで来たからには行くしかない!

 時間を惜しんでホテルの朝食すら取らずに、チェックアウト。正面玄関を出ると、目の前には、天空を突くようにそびえたつ東京都庁。都政を預かる小池都知事の耳に、このときまでは「東京五輪のマラソンは北海道でやる」というIOCの強行決断は耳に届いていなかったはずです。

 眠っただけで何の思い出もないホテルですが、一応、記念撮影(笑)。トン、トン、トン、トン、ワシントンとだけ言っておきます(意味不明)。

  新宿駅はラッシュアワー。まだ台風の影響はないので、通常の光景でしょうね。

 駅弁屋「祭」で駅弁を購入して、ホームへ向かいます。

 ホームには、楽しみにしていた特急「あずさ」がすでにスタンバっていました。ちなみに2号ではなく5号です。

 さあ、乗るぞ~。

 余裕あるシートに満足です。

 窓越しにホームを見るとラッシュアワーが加速する光景が。思えば平日。行かせてくれたわが会社に感謝ですね。何としても無事に戻らねば。

 いざ、高原の旅へ! 妻撮影。

 早速「かきめし」(¥1,080)をいただきます。おいしそう~。

 正直に言ってしまいましょう。このあと高原ホテルのレストランなどで絶品料理をいただくのですが、結果的に今回の旅で一番おいしかったのが、この駅弁だったということを! ホテルシェフの方々、すいません!

 特急「あずさ」の車窓からは沖縄では見られない景色が。

 林業で有名な長野県だけに至るところに木材を利用した椅子などの施設、器具がありました。

  2時間半かけて松本駅に到着。美しい景色、快適な座席で長旅も全然苦痛ではありませんでした。このころまでは台風の影響もほぼ感じませんでした。

 さらば、特急「あずさ」。しかし、この言葉が現実になってしまうとは。。。

 初めての松本駅。

 窓越しにアルプス連山が見えます! 壮大です。

 さて、休む間もなくレンタカーを借り、今回の旅の最大目的地である上高地(かみこうち)へ向かいます。遠くに見えるは日本アルプスです。

 道路沿いの山々は期待していた紅葉にはなっていませんでした。地球温暖化の影響です。国連で演説したスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)のスピーチを大人が笑ってはいけません。

 「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」

 グサッ!

 山間部だけに長いトンネルが連発。数㌔単位のやつもありました。幅も狭いので、トラックなどとすれ違うときは、壁とスレスレとなり、かなりの恐怖です! 

 おまけに10郎撮影も。

 すれ違いの恐怖は「4日目」にアップする動画で体感ください。

 2時間近くかけて新穂高岳のロープウェイに到着。ずっと運転していた46歳、腰が痛くなりました。トンネルの緊張感などもあって疲労感もぱねぇ状態。ちなみにこの地点ですでに標高1,177㍍あります。沖縄生まれ沖縄育ち8郎家にとって、人生史上最も高い地点に到着です。二人は元気!

 辺りも高原の雰囲気に満ち満ちています(当然)。

 台風19号の接近による注意喚起も。

 国内唯一の2階建てゴンドラが待つ第2ロープウェイへ、まずは普通のゴンドラで向かいます。下りゴンドラとのすれ違いをパチリ。

 133㌢のちび助も頑張ってシャッターチャンスを狙います。

 これが国内唯一の2階建てゴンドラです。2階建てだけに定員はなんと121人! これに乗り換えて頂上へ向かいます。 

 2階では運よく特等席をゲッツ。紅葉をカメラに収める10郎。真剣なまなざしです。今回の旅ではいっぱい写真を撮ってくれました。

 山頂が見えてきた!

 着きました! 標高2,200㍍の山頂展望台です。わずか10分で8郎家の人生史上最も高い地点の記録更新であります。

 10郎史上最高地点で恒例のジャーンプ。マイナスイオンたっぷり、気温も低くて涼し~。まさに高原の旅の醍醐味です!

 さすがに2,000超㍍だけに紅葉がちらほら。

 ベストシーズンではないでしょうが、ウチナンチュ一家にとっては十分見ごたえのある紅葉でした。

 自分のカメラの構図に父が入ったので、抗議する9歳! どんどん自己主張もするようになってきました(笑)。

  ほんでもって記念撮影。山頂にまだ雪はありませんが、雪以上の白い面積を雲が占めていました(笑)

 軽食・喫茶「マウントビュー」でランチを取ることに。

 飛騨牛カレーにしたかったのですが、カレーはこの旅行日程中の別の機会に絶対食うだろうと考え直し、とろろを使った「雲海そば」にしました。あったかくておいしゅうございました。

 メタボおじさんは飛騨牛をあきらめきれず。。。飛騨牛コロッケで妥協。

  10郎が買ったコーラは特別仕様。記念に家まで持って帰りましたよ。 

 さて、宿泊先である上高地のホテル「ルミエスタ」へ向かいます。しかし、大自然の中に立つホテルだけに、厳しい交通制限があり、レンタカーで直接向かうことはできないそうです。しかたなく、レンタカーを沢渡(さわんど)という場所にある施設駐車場に置いて、バスかタクシーで向かうことに。沢渡からホテルまでは20㌔ほど。8郎の人生史上、宿泊地から最も遠い距離にレンタカーを置いたことになります(どうでもいい?笑) 

 ちなみにこの施設には周辺に生息する動物のはく製が置いてあり・・・。

 エゾヒグマもいました。かわいいけど狂暴です。爪をごらんください。これで引っかかれたら命はありません。もし出会ったら、目をそらさずに、静かにあとずさりをしながら逃げるしかないようです。もう、ムーンウオークしかない。

 バスの最終便が過ぎたため、タクシーを呼ぶことになりました。待ってる間、ひまなので、アルプスの山の中で、ジャーンプ。

 

 山間部だけにタクシーはなかなか来ないので、10郎はコロコロコミックに手を出します。その姿に、妻と二人、「まだまだかわいいね」と激写しまくりました。

 中でも一番好きなのは『デンジャラスじいさん』ということです。どんなストーリーかな。

 駐車場の植栽に真っ赤な葉があったのでパチリ。これがこの旅の一番の紅葉でした(笑)カエデ?

 やっと来たタクシーでホテルに向かいます。おしゃべりで独特な雰囲気を持つ運転手さんからいろいろ情報をもらいました。情報を提供したあとに一人「ええー」と勝手にうなずく人でした(笑)。途中で消防車と行き違います。災害対策で出動でしょうか。ちょっと胸騒ぎ。

 6千円近くの料金を払って(泣)、ついに妻があこがれた「上高地ルミエスタホテル」に到着です。外観がシック!

 内観もおしゃれ~。

 チェックイン。受付のお姉さんに聞くと「台風でキャンセルが相次ぎガラガラです」とのこと。やっぱり、危機管理的には、来てはいけない場所だったのでしょうか。不安が募ります。

 でも、温かな雰囲気のホテル。スタッフの方々も温かく迎えてくれました。みなさんも自宅のことが心配でしょうに。まさにプロ意識です。

 ホテルのミニチュアも。木製です。

 河童の人形もありました。芥川龍之介の「河童」の舞台になった名所が近くにあるのです。

  24時間フリードリンクです。林業とワインでも有名な長野県だけにコルクがインテリアとして置かれていました。

 キーももちろん木ー。オヤジギャグは台風の影響を受けません。

 豪勢ではありませんが、清潔感のある落ち着く部屋でした。でも落ち着きのない9歳児がそこにいました。

 さて、この旅一番のディナーへと向かいます。レストランにはわずか数組程度しかいません。みなさん、8郎家と同じ気持ちなんでしょうね。「明日どうなることやら。とりあえずディナーを楽しむしかない」と(笑)

 グラス越しに写るわが妻。15年目の感謝の気持ちをこの旅に込めたつもりですが、まさか台風に追っかけられるとは。15年間、ひねくれ者の夫によくついてきてくれました。宝物である愛息10郎を産んでくれました。これからもよろしくお願いします。

 地ビールで乾杯。おせじでなく、おいしゅうございました。

 まずは前菜。野球でいうと肩慣らしです。 

 まずは初球。「自家製ノルウェーサーモンの軽い燻製、彩り野菜とキャヴィア飾り」でインコースをズバッと突かれます。

 海の宝石ことキャビア~。何年ぶりかなぁ。

 2球目は変化球「秋に旬を迎える駿河湾産、金目鯛のブイヤベース・ムール貝を添えて」。真ん中のソースはニンニクとじゃがいも、そしてサフランで作っているとのこと。金目鯛、ムール貝がおいしいのはもちろん、ブイヤベースということで出汁の濃いスープも完飲しました。ツーストライクと追い込まれました。

  そして3球目は勝負球のストレート。「低温でじっくりロゼに焼き上げた特選和牛のローストビーフ 安曇野産山葵を添えて」です! おいしい上に2枚までお代わり可能でした。生わさびも絶品。空振り三振の完敗です。まいりました~。

 絶品料理の連発に9歳ボーイもナイフとフォークを使って真剣勝負。ぜいたくな夜だね。妻撮影。

 デザートは「渋川マロンパイ カシスのグラス 秋景色の穂高連峰」だそうです。確かに小さな秋がそこにありました。

 満腹です。幸せです。かつて観光業界の隅っこで働いていたことがある妻の目に狂いはありませんでした。最後はシェフが席ごとにあいさつに来てくれました。

 露天風呂に入って体を温め、無料のマッサージ器を使った上で、ベッドへ。外は雨が強くなってきました。風はそう強くはなかったですね。アルプスの壁が守ってくれているのでしょうね。ただ、大量の雨水まで防ぐことはできなかったということですね。でも自然のせいにしてはいけません。人間は自然と一緒に生きていかなくてはならないのですから。

 予定では3日目となる翌日が最大のイベントである上高地の散策となっています。しかし予報では台風が最接近となっています。リスケも考えながら、2日目終了です。リスケで頭いっぱいの妻は眠れなかっただろうなぁ。アルプスの懐は、しとしと降る雨音以外、とても静かです。おやすみ~。


祝15年 アルプスの旅 (初日)

2019年10月18日 | 県外 8 Scene

 【最初に】台風19号により大きな被害を受けられた地域の皆さんにお見舞い申し上げます。NHKによると10月18日現在で死者70人を超える大災害となっています。一日も早い復興を願います。

 

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 さて、8郎夫妻の結婚15周年を祝した“アルプスの旅”を無事終えて帰沖しました。ご存知の通り、“史上最強”とも評された台風19号が本土上陸し、今回の旅の目的地である長野県はじめ多くの東日本地域に大きな災いをもたらしました。その中で旅行が無事にまっとうできたことは、多くの被災者の方々の復興を願うと同時に、8郎家としては本当に幸運だったと痛感しています。台風上陸は事前に予想されていただけに、当初キャンセルも考えたのですが、妻が頑張ってチケットを手配してくれたこと、台風に強いアルプスの壁などを考慮し、敢行を決断。結果的に、予想外の難儀を強いられたものの、無事に帰ってこれた今となっては、家族3人の結束を確認できた思い出深い旅となったので、ここに記録いたします。4泊5日の長旅(あわや5泊になるところでしたが)だけに、当ブログ史上、文字数、写真枚数ともに史上最多間違いなしの上、史上最長のロングラン5回に分けてご報告いたします!

 下写真は、上高地で見た、国内第3位の標高を持つ奥穂高岳(3,190㍍)を頂点とする北アルプス山脈。島生まれ島育ちの8郎家3人に、山国ニッポンの魅力を体感させてくれました。この荘厳な景色。神が住んでいるといわれても、そりゃ信じますね。

 3連休を前にした金曜日も休みを取って(もちろん10郎も学校を休ませました)、木曜日の夜に沖縄を立ちました。19時15分発の便だったので、那覇空港で軽食を食べます。

 8郎は早速生ビール。仕事明けだけにうまさも倍増!

  飛行機は満席。

 今回の旅は移動時間が長いことを想定し、時間つぶしのためにと空港の本屋で10郎にコロコロコミックを買ってあげました。早速、熟読する10郎。イヤホン姿も決まってます(笑)。この選択がこの旅路で多いにプラスに働くとは、この時思いもしませんでした。

 台風の影響による気流の乱れで飛行機は大幅に遅れ、羽田空港に到着したのは23時過ぎ。玄関口には、国内初開催中のラグビーワールドカップの看板がありました。日本代表が史上初の決勝トーナメントを果たし、盛り上がっているようです。ラインアウト(選手が選手を持ち上げてボールを奪い合うセットプレー)に10郎も参加。

  空港内レストランがすべてしまっていたので、仕方なく自販機コーナーへ。結婚15周年記念旅行の初日のディナーとしては、あまりに寂しすぎるぜ!(悲) 

  たこ焼きをチン。ひっくり返す前に青のりをかけてしまった無粋な8郎です。10郎に「順番が違うよ」と指摘されました(笑)。

  たこ焼きに塩を振る10郎。2年前にSNSで話題になったトルコのイケメンシェフさながらです(笑)。 お味はもちろん、い・ま・い・ちでした!

  自販機ディナーで不満足ながらも腹を満たしたあとは、ホテルまでの夜間バスに乗ります。妻がネット予約してくれました。電車を乗り換えるよりは、この方がいいっす。

 客の姿が見えにくいですが、バスもすぐに満席となりました。

 父の肩を枕にする愛息10郎の寝顔を。。。

 寝たふりでした!

 闇夜にライトアップされた東京タワーの姿をパチリ。一瞬のできごとだっただけに我ながらよく撮ったと、自分で自分を褒めました。

  宿泊先のワシントンホテルに到着。このホテルには、帰路も含めて2泊する予定でした(2泊目はキャンセルすることになります)。暗くて見えませんでしたが、都庁の目の前だに位置しており、ビジネス、観光の使い勝手がいいようです。この日はビジネスマンが多かったですね。結婚式があったのか、深夜だというのにBARなどの酔客が多くてうるさかったです。 

 チェックイン。写真では分かりにくいですが、角部屋のくの字型の部屋でした。食いしん坊のおじさんは、懲りずにホテルのコンビニで買ったビールとつまみで、ひと息つきます。この旅で禁断の84㌔ラインを超えたことは言うまでもありません。

 夜の12時を過ぎ、ぐっすり眠る愛息の寝顔に、田舎者夫婦は、後から追ってくる台風の影響を間違いなく受けるであろうこの旅だけに、心して動こうと誓いました。

 以上のように移動だけとなった初日なのでトピックはありません。しかし、2日目以降は苦楽の激しい行程となります。台風19号がもたらす予想外の出来事に翻弄される8郎一家の珍道中を、いや祝💐結婚15周年記念旅行を、なるはやでアップしますので、引き続きお付き合いください! 


アルプスの壁信じて

2019年10月10日 | その他

 台風19号(ハギビス)が本土直撃するとの予報に、結婚15周年を記念した上高地(かみこうち)旅行を断念する可能性が高まり気持ちが落ち着かなかったここ数日。しかし、8郎家、行くことを決断しました。理由は2つ。1つは、キャンセルしてしまうと今年はもう日程が取れないということ。そしてもう1つは、ネットで初めて知ったのですが、目的地の上高地を抱える長野県が、なんと、同県を囲む3つの日本アルプス山脈が鉄壁の壁となって、台風の襲来をほぼ防ぐのだそうです! 驚きの情報に、奇跡を感じました。これは行くしかない!と決めたのです。

 日本アルプスの防御力については、ビジュアルで見ると一目瞭然です!

 『長野県、台風への防御力最強説』

 下写真は大嫌いな宿題を、妖怪カオナシ(またの名を怪獣ジャミラ)になりきって、現実逃避する愛息10郎です。おい、旅行行く前に終わらせろよ!

  ちなみに、長野県の台風に対する鉄壁の守りについては、2年前の新聞でも報じられていたようです。詳しくはこちらを。

 産経新聞『台風に強い長野県』

 宿題を急ぐカオナシ10郎。その頭から肩にかけるなだらかな形が、まるでこれから拝みに行く奥穂高岳(3190㍍)など日本アルプス連山のように見えたのは、8郎だけでしょうか。

 だけでしょうね(笑)。

 台風がそれた沖縄は晴天が続いています。まだ半そでシーズンは続きますが、もう熱帯夜というわけではありません。

 この旅行は、台風に追っかけられる恐怖感を味わいながらの旅行となります。こんなの初めてですね。

 8郎がブログを書いている当日、リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰氏(71)が、後輩に向けた言った言葉が壁をありがたく思え』だそうです。

 ちょっと意味が違うとは思いますが(全然違う!)、日本アルプスの鉄壁の守りを信じて、行ってきます!


妻子の “ 快挙 ”

2019年10月06日 | 家族、親戚

 

 10月に入りました。2019年も残り3カ月を切ったということです。早いっす~。まだ日中は30度を超えていますが、朝夕は涼しくなってきました。洗濯物を干すのもさわやかな秋空をパチリ。

 さて、8郎の妻子2人が “快挙” を達成したので、ご報告いたします。

 先日のブログで、妻が職場で花火を打ち上げてくれた、と書きました。どういうことかというと、8年前に現在の会社に臨時社員として採用された妻がこの10月、ついに正社員として登用されたのです! 手前みそではありますが、妻の職場は沖縄を代表する企業の一つであります。8郎の会社同様、AI化が進むと大幅な人員削減が確実視されている職種ではありますが、妻の地道な努力を上層部が高く評価したということであります。右肩下がりの会社に勤める夫も心の底から誇りに、そして頼もしく思いました。

 ということで、妻方のじいじばあばも四十?歳になる愛娘を祝いたいということで名護から駆けつけ、ディナーとなりました。場所は那覇市古島のフレンチ「ル・ロマラン」です。

 家族3人中、一人だけ特にめでたいこともない8郎(笑)がフルコースを注文。

 まずは前菜のテリーヌ。

 魚料理を経て、メーンの「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」が堂々の登場。おいしゅうございました。

 デザートまで。料金を心配しながらも至福のひとときです。

 下写真は、フレンチの店に「一球入魂」のTシャツで訪れたウチナンチュボーイ。店名物のパン(まじでおいしい)を大量にお代わりしたために、ステーキを残すという戦略ミスしたおドジさんでもあります。

  ディナー料金は、四十?歳になる娘を思うじいじばあばのおごりでした! いくつになっても子供は子供なんですね。ありがとうございました。

 

 一方、愛息の“快挙”は何だったかというと、3年連続で校内「お話大会」の学級代表に選ばれ、2度目の学年代表を勝ち取ったことです。昨年の涙の代表選考落ちから見事リベンジを果たしたのです!(風呂場の水に誓ったあの日から1年)。じいじ、ばあばも見に来てくれた大会で見事栄誉を勝ち取りました。仕事中の8郎にじいじから送られたきた写真には、自信に満ち溢れすぎた目力を見せる10郎がいました(笑)。優勝の喜びというより、父との「学年代表に選ばれたらネットゲームをやっていい」という約束の実現を迫る目力にしか見えません(爆)。帰宅後、父のアイパッドで「にゃんこ大戦争」をやりまくったことは言うまでもありません。。。

 父8郎は人前でしゃべることが得意ではないので、この遺伝子は妻から受け継いだものと思います。伸ばしていきたいです。

 さて、結婚15周年に当たる今年。記念旅行(to上高地)を計画していると先日書きました。妻の正社員登用もあったことから、従来以上に妻重視の旅にしたいと思っております(結局一人っ子が主役に割り込んできそうですが。笑)。3連休を利用して楽しんできます! 

【後記】ただ唯一残念なことに、お話し大会の学校代表選抜が、この旅行期間中に設定されてしまったのです。今からチケットをキャンセルするわけにもいかないので、親の都合ではありますが、息子の悲願である学校代表への挑戦権を捨ててしまうことになります。10郎、申し訳ない。来年またリベンジしてくれ! 

【追記】・・・と書いてきたところ、なんと台風19号(ハギビス)🌀が発生し、沖縄に向かって進んでいるそうです! 3連休に直撃という見方もあります。やばいっす~(泣)。キャンセルの可能性も出てきました。。。どうなることやら。